一条 誠志郎の
本日の天文と暦と誕生石の解説

西暦2021年(和暦令和3年)
1月 21日 木曜日
(旧暦:西暦 貳阡廿年 師走 玖日)

━━天文━━━━━━━━━━━

東京
日の出 06:48
日南中 11:52
日の入 16:57
月の出 11:24
月南中 18:00
月の入 −−:−−

━━暦━━━━━━━━━━━━

干支:己巳
五行:相生
九星:六白
六曜:友引

━━中段━━━━━━━━━━━

七十二候:款冬華
(ふきのはな さく)
十二直:定(さだん)
二十八宿:斗(と)

━━下段(選日・暦注など)━━━━

◯吉日
神吉日
大明日
母倉日
◎その他
重日
復日

━━その他━━━━━━━━━━

土用間日
上弦
己巳

━━旅行・結婚・引越━━━━━

旅行★★★
結婚★★★
引越★★★

━━━━━━━━━━━━━━━

暦解説


▣天文(てんもん)

04:39
火星と天王星が最接近(東京01°37′)
19:59
月が天王星に最接近
(東京03°19′)
21:04
月が火星に最接近
(東京04°51′)
22:11
月の距離が最遠
(1.052、40万4360km、視直径29.5′)
◉太陽星座(たいようせいざ)
♑TheGoat(ゴート)
Capricorn(カプリコーン=山羊座)
Aigokeros(アイゴケロス=磨羯宮)
◎月齢(げつれい)
正午月齢 7.9
🌓06:02
半月(はんげつ)
上弦(じょうげん)
(7日目)
◎弦月(げんげつ)
出現時期により、新月から次の新月までの1朔望月(約1ヶ月間)の中で弦月(半月)は2回あり、最初に半月となる1つ目(太陽-地球-月とで成す角度が90度)を上弦月(じょうげんのつき)と表現し、次に半月となる2つ目(太陽-地球-月とで成す角度が270度)を下弦月(かげんのつき)と表現します。これらの「上」「下」は、月相に於ける順序が先・後である事を意味し、月の運行に基づいた太陰太陽暦では、上弦の月は上旬、下弦の月は下旬に現れます。
○上弦(じょうげん)
太陽-地球-月とで成す角度が90度(1/4)【quatile(クォータイル)/square(スクエア):矩(く)】
の月を「上弦」と表現します。
◎月星座(つきせいざ)
♈ TheRam(ラム)
Aries(アリエス=牡羊座)
Krios(クリオス=白羊宮)
↓03:56
*♉ TheBull(ブル)
Taurus(タウルス=牡牛座)
Tauros(タウロス=金牛宮)
◎VT(VoidTime=ヴォイドタイム)
ヴォイドタイムとは西洋占星術に基づいたもので、惑星が他の星とアスペクト(0度,60度,90度,120度,180度など意味のある角度)を最後に作ってから、その後、どの惑星ともアスペクトを作らず、次の星座に入るまでの時間の事で、月の働きが弱まり影響力が無効化される時間帯と云われていて、重要な決定事項は避けた方が良いと言われています。
※この時間帯には願い事は避けましょう。
→03:55

▣干支(えと)
十干(じゅっかん:甲·乙·丙·丁·戊·己·庚·辛·壬·癸)と十二支(じゅうにし:子·丑·寅·卯·辰·巳·午·未·申·酉·戌·亥)の組み合わせから成り、60種類を1周期とする数詞で、暦を始めとして時間や方位など、事柄の順序に用いられています。
◉年干支(としえと)
◯辛丑(しんちゅう/かのとうし)
辛丑は十干と十二支の60種類の組み合わせの中で38番目の干支で60年に一度巡って来ます。
一巡すると還暦となります。
十干は「辛(しん/かのと)=金の弟(かのと)」つまり『金の陰』の事で、十二支は「丑(ちゅう/うし)=牛(ウシ)」で『陰の土』の性質の為、干支の五行は(土→金)の組み合わせの為、『土生金』の関係性の為、「相生」です。
◎月干支(つきえと)
●庚寅(こういん/かのえとら)
干支(えと)は干(かん)と支(し)の組み合わせから成り、60種類の組み合わせ中で27番目の干支で60ヶ月に一度巡って来ます。
庚寅の十干は、『庚(こう/かのえ)=金の兄(かのえ)』で『金の陽』、十二支は『寅(いん/とら)=虎(トラ)』で『陽の木』の性質の為、干と支の五行の組合わせは『金×木(金剋木)』の関係性の為、干支の五行の相性は『相剋』です。
◯日干支
◯己巳(きし/つちのとみ)
干支(えと)は干(かん)と支(し)の組み合わせから成り、60種類の組み合わせ中で6番目の干支で60日に一度巡って来ます。
己巳の十干は、『己(き/つちのと)=土の弟(つちのと)』で『土の陰』、十二支は『巳(し/み)=蛇(ヘビ)』で『陰の火』の性質の為、干と支の五行の組合わせは『火→土(火生土)』の関係性の為、干支の五行の相性は『相生』です。
※吉日とされ、弁財天の縁日でもあり弁才天により金運が齎されます。
◆五行(ごぎょう)
*木剋土(もっこくど)
どんなに固い大地でも木はそれを押しのけて伸びていくので、木は土を克する
○相生(そうじょう)
干支の組み合わせが自然の流れに沿っている為、相生は物事が順調に進む日とされています。

▣九星(きゅうせい)
五行からなる方位術です。
本命星(あなたの九星)は生まれた年で決まっていますので、自身の本命星と今日の九星の相性を見てみましょう。
◉年家九星
七赤金星(しちせききんせい)
本年は、七赤が方位盤の中央に位置している事を表します。
中央   :七赤金星
酉(東) :五黄土星
坤(南東):六白金星
午(南) :二黒土星
巽(南西):四緑木星
卯(西) :九紫火星
艮(北西):八白土星
子(北) :三碧木星
乾(北東):一白水星
*兌/酉/西
[年破]午(南)
◎月家九星
六白金星(ろっぱくきんせい)
今月は、六白が方位盤の中央に位置している事を表します。
中央   :六白金星
酉(東) :四緑木星
坤(南東):五黄土星
午(南) :一白水星
巽(南西):三碧木星
卯(西) :八白土星
艮(北西):七赤金星
子(北) :二黒土星
乾(北東):九紫火星
*乾(戌亥)/西北
[月破]未(南南西)
◯日家九星
☆六白金星(ろっぱくきんせい)
本日は、六白が方位盤の中央に位置している事を表します。
中央   :六白金星
酉(東) :四緑木星
坤(南東):五黄土星
午(南) :一白水星
巽(南西):三碧木星
卯(西) :八白土星
艮(北西):七赤金星
子(北) :二黒土星
乾(北東):九紫火星
*乾(戌亥)/西北
[日破]亥(北北西)
本命星の相性
○相生(そうじょう)
一白水星(金生水)
二黒土星(土生金)
五黄土星(土生金)
八白土星(土生金)
五行の組み合わせが自然の流れに沿っている為、相生は物事が順調に進むとされています。
●相剋(そうこく)
三碧木星(金剋木)
四緑木星(金剋木)
九紫火星(火剋金)
五行の組み合わせが相反しており、物事が順調に進まないとされています。
◎比和(ひわ)
六白金星(金行比和)
七赤金星(金行比和)
同じ性質の組み合わせの為、良くも悪くも勢いを増す日です。

▣六曜(ろくよう)
六耀とも書き、葬式や結婚式などの冠婚葬祭の儀式をする日取りを決めるのに使われます。
*旧暦六月(水無月:みなづき)と旧暦十二月(師走:しわす)の朔日(ついたち)からは「赤口」から、赤口→先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順に廻ります。
●友引(ともびき)
儀式は忌むべき日とされています。元々は何事も引分けで勝負のつかない日とされる、友を引く吉日で、朝晩は吉ですが「凶事に友を引く」の意味から特に葬儀は忌み避けます。正午(昼)は凶となります。
*祝い事は良い
*葬儀は忌む
*朝・夕:吉
*正午:凶

━中段━━━━━━━━━━━
暦の中段は、江戸時代にあった『かな暦』の中段に記され日々の吉凶を占った事から、今日も略して中段と呼ばれ、用いられています。

▣七十二候(しちじゅうにこう)
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間の事です。
七十二候:大寒 初候
款冬華(ふきのはなさく)
蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
鶏始乳:鶏が卵を産み始める

▣十二直(じゅうにちょく)
暦の中段に記載されている建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉の事で、その日の吉凶を判断します。
十二直の「直」は「当たる」という意味で、昔は一番重要視されていました。
○定(さだん)
善悪が定まって留まる日の意味で引越し、婚礼、建築、雇用、買物、祈祷には吉日です。但し、旅行、木の植替え、訴訟、出向などは凶です。
*小吉

▣二十八宿(にじゅうはっしゅく)
暦の中段に記載されている日々の吉凶等を判断をする二十八舎とも呼ばれる天球の天の赤道を青龍(東)白虎(西)朱雀(南)玄武(北)の4分割し、更に7分割した合計28のエリア(星宿)に不均等分割したもので、その区分の基準となった天の赤道付近の星座(中国では星官・天官と呼びます)の事を指します。
因みに、28区分は、月の任意の恒星に対する公転周期である恒星月の27.32日に由来すると考えられ、1ヶ月間に1日に1つの宿を通過すると仮定しています。
▲北方・玄武(げんぶ)
○斗宿(としゅく)
【ひつきぼし】
☆距星:射手座φ星
(南斗六星一:天同星)
土を掘る事には大吉。引越しに吉、新しい事を始めるには吉日です。

━━下段(選日・暦注など)━━━━
暦注は、旧暦の暦に記載された様々な事柄の総称で、暦は元々、年月日の全てが十干と十二支の組み合わせが基本でした。

◯吉日
◯神吉日(かみよしにち)
干支を基にして設定され、神社の参拝や祖先を祀る事などの神事に関する事は吉とされる日です。
○大明日(だいみょうにち)
隅々まで太陽が照らす吉日。結婚、旅行、引越しなどは吉、新しい事を始めるにも良い日です。
○母倉日(ぼそうにち)
母が子を育てる様に、天が人々を慈しむ日です。特に婚姻に良い日とされています。
◎その他
◎重日(じゅうにち)
日の干支の「巳」と「亥」の日で陽または陰が重なる日です。吉事を行えば吉事が重なり、凶事を行えば凶事が重なる日。結婚は再婚に繋がる事から凶とされています。
◎復日(ふくにち)
重日(じゅうにち)と同じ様に吉事は吉が重なり、凶事は凶が重なる日です。結婚は再婚に繋がる事から凶とされています。

━━その他━━━━━━━━━━
◎土用間日(どようまび)
土用の期間の中で特別に設けられた日で、土公神が文殊菩薩に招かれて天上に行く日とされ、この日は土公神が地上に居なくなる為、土用の障りがないとされました。
季節毎の土用について、間日が十二支の日で決まっていて、春は、巳・午・酉の日で、夏は卯・辰・申の日、秋は未・酉・亥の日、冬は卯・巳・寅の日、となっています。
◎己巳(きし)
60日に一度巡ってくる、日の干支が「己巳(つちのとみ)」の日で、 弁財天の縁日(※えんにち・神仏に由来のある日、 神仏の世界とこの世の縁がある日の事)で、この日は、財布の購入や、弁財天に縁のある神社へのお参りなどをすると、弁財天のご利益で金運が齎される日と云われています。
昔から蛇は、脱皮を繰り返す様が「生と死」を繰り返す生き物と捉えられていたか事から、水の神や山に祀られる神の使いと言われる事が多く、信仰の対象とされて来ました。
日本では弁財天の使い、または弁財天の化身だとする信仰があり、上神明天祖神社、蛇骨神社、蛇宮神社、岩国白蛇神社、京都地主神社など、日本各所で蛇が祀られた神社が多数存在します。
己巳の日は、縁起の良い巳の日の中でも更に縁起の良い弁財天の縁日であり、弁財天に縁のある寺社では祭祀や供養が行われている為、この日に参拝するといつもよりも御利益があると言われています。

━━誕生石━━━━━━━━━━
◎1月21日の誕生石
△PeacockColorOpal
(ピーコック・カラー・オパール=孔雀色蛋白石:くじゃくいろたんぱくせき)
▽宝石言葉:「求愛の予感」
▲古代に於いて、オパールには魔術的な力があると信じられ、オパールは幸せを運ぶ石とされていました。
オパールの名前はこの宝石が美しく輝いていた事から、ラテン語で宝石を意味する「opalus」に由来します。
オパールには白、黄、緑、青、ピンク、赤、黒、透明など様々な色がありますが、虹色の遊色効果を持つものを「PreciousOpal(プレシャス・オパール)」と呼び、遊色効果を示さない地色の美しいものを「CommonOpal(コモン・オパール)」と呼び、ピーコック・カラー・オパールは、孔雀の羽の様にピーコック・カラー(青・緑・紫)の遊色効果が見られるオパールを指します。
▼ピーコック・カラー・オパールは、不老長寿を示す石と云われ、不老長寿のAmulet(アミュレット=護符)に用いられていました。
『Opal(オパール=蛋白石)』は、結晶していない「Quartz(クォーツ=石英)」といえます。
主成分の「Silica(シリカ=二酸化珪素:SiO2)」と「Water(ウォーター=水:H2O)」つまり水分から出来ていて、産出する際に、もっと温度が高く、結晶する時間があれば、「Agate(アゲート=瑪瑙)」や「Quartz(クォーツ=石英)」になっていた筈の鉱物で、条件が揃わなかった為、非晶質の儘で生じたものです。
併しながら結果的には、その「非晶質」が付加価値を与え、宝石となったともいえます。
『オパール』は、「Silica(シリカ=二酸化珪素:SiO2)」が結晶する条件が揃わず結晶する事が出来なかった為、「シリカ(SiO2)」の微細な球状の粒子が堆積して積み重なり固まりながら結合したものです。
球状粒子が規則正しく堆積すると光の透過度が上がり、かつ透過光が回折し、方向を変えた透過光が干渉により強められ、美しい色の斑が現れます。
この斑の光を『PlayOfColor(プレイ・オブ・カラー=遊色効果)』と呼び、「プレイ・オブ・カラー(遊色効果)」の見られるオパールを『PreciousOpal(プレシャス・オパール)』と呼び、「プレイ・オブ・カラー(遊色効果)」の見られないオパールを『CommonOpal(コモン・オパール)』と呼びます。
「プレシャス・オパール」の光の波長の回折や干渉は、微細な「シリカ(SiO2)」球のサイズと規則正しい堆積構造により出来ています。
人間の見える可視光線の波長は約380~700nm(ナノメートル)と言われていますが、「1000nm」は「1/1000mm」で「1μm(マイクロメートル)」つまり「1ミクロン」ですので、0.38~0.7ミクロンな訳ですから、偶然、直径が0.3~0.1ミクロンの「シリカ(SiO2)球」が規則正しく積もり、球の直径が大きければ、波長の長い光(赤~黄)が通過回折し、小さければ、波長の短い光(緑~紫)が通過回折する為、「プレイ・オブ・カラー(遊色効果)」が発生し、「プレシャス・オパール」になります。
因みに、光の波長は、紫:380~450nm、青:450~495nm、緑:495~570nm、黄:570~590nm、橙:590~620nm、赤:620~750nmとなっています。
併し、シリカ(SiO2)球の直径が大き過ぎる(0.75ミクロン以上)と通過回折する波長は赤外線波長になり、小さ過ぎる(0.38ミクロン以下)と、紫外線波長になってしまう為、斑の色は眼に見えなくなってしまう為、「コモン・オパール」になる訳です。