HRTで使用するホルモン〜サイロイド(甲状腺ホルモン) | 美容外科医 佐々木直美Blog

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聖心美容クリニック 横浜院の院長とスタッフのブログ

こんにちは。聖心美容クリニック横浜院医師の佐々木です。

HRTで使用するホルモン、今回は甲状腺ホルモンをとりあげます。

甲状腺機能低下は、レベルによっては疾患ととらえられ、一般内科でも保険適応で投薬治療も行われます。
当院のHRTでは、そこまでの病的な低下とはいえないまでも、体に表れる特徴や症状、甲状腺ホルモンの中でも体内で活性をもつタイプのものがきちんと良いレベルに達しているか、などを総合的に判断して、必要な方には補充をお勧めしています。

体に表れる症状としては、疲れやすい、四肢の冷え・寒さに弱い、高コレステロール血症、肥満、肌荒れ、爪・髪がもろい、などが挙げられます。

甲状腺ホルモンは図のように脳からの刺激を受け、首の下側にある甲状腺という器官から分泌されます。

 

T4(サイロキシン)の形で分泌されますが、これは体の中では不活性な型です。T3トリヨードサイロニン)という活性型に変換されて初めて、体に対する機能を発揮します。T3でも、リバースT3というものは不活性で、ストレスなどによりこちらばかり増えてしまうという事態も起こりえます。

バイオアイデンティカルホルモン補充療法では、T4T3の両方を、人間の自然な甲状腺ホルモンに含まれているのと近い比率で配合したものを補充します。

T4T3にうまく変換できない原因として、ヨード・鉄・亜鉛といった微量ミネラルの不足なども考えられるので、T4T3のアンバランスがみられたり、補充するほどではない甲状腺ホルモンレベルであっても機能低下とみられるような症状がある場合には、ミネラル補充をご提案することもあります。




少し地味な絵面になってしまったので、本日お越しの患者様からいただいた、夏にぴったりのスイーツの画像を。美味しそうです!お気遣い、感謝いたします。

 





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