砥石:菖蒲谷高山内曇の砥石台を作る | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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こんにちは。たぬきです。


先日整形した菖蒲谷高山天井巣板内曇。


が、割れました😭
側面の挽き痕をアトマで消していたらヒビから水が出入りするようになりました。こうなったら割れてます。そっと手で開くとキレイに割れました。
柔らか目の砥石は目の通りに割れない事が多く、かなり焦りましたが写真の様に層に沿って割れてくれました。
聞けば、高山の内曇は片理がしっかりしていて柔らかいけど層状に割れやすいそうです。
割れたままだと角からボロボロと崩れていくので、まずは角をアトマで面取りして割れた面を平面にします。

厚みが半分になりましたが、却って形が良くなり扱いやすくなりました。実害は無いようです。

裏はこんな感じ。
割れやすい砥石ですからしっかり養生しましょう。

まずは砥石台を作ります。
モミジの木端を用意しました。

メッチャ反ってます。

電気カンナで反りを取ってから、厚みを半分に挽き割ります。

挽けました。

四周を落として板ができました。

別のカエデの木端から脚を切り出します。

トリマーでアリを切ります。

こんな感じ。

トリマーテーブルにてビットの高さは固定したままオスメス加工していますが隙間が出来ますね。おそらく材の反りや寸法の狂い、角度の狂いが累積してこうなってるのでしょう。逆にこうならならい為には加工前に先を読まないといけないと言う事か。

ピッタリ合う事もありますね。
このあと面取りを行いました。

砥石砥石台共にカシュー透で塗装します。
砥石は割れ防止の為、シンナー少なめで。砥石台は浸透させたいのでシンナー多めで刷毛塗りしています。砥石台は薄め過ぎたかも。刷毛ムラが見えますね。
1回塗で良しにするなら週末には接着できそう。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。