伝説の刑事ドラマ《あぶない刑事》
主役の二人、『タカ』&『ユージ』の視点で、ドラマチックな物語を提供します。
ダンディ第2ステージです(#^.^#)
1987(S62)年2月1日放映
あぶない刑事・第18話 《興奮》 の■STORY■
サバイバル・ゲームをしていた野沢(貞永敏)は、職務質問の際に自分のプライドを傷つけた鷹山への復讐を計画。野沢は恋人・裕子(余貴美子)が、鷹山と同様のことを口走ったため、逆上して殺害してしまう。その後、野沢は不良少女・由美(渡辺祐子)を誘拐し、身代金を鷹山に要求、指定した場所までマラソンをさせるなど、いたぶりはじめる。
※鷹山・鷹山敏樹(舘ひろし)、大下・大下勇次(柴田恭兵)、町田・町田透(仲村トオル)、薫・真山薫(浅野温子)
■TOPICS■
脚本家・岡芳郎のデビュー作。この当時、マニアの間で流行っていた戦争シミュレーション・ゲームに興じるあぶないサラリーマンの屈折した復讐が描かれる。香港映画も真っ青な村川演出。トッチャン坊や・野沢が絞殺する恋人・祐子には、無名時代の余貴美子が扮している。1977年から自由劇場の女優として舞台で活躍。本作はテレビ出演の最初期にあたる。その他のドラマは『白線流し』 (1996) 『高原へいらっしゃい』 (2003) など。また、映画も『噛む女』 (1988) 『ヌードの夜』 (1993) など多数出演。偽装誘拐で大下に捕まる若い男・川村明夫に扮しているのは松下一矢。『スクールウォーズ2』 (1990) などのドラマにも出演した。
あぶデカの第18話《興奮》...
私生活では興奮しっぱなしだけど...
(何のこっちゃ(#^.^#))
朝がめっきり冷え込みだしたある夜、ダンディは宿直に就いていた...
港署管内では最近、女性に対する凶悪事件が多発していた。
いわゆる心の殺人、強姦事件だ。
昔は強姦罪といったが、今は刑法が改正され強制性交罪という。
強姦事件の捜査は、非常に困難を極める...
まず第一に被害状況の把握が、通常の犯罪より大幅に遅れる...
理由は、被害に遭った殆どの女性が放心状態にあるからだ...
被害者に余計な負担をかけないためにも、慎重な対応が求められることから、概要の把握が遅れる。
第二に、犯行が暗闇で行われるのが殆どなので、犯人の特定が難しい。
被害者が犯人の顔をほぼ見ていない、というより見えていない...
現場に残された証拠物からの特定も可能だが、この犯罪の特殊性から直ぐに通報がされず、証拠が散逸していることが多い...
捜査手法は犯罪により様々だが、被害概要の把握と、現場の証拠を押さえないと事件解決は極めて難しい。
多発する強姦事件のため、特別班が編成され継続捜査に入っていたが、未だ犯人の特定には至ってなかった。
ダンディは、宿直事件の処理も一段落したので、署の受付をしながら強姦事件の被害分析をしていた。
だが、どうしても犯人に繋がるピースを見つけることが出来なかった。
闇雲に犯人を探しても見つからないことは分かっていたが、ジッとしてもいられなかった。
こうしている間にも新たな被害者が...
ダンディは、仮眠時間を削り、車両で深夜のパトロールに出た...
人が歩くほどの速度で車を走らせるが、街に殆ど人影はなく、まるで眠っているようだ...
この街の何処かに絶対犯人がいる...そう思いながら、ひたすら車を走らせる...
犯人の手口には特徴があった...
綺麗な話ではないが、男は、強姦をする前に必ずあることをする...
浣腸だ...
女性の排泄物を出した後、ことに至る...
何とも変態的な手口だ...
だが言い換えれば、犯人は女を襲う時には必ず浣腸を持っている...
見つけさえすれば...
数時間、車を走らせたが成果はなく、そろそろ戻らなければと思っていた時だ...
マンションの敷地内に立ち尽くす一人の男を視界に捉えた...
人相までは暗くてよく分からないが、黒色のバックを襷掛けしている...
ダンディのデカとしての勘が鋭く反応し、モード全開の《興奮》状態に入った...
ダンディは車を降りて直ぐに男に声を掛ける...
こんばんは...港署のダンディです...
男の表情が一瞬だが曇ったのを見逃さなかった...
絶対に何かある...
ダンディが男に質問をする...
ここの住人の方ですか?
事件がありパトロールしています。
身分を証明できるものを見せてください。
すると男は関係ないといい立ち去ろうとする...
ダンディが男の前に立ちふさがり、再び問いただす...
関係ないのなら何をしていた...
貴方は、このマンションの住人なのか?
少し厳しく追及すると、男の表情がみるみる曇っていく...
間違いない...こいつは絶対何かを隠している...
男は落ち着かない素振りで、バックを隠すように背中に移動させる...
ダンディは視界にバックを入れながらも男を注視して問いただす...
そのバックの中身は何だ?
危ないものは入ってないか。
ちょっと見せてくれないか...
すると男はバックを前に戻して抱えながら、頑なに拒否をする。
それから暫く男との押し問答が続いたが、男はバックを抱え込んだまま離そうとしない...
間違いない...こいつは強姦の犯人だ...
おそらく中には浣腸があるのだろう...
ここでこいつを野放しにする訳にはいかない...
ダンディは決断した...
バックの中身は見せなくていい...
一つだけ質問に答えてくれ...
君が住んでいるのはこのマンションか?
男は違う、ここではないと答える...
よし分かった...お前はここに住んでいないんだな...
確認を終え、ダンディは男に言った...
お前を住居侵入の現行犯人として逮捕する。
そのバックは証拠品として押収する。
ダンディが直ぐに男の両手に手錠をかけると、男はあっけにとられていたが、無論、正当な逮捕行為だ。
敷地内であっても他人が何の理由もなく立ち入る行為は犯罪だ...
何の関係もない一般人にこのような逮捕行為をすることはない...
犯罪を犯していると疑うに足る理由がある時には、このような逮捕が許される。
ダンディがその場でバックの中身を確認する...
すると睨んだとおり...中には浣腸が...
自分の欲望と、そして《興奮》のために女性を食いものにしやがって...
心の殺人と呼ばれる強姦事件の被疑者を別件で逮捕した、ダンディ《興奮》の事件簿だった。
男の強制性交罪の取調べと裏付けはこれからだ...
絶対に吐かせてやる...
許さねえぞ...
以上、エンターテイメント「ダンディ」でした。
※この記事はフィクションであり、エンターテイメントとしてお楽しみください。
※登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係がありません。
あぶない刑事 第18話 《興奮》
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