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ロス留学中の邦人女性殺人で被告の夫に有罪の評決

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抗うつ薬服用後に暴力的になったり、リストカットや自殺未遂、自傷行為が始まった方へ


ANNニュース

ロス留学中の邦人女性殺人で被告の夫に有罪の評決

 3年前、ロサンゼルスに留学中の日本人女性が自宅で殺害された事件で、ロス地裁の陪審は被告の夫に対し、第2級殺人罪の評決を下しました。

 2005年12月、草刈福子さん(当時25)は自宅の寝室で腹を刺されて死亡し、脚本家を目指して留学中に結婚したアメリカ人の俳優、チェイス・ブラムレイジ被告が殺人罪に問われていました。検察側は、死刑もあり得る第1級殺人罪を求め、弁護側はそううつ病の薬の影響を主張し、過失致死にあたる故殺罪の適用を求めていました。

 草刈さんの父親・保廣さん:「親としては許すことができない。自らの命で償ってほしい」 。

草刈さんの兄・健太郎さん:「私たち家族にとっては、何も得るものがない」
 量刑は15年から終身刑で、今後、精神鑑定の結果などを審理したうえで決まることになります。

[25日20時21分更新]

事件を起こした患者の責任能力と主治医の責任

2008/6/25(水)

精神科の治療と凶悪犯罪

何の罪もない幼い命まで奪われた事件がありました。
逮捕の77歳「家族を殺せば楽に…」 千葉・柏の一家殺害 
6月24日21時47分配信 産経新聞

 24日午前7時5分ごろ、千葉県柏市鷲野谷の民家から、男の声で「家族全員を殺した」と110番通報があった。柏署員が駆け付けたところ、この家の一家4人が頭から血を流して死亡しているのを発見。県警は、同居する無職の夫(77)が「ハンマーで(家族の)頭をたたいた」と認めたため、殺人容疑で逮捕した。

 亡くなったのは、夫の妻(75)▽中学校教諭の長男(49)▽看護師の長男の妻(44)▽夫の孫で、この夫妻の長女(4)。夫は不眠症のため投薬治療を受けており、病院で「鬱病(うつびよう)の疑い」と診断されていたが、県警は責任能力に問題はないと判断した。

 調べでは、夫は24日午前6時ごろ、自宅物置から持ち出したハンマーで4人の頭を殴り殺害した疑い。調べに対し、「自分の健康のことで家族とトラブルがあった。妻に邪魔だといわれ、以前から殺そうと思っていた。家族全員を殺せば楽になると思った」と供述しているという。

 夫は母屋の電話付近で、返り血を浴びた状態で気を失って倒れており、いったん病院に運ばれた。台所付近で血の付いたハンマーが見つかった。

 殺害された4人は頭を複数回殴られ、妻が台所、長男夫婦は居間、孫は離れの2階で倒れていた。妻がかっぽう着姿、ほかの3人はジャージーやパジャマ姿だったという。

 現場は手賀沼の近くで、民家や畑が混在している。近所の女性は「(孫は)幼稚園に上がって、ピアノ教室にも通い始めていた。かわいそうだ」と声を詰まらせた。似たような事件があり過ぎていちいち覚えていませんが、今年4月には、「妹を殺せば幸せになれると思った」という理由で、庭にあった石で就寝中の妹の頭を殴って殺害した姉が逮捕されるという事件が横浜で起きています。2005年1月には、不眠症の治療を受けていた男が、妻と長女と長男の3人を鉄アレイで殴って殺害するという事件も起きています。

昔から身勝手な無理心中事件はありましたが、心中事件では片付けられない異常さが最近の事件では目立ってきています。今回の事件で気になるのは、容疑者が不眠症のために投薬治療を受け、うつ病の疑いと診断されていたことです。恐らく抗うつ剤も投与されていたでしょう。また、容疑者が気を失って倒れていたと報道にありましたが、これも気になります。後悔と自責の念によるものでしょうか。それとも、薬物の影響だったのでしょうか。

アメリカでも同じような事件が起きています。ある男が妻と子どもと孫を突然撃ち殺し、その後自殺を遂げたという事件がありましたが、この事件には抗うつ剤「パキシル」が絡んでいました。2001年6月7日、ワイオミング州地裁は、事件について責任があるとしてパキシルの製造元に対し640万ドルの支払いを命じました。

余談ですが、アメリカでこの画期的な判決が出た翌日、日本ではパキシルを処方されていた男が小学校に乱入し、8人の命を奪う事件が起きています。

ついでに、このパキシルについて調べてみました。医薬品医療機器総合機構は、報告された副作用と思われる症例をホームページで公表していますが、今月9日には平成19年11月、12月分の情報を追加しています。その中にこんな症例がありました。気力低下と外傷後ストレス障害でパキシルを処方されていた30歳代の女性に「殺人念慮」という有害事象が見られたということでした。
http://www.info.pmda.go.jp/fsearchnew/fukusayouMainServlet?scrid=SCR_LIST&evt=SHOREI&type=1&pID=1179041%20%20%20%20%20&name=&fuku=%BB%A6%BF%CD&root=1&srtnendo=2&page_max=100&page_no=0

ちなみに、リタリンについても「殺人」という有害事象が報告されています。
http://www.info.pmda.go.jp/fsearchnew/fukusayouMainServlet?scrid=SCR_LIST&evt=SHOREI&type=1&pID=1179009%20%20%20%20%20&name=&fuku=%BB%A6%BF%CD&root=1&srtnendo=2&page_max=100&page_no=0

「放火癖」も同時に報告されているので、義父の口に電気ドリルを突っ込んで殺害した後に放火したあの事件のことでしょう。
不可解な殺人事件や傷害事件、自殺が多発しています。事件を起こした人が精神科で治療を受けていた場合、本人に責任があった、なかったという実りのない議論ばかりが繰り返されますが、そんなことをするくらいなら、その主治医の責任を追及するべきでしょう。

事件は勝手に起きるわけではありません。精神科医が何と鑑定しようとも、事件を起こしたからには、やはり本人に責任があるという事実は変わりません。それでも本人に責任がないという理由で無罪あるいは減刑にするというのであれば、その減らされた分の刑を「責任者」に負わせるのが筋でしょう。治療に責任がありながら悪化させ、その状態(心神喪失や心神耗弱)を引き起こした張本人を罰するなら国民も納得するでしょう。

今回の事件に関しては、本当に治療は適切だったのでしょうか。そこを明らかにすることが真相解明の第一歩でしょう。

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(転載元精神科医の犯罪を問う)

http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/43045402.html