鑿:市秀向待2分5厘を仕立てる。 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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こんばんは。たぬきです。

追入1分に続いて同銘の向待も仕立てましょう。

2分5厘という、あまり見ない幅ですね。


刃角は当初30°を31°狙いで研ぎます。
研承斬400から始めて、途中裏を押して、表に戻って最後は菖蒲谷高山内曇仕上げ。 
この鑿は道具屋さんの引上げ品かな。
鋼の周りがアンバランスですね。このせいで在庫として残っていたのかもしれません。たぬきにはそんな事を気にするほどの腕は無いので問題有りません。
形が狂って無くて、刃がナマクラで無ければ大丈夫。


裏は研承頂3000→焼結ダイヤ#12000仕上げ。 裏は刃先2分が逃げて当たりません。これも使いながら追々直していくパターンですね。

向待は、古道具ばっかり使うたぬきの好きな鑿です。なんたってハズレ品が少ない。
しかも安心して叩けますし、短いので扱いやすい。
今回の市秀も戦力になってくれるでしょう。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。