阪神タイガース日本一記念編成などを狙うため、約25年ぶりに阪神電車の撮影に(11/11阪神線) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

夏が終わってもまだまだ暑い・・・

今日は朝から天気はイマイチ、しかも気温があまり上がらないということで、撮っておきたいネタも特になさそうということで自宅で過ごしています。今週は平日毎日出勤、かつ会議2件ありという忙しい1週間になるので、前日は体を休めておくのがベストですね。

 

さて、前の記事でも触れましたが、昨日は約25年ぶりとなる阪神電車の撮影に出てきました。狙いとなるのは、38年ぶりに日本一になった阪神タイガースの選手がデザインされたラッピング編成と、10日から12日までの3日間限定で本線の普通として運用される武庫川線用の編成です。しばらく撮影に出ていなかった阪神沿線、しかも高架化が進み地上で撮影できる場所は限られてしまっているので、ここぐらいしかないと思い選んだのは武庫川駅。午前中は車の点検と買い物に出ていたので、昼過ぎから向かうことにし、午後1時半前に到着しました。駅近くにコインパーキングを見つけて車を入れてから、最初は駅東側の踏切で撮影をスタートさせます。

 

山陽5000系5012F 神戸マラソン2023ヘッドマーク付き

9131H列車 直通特急姫路行き

 

最初にやってきたのは、山陽5000系の直通特急。阪神本線の花形種別となる、梅田~姫路間をロングランする直通特急には、阪神と山陽の編成が使用されています。

 

阪神5550系5551F

1273列車 普通高速神戸行き

 

続く普通でやってきたのは、1本しか存在しない5550系。5500系以降の普通系車両で使用された「アレグロブルー」と「シルキーグレイ」のツートンも、現在はこの編成のみとなっています。なお、阪神の車両の車掌台側には阪神タイガース日本一を祝した副票が表示されています。

この踏切は大阪方面に向かう列車の撮影が難しいことから、ここで入場券を購入し駅構内に入りました。

 

阪神5500系5515F

1371列車 普通高速神戸行き

 

普通系車両の主力となっている5500系は全車が最新の5700系に順じたリニューアルを完了し、塗装も変更されました。本線で使用される編成は車体上部が「ラピスブルー」、扉と下部が「モダングレー」のツートンになり、前面はブラックに塗装されています。

 

阪神8000系8241F

1344列車 急行大阪梅田行き

 

阪神の急行系車両の主力となるのがこの8000系。後継となる9000系や9300系の登場後も直通特急から急行まで幅広く運用されます。全車がリニューアル済みで、塗装は「プレストオレンジ」と「シルキーベージュ」のツートンになっています。また、2011年までにリニューアルを受けた編成の一部中間車は車内が転換クロスシートになっています。こちらは大阪方面のホームから西改札に続く通路から撮影したものですが、ここからはカーブに進入する大阪方面の列車を狙うことが可能です。

 

阪神5500系5513F タイガース号

 

5500系のうち、武庫川線用に転用された編成は2連化され、ワンマン化と中間車への運転台設置が行われました。4編成用意されましたが、各編成がそれぞれ違う塗装となり、この5513Fは「タイガース号」として、外装は阪神タイガースの球団カラーである、黄色を基調に黒のラインが入った塗装となり、内装はタイガースのユニフォームのイメージにデザインされています。この日は朝と夕方のみの運用だったので、撮影時は駅北側で留置されていました。

 

阪神5001形5025F

1270列車 普通大阪梅田行き

 

阪神電車の普通系車両の塗装として長年親しまれてきた「青胴車」。現在はこの5001形の4連4本のみとなっており、見かける機会も減っています(ちなみに急行系車両の代名詞だった「赤胴車」は2020年に消滅しました)。なお、5001形にはタイガース日本一記念の副票が設置できないようで、代わりにHMが装着されています。こちらは大阪方面のホーム端に近い場所から撮影しましたが、4連の普通ならここで狙う手もありましたね。

 

山陽5000系5020F 開業100周年ヘッドマーク付き

9135H列車 直通特急姫路行き

 

東側に戻ったところで、再び山陽5000系の直通特急が通過。山陽電車の編成はほとんどが何らかのHMを装着されており、この開業100周年記念については2枚装着されていました。

 

阪神5700系5701F

1365列車 普通高速神戸行き

 

5500系とともに普通系車両の主力である5700系。2016年には鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しています。このトップナンバーは前照灯の形状が他の編成と異なり、コイト電工製のPES式LEDが使用されています。

 

阪神8000系8219F 阪神甲子園球場100周年記念

1349列車 急行西宮行き

 

昨年8月から運行されている、甲子園球場開場100周年を記念したラッピング編成。ダークグリーンと濃いクリームのツートンに、甲子園の風景と、名作野球マンガ(ドカベン、タッチ、ダイヤのA、ROOKIESなど)のキャラクターが側面にデザインされています。なお、運行期間は来年12月までとのこと。

次は再び西側に移動、そろそろお目当ての編成がやってくるためか、何人かカメラを持った方がおられました。

 

近鉄5800系5802F(DH02)1252系1271F(VE71)

1324列車 快速急行奈良行き

 

阪神の線路は大阪難波で近鉄線ともつながっており、阪神なんば線経由の相互乗り入れで近鉄の車両が神戸三宮までやってきます。阪神直通対応が施された「シリーズ21」の車両がメインですが、一部の一般車両も運用に入ることができ、このように姿を見せています。ちなみに、後ろの5802Fは、創業時の大阪電気軌道(大軌)のデボ1形車両をイメージした茶色の塗装が施されています。なお、近鉄では編成を編成番号ではなく電算記号で呼ぶことが一般的となっており、ここでも編成の後に括弧書きで電算記号を表記しています。

そして、この次にお目当ての編成がやってくるのですが・・・

 

(左)近鉄1026系1029F(VH29)+9020系9034F(EE34)

   1325列車 快速急行神戸三宮行き

(右)阪神5500系5511F+5912F TORAKO号・トラッキー号

   1362列車 普通大阪梅田行き

 

思いっきり快速急行と被ってしまい、「やられた~」と思ってしまいました。後で踏切のところで一緒に撮影されていた方から聞いた話では、神戸方面に向かう快速急行が大阪方面の普通と離合するのが武庫川駅の西側になるため、このポイントは被りやすいとのことでした。ちなみに、左の近鉄編成の大阪難波・神戸方の6連である1029Fは「ならしかトレイン」のラッピング編成で、四季の奈良の風景がデザインされたものになっています。

 

架線柱が邪魔な位置にありますが、改めて、5511Fの全景がコチラ。普段は武庫川線で運用されている編成ですが、タイガース日本一を記念して、後で登場する「トラッキー号」と4連を組み、この週末3日間だけ本線の普通に充当されました。なお、先にアップした「タイガース号」もこの後に登場する「甲子園号」と組んで、9月に達成したタイガースのセ・リーグ優勝を記念して本線の普通に充当されていました。ちなみに、この編成は「TORAKO号」として女性タイガースファンがテーマになっており、外装は明るい黄色をベースに緑色のラインが入った塗装となり、内装はパステルカラー調の水玉模様の壁面と、一部座席には着席するとトラ耳をつけているように見える「TORACO SPOT」が設けられています。

またも東側に戻って、今度はすぐに次のお目当ての編成がやってきました。

 

阪神8000系8211F 阪神タイガース日本一記念

1441列車 急行西宮行き

 

待つこと約1時間、ようやくメインの狙いだったタイガース日本一のラッピング編成が姿を見せました。前面にタイガース日本一のロゴ、側面には岡田監督と主力選手たちがデザインされ、「日本一ご声援ありがとうございました」という文言も入っています。後で運用を確認したところ、最初に撮影ポイントに着く直前に大阪方面に通過してしまったらしく、そこから尼崎を1往復してから西宮へ往復するスジになっていたようです。

この編成が折り返してくる間に・・・

 

阪神5500系5914F 甲子園号

M143列車 普通武庫川団地前行き

 

武庫川線で走っていた「甲子園号」をようやく撮影。こちらは阪神甲子園球場をイメージしたもので、外装は球場のツタ・芝・マウンド・白線をイメージして、濃い緑を基調に白のラインが入った塗装となり、内装は床が球場の土やマウンドなどを、側面が球場壁面のレンガをイメージしたものとなっています。なお、武庫川線は昼間は20分間隔のダイヤなので、1編成が武庫川~武庫川団地前間を往復するというシンプルな運用になっています。

 

山陽5030系5632F 開業100周年ヘッドマーク付き

9130H列車 直通特急大阪梅田行き

 

この日3編成目となる、山陽車両による直通特急。この日は1本だけ6000系が走っていたのですが、来るタイミングで撮影することができませんでした。なお、1本だけ存在するリニューアル車は昼間はお休みだったようです。ちなみに、2枚装着の開業100周年記念HMはいくつか種類があり、特に左側に装着されているものは編成によって違うようです。

 

1444列車 急行大阪梅田行き

 

西宮から折り返してきたタイガース日本一ラッピング編成を撮影。ちなみに、阪神電車では、LED表示の車両は行先が「大阪梅田」となっていますが、幕の車両の行先表示は「梅田」のままです。

ここまで撮影後構内を出て、再び駅東側の踏切で撮影します。

 

阪神5700系5715F

1463列車 普通高速神戸行き

 

阪神5500系5517F

1469列車 普通高速神戸行き

 

神戸方面に向かった普通2本を撮影し、

 

阪神1000系1602F(HT02)+1210F(HS60)

1425列車 快速急行神戸三宮行き

 

近鉄直通運用がメインとなる1000系、快速急行に充当される場合は近鉄と同様の2+6の8連を組成します。なお、この編成の神戸方の1210Fは阪神なんば線開業10周年のラッピング車となっています。また、近鉄直通対応となっている1000系と9000系は、全編成が近鉄運用時の電算記号を有しています。

 

阪神8000系8249F

H1501列車 特急須磨浦公園行き

 

阪神8000系ではラストナンバーとなるこちらの編成。8000系のリニューアル工事は時期によって差があり、2011年に施工された8231F以降は、種別・行先表示のフルカラーLED化、標識灯・尾灯のLED化のほか、扉開閉予告灯・盲導鈴が設置されています。

 

1471列車 普通高速神戸行き

 

梅田方面から5511F+5912Fが戻ってきたので、撮影していなかった神戸方の5912Fをここで仕留めます。この編成は「トラッキー号」としてタイガースのマスコットキャラクターであるトラッキーがテーマになっており、外装は白を基調にピンクのラインが入り、内装はピンクのストライプ模様となっています。また、床面はトラッキーの足跡をイメージしたデザインとなっており、またトラッキー・ラッキー・キー太を一部吊手や内外装随所にあしらっています。

最後はもう1本のタイガース日本一ラッピング編成を狙うため、なんば線沿線に移動。場所は悩んだのですが、地平に降りる福駅をチョイスしました。最初は淀川橋梁での撮影を考えたのですが、南側に新しい橋脚の建設が進んでおり編成全体をきれいに収められないことがわかり断念。次に駅両サイドの踏切を考えたのですが、撮影には使えないとわかり、やむなく入場券を購入し構内に入ることにしました。

 

阪神1000系1208F(HS58) 阪神電車×桃園捷運

1587列車 普通尼崎行き

 

1000系の6連にはラッピング車が多く在籍。この1208Fは台湾のラッピング編成となっております。今回未撮影ですが、他に1204FがSDGsトレイン(デザインは阪急のものと同じ)、1207Fが灘五郷のラッピング車となっています。なお、近鉄直通運用で6連単独の場合、土休日ダイヤでは尼崎以東での運用がほとんどとなり、神戸三宮まで顔を出すのは朝と夜の一部のみとなります(平日ダイヤでは日中でも神戸三宮まで顔を出します)。

 

1525列車 快速急行神戸三宮行き

 

奈良方面から再びやってきた近鉄5800系の大軌復刻編成。今度は先頭で来たのでしっかり撮影します。なお、近鉄⇔阪神を直通となる列車は大阪難波で列車番号が変わるのですが、今回は阪神側の番号のみを表記しています。

 

近鉄9820系9729F(EH29)

1589列車 普通尼崎行き

 

次の尼崎行き普通は近鉄9820系による6連。阪神車と近鉄車では車体長も扉配置も異なるので、停車位置にも少々差が現れます。

そして、次の普通が本日ラストの捕獲対象編成。

 

阪神1000系1201F(HS51) 阪神タイガース日本一記念

1591列車 普通尼崎行き

 

2本目のタイガース日本一編成も無事に捕獲。8000系と1000系に1本ずつおり、前者は大阪梅田~山陽姫路間、後者は近鉄奈良~神戸三宮間での運用となります。1000系のラッピング編成は貫通扉がある関係で、正面の日本一ロゴマークが若干小さめになっています。

 

前述したように、側面にはタイガースの選手たちがラッピングされています。右から西(勇)選手、中野選手、青柳選手、木浪選手、坂本選手、伊藤(将)選手。

 

こちらは右から佐藤(輝)選手、岩崎選手、梅野選手、大山選手、近本選手、岡田監督。

 

日本シリーズMVPの近本選手と岡田監督の部分をアップにして撮影。

 

1684列車 区間準急大和西大寺行き

 

福駅は左にゆるくカーブする構造のため、尼崎で折り返して戻ってきたところもインカーブ側から仕留めました。なお、この駅は大阪難波・奈良方面と尼崎・神戸三宮方面で改札口が別々となっており、入場券でそれぞれのホームを行き来する場合は改札口で駅員に申し出る必要があるのでご注意ください(尼崎方面はインターホンによる対応)。