『ありのままに観る』

という言葉があります。



皆さんは、何かをありのままに観たことがありますか?



そんなの簡単だよ! って思われるかもしれません。





さて私のセミナーワークでしていることの一つをご紹介します。


「ありのままで観てみましょう」 とお伝えしてから、

ボールペンを片手にもって(わかりやすくお伝えしています)、



「皆さん、これは何ですか?」

と尋ねます。



するとほぼ誰もが

「ボールペンです」 と答えます。



私「なぜボールペンだと分かるんですか?」

とさらに質問すると



皆さん 「??」 とか

「ボールペンだから」とか・・・いろいろ(笑)





そのボールペンという認識はどこから来たのでしょうか?



過去のどこかの時点で

これは『ボールペン』と名前を付けて認識して覚えた訳ですね。





そして今、「これは何ですか?」と聞かれた時に、


誰もが


その過去の記憶を通して「ボールペン」というものだと思い込んで観ているのです。




『ありのままに観る』



ということは、そういうことでしょうか??





『空』を観て、「美しい!」


『海』を観て、「広くて気持ちが楽になる!」


『花』を観て、「なんと可憐で美しい!」





それらはすべてほんとうに『ありのまま』に観ていたのでしょうか?





自分を振り返った時、空でも海でも花でも、あらゆる物、そして人間においても、自分の過去の記憶というフィルターを通して観ていることに気づくのではないでしょうか?



つまり自分の過去にインプットされた観念や信念と言われるものを通してしか観ていないのです。






思考(頭の中のおしゃべり)というものは、過去か未来のことを

考えるものです。






一度そういう記憶という思考のフィルターを外して


ありのままに観てみてください。




『ありのままに観じる』という表現の方が伝わるでしょうか。





これほどまでにふだん自分は『思考』をしていたのだと・・・




それがどれほど、自分の脳や体、気持ちに負担をかけていたのだということに、


解放されて初めて気づくことがあります。






のんびりした時間をつくって、秋のひと時を楽しんでみてください。