「逃げてはいけない」と思いこんでいませんか?

  人生でイヤなことは二つ。


 好きな人と会えないこと

 嫌いな人と会ってること


アドバイスをするような本が、書店に並べられています。

 「会いたい人に会う努力

  会いたくない人に会わない努力」

書き手の意図が、どこまで届くでしょう。


本は、出版された瞬間から「商品」ですから、売れなければなりません。

刺激的な包装紙にくるまれて売り手がねらう市場に放り込まれてしまいます。


書き手から生まれていった言葉たちは、さまざまな旅をして読み手にたどり着きます。

一つの思いから出て行った言葉が、読み手の数だけ変えられていきます。

人は、読みたいように読むからです。

見たいようにしか見えないからです。


イエスが、自ら言葉を残そうとしなかったのは、言葉では本当のことは伝えられないことを世界で一番知っていたからでしょう。

彼が残した言葉を書き記したのは、弟子たちです。

だから、弟子が見たいように見た先生の姿しか書かれていません。

そこから、先生の願ったことを読みとるのが聖書の読み方だと思えます。


それにしても

本当のことってなんでしょうね。


「逃げていい」 「逃げるな」・・ どっちも本当のこと。

 

 人の言葉を信じたい人のために今日も新しい本が本屋さんに並びます。

真っ白な紙を汚して、本は作られ、読み捨てられてゆきます。

あるいは、読まれず廃棄される。


私たちは人には嘘をつけても、自分には嘘をつくことはできません。

「ま、いいか」とアタマが思ったとしても、魂はそう感じていません。

いま、私たちは その直感を見直し、信じなければなりません。

  「逃げる」ときは逃げる

  「逃げてはならない」ときは逃げない。

自分の魂に聞くこと。 

 

 無数の成功哲学の本が出続けるのは、どの本も読み手が成功にたどり着けなかったからでしょう。

答えは、自分の中にあります。

誰かの成功は、誰かのモノであって、一人に一つずつあるのが「幸せ」なのですから。


成功と幸せは、別のものだということを思い出すことから始めましょう。

私とは、この広い宇宙でたったひとつのユニークな存在。

自分を愛するように、人を愛することができたら、世界は平安ですね。

 「逃げる」ときは逃げる

 「逃げない」ときは逃げない

誰かに依存しない 依存は恐怖しか生み出さないもの。

  結局

  自分で考える。