上級の生徒さんの花月は、炭付花月で始まりました。
炭には慣れた人ばかりですが、お稽古でもまだ風炉の炭手前を今年はしていないので運びでしました。
炭も見事についでくれました。
濃茶付花月では、上級生が上手にお濃茶を練ってくれました。
今日は何人もの方が風邪でお休みで、私も最初から花月に参加しました。
最後の投げ込み花月では、私が初花の札を引き、お点前の準備をしました。
体がいつものように動かず、困りました。
何とか初花の役をこなして、お茶を立てるとまた札を引きます。
ここで、月の札を引けば自分で立てたお茶を自分で呑むことになります。
家内も私も参加した花月は久しぶりです。
終わって、釜を上げると少年の入れた炭は綺麗に燃えていました。
お湯も最後まで熱く、今日は茶室も程よく暖まり、炭の太さの選び方も良かったようでホッとしました。
来月の下火も炭も用意しましたが、梅雨の季節になるので梅雨寒に備えて今日のように二通りの炭のの太さを揃えないといけないと今日は思いました。
灰型と炭は、何年やってもつくづく奥が深いと思います。
今日は炭に火が付き出し、釜の音が松風に鳴りだすまでジッと耳を澄ませて待ちました。
音がしてくると、生徒さんの皆さんも少年の腕前に感心していました。
灰型がどんなに良くとも、つぎ方が大事なのです。
炭と炭の縁を切らさないように、つがないといけません。
少年は炭だけで疲れきってしまったようでした。
濃茶の頃に、釜が鳴り出すまで少年も緊張したようです。
でも、濃茶を練るときには釜のお湯もちょうどよく熱くなり理想的な湯加減でした。
中学生でもやれるもんだなと、私も美味しいお濃茶を飲みながら感心してしまいました。