衆院選での与党圧勝は、高市総理の政権基盤を盤石なものとした。この時期の解散総選挙には批判的な声もあったが、政権の枠組みが変わったことで国民の信を問うという姿勢が肯定的に捉えられ、与党に圧倒的な議席を与えた。この意味するところは大きい。
昨日で国会の代表質問が終わったが、代表質問は野党にとって最初の見せ場である。これが選挙の結果、衆議院では中道、国民民主、参政党、チームみらいのみとなり、今までの構図とガラリと変わった。共産党が代表質問を行わないのは56年ぶりである。
しかし、それでも代表質問では、政策の本質に迫ることなく、スキャンダル追及に終始する姿勢も一部の政党では垣間見えた。総選挙で、批判追及型の議員がほぼ全員姿を消した意味を理解せず、相変わらずの旧態依然としたクオリティを見せられたのは残念である。
国民が求めているのは、政権の政策に対する建設的な対案であり、日本の将来像をめぐる真剣な政策論争である。それにも関わらず、野党の一部が依然として「追及こそが野党の仕事」という旧来の発想から抜け出せていないことが、この姿勢からもわかった。
さらに、野党の存在感の希薄化を象徴的に示したのが、高市総理が呼びかけた給付型の社会保障国民会議への対応である。本来であれば、野党こそが積極的に参加し提言を行うべき場であるにもかかわらず、チームみらいを除く野党は、初回の参加を見送った。
まるで、議論には参加せず、結果に対する責任は与党に押し付けようとしているかのようである。制度設計に問題が生じれば反対していたと主張し、うまくいけば黙認するという姿勢が透けて見えるようでは、責任ある野党とは呼べない。
総選挙の圧勝によって、政権の基盤が安定し、与党の存在感が高まる中では、野党全体が埋没する恐れがある。政策的な差別化を図ろうにも、与党が安定多数を背景に次々と政策を打ち出す中では、野党の提言が注目を集める余地は極めて限られてしまう。
その中で、チームみらいが他の野党とは一線を画している姿勢は注目される。これは、単に社会保障国民会議に参加したという一事にはとどまらない。政治姿勢の根本が、他の野党とは本質的に異なっているということが、注目に値するということである。
チームみらいは「参加する野党」として、政策形成の場に積極的に関与し、建設的な提言を行うことで、国民生活の改善に直接貢献しようとしている。責任を共有する覚悟を持って議論のテーブルに着くという姿勢は、従来の野党像を根本から覆すものである。
さらに、政策の質で勝負しようとしている点が、政権批判型の政党とは一線を画したものとなっている。スキャンダル追及ではなく、データと論理に基づいた政策論争を志向するその姿勢は、国民民主党とも似通う部分があり、本来あるべき野党の姿に近い。
与党との関係性の構築においても、独自の路線を歩んでいる点が注目に値する。是々非々の姿勢を貫きながらも、国民のために必要な協力は惜しまないという姿勢は、政治の成熟度を一段引き上げるものである。先例や古い慣習に縛られないという姿勢も評価したい。
総選挙で旧立憲系の批判追及型議員がほぼ一掃されたことは、有権者の明確なメッセージである。「もう、そのような政治はいらない」と国民が選挙で宣告したにもかかわらず、同じスタイルを踏襲するのは、そのメッセージを理解できていないことを意味している。
チームみらいが示す新たな政治スタイルは、まさにこの声に応えるものである。批判ではなく提案を、対決ではなく参加を、責任回避ではなく責任共有をという、このパラダイムの転換こそが、今後の日本政治を方向づける最大の変数となる可能性がある。
従来の永田町らしからぬ政党のイメージも、好印象となっている。素人集団と揶揄する人もいるが、若くてAIに詳しい議員が多く、期待値は高い。そのため、政党支持率も、国民民主党や参政党と並ぶほどになっている。この先も変質せず、この姿勢を貫いてほしいと思う。
チームみらいが社会保障国民会議に冒頭から参加したことで、政治の構図が激変する可能性がある。国家の基幹政策に直接関わることで、存在感は増していくものと思われるので、この立ち位置を大事にしてほしいと思う。予算委員会での彼らの質疑にも注目したい。
