2025年度補正予算案が、衆議院で可決された。予算は憲法上、衆議院の優越性が認められているため、これでほぼ成立したと言ってよい。日本初の女性総理として反高市勢力からの度重なる圧力を受けながらも、苦難の道を切り開いている高市政権にとっては、またひとつ重要な関門を突破したことになる。

 

高市政権が誕生してから、まだ1ヶ月半余りである。その短期間で、米国のフォーブス誌が選ぶ「世界で最もパワフルな女性」の3位に選ばれるなど、その存在感はすでに世界中に知れ渡っている。しかし、この存在感を好ましく思わない勢力もまた存在する。国内だけでなく海外にも、事あるごとに言いがかりをつけ、押し潰そうとする勢力がいるのが現実である。

 

本人はそれほど意に介していないようだが、理不尽な圧力はまだまだ多い。しかし、それらの圧力に異を唱える声も大きくなっており、世界でも高市総理を応援する声は広まっている。そのため、まずは国内で着実に実績を積むことが重要となる。一つ一つ成果を上げることで、政権基盤を強固なものにすれば、そのような圧力は自然となくなるはずだ。

 

国会審議を通じて感じるのは、高市総理の裏表のないストレートな答弁である。できるだけわかりやすく説明しようとする姿勢や、政治課題への素早い対応などが、国民の高い支持にもつながっている。高市総理の言葉からは、この国の現状を変えたいという強い覚悟が伝わってくる。政治のフェイズは、すでに新たなステージに移っていると言って良い。

 

補正予算成立後は、税制改正や来年度予算の編成、議員定数削減の実現などが課題となる。維新との連立合意を守ることや、国民民主など他党との協力関係を深めることが重要だ。国民の高い支持を維持するためにも、一度決めたことは約束を破らず、自信を持って突き進んでほしいと思う。政権が弱体化するのは、その約束を破った時であることを心すべきだ。

 

定数是正問題では、本来自分たちの方から実現を迫っていた野党が、与党側から実現を迫られ、採決をすれば可決されそうな雰囲気になった途端に尻込みをしているように見える。与党案では民意を反映しないなどと言い訳し、議論から逃げる姿は残念だ。政治資金の問題も定数の問題も、それぞれに課題はあるが、国会でしっかり結論を出すことが重要だ。

 

高市政権への高い支持を冷静に分析しないと、立憲民主党などの野党への期待が高まることはないだろう。政権にすり寄る必要はないが、政策的な議論を高めなければ、反対のための反対だけをする政党と見られてしまう。選挙で躍進している政党は、相手の足を引っ張るのではなく、具体的な政策論争に持ち込むことで支持を得ていることに気づくべきだ。

 

補正予算の審議でも、財源を心配する考えはわかるが、政府の予算案を批判するなら、それを超えるくらいの素晴らしいプランを出すべきである。出せない時点で、知恵がないと言わざるを得ない。立憲民主党の提出した修正案は、物価高対策を重視し財源にも配慮したというが、そこからこの国をどうしたいという明確な考えは伝わってこない。

 

停滞した現状を冷静に分析した提案ができなければ、過去のやり方にこだわるだけの政党と見られてしまう。組織が旧態依然としており、新しいステージの発想に追いついていないのである。メディアなども同じだが、そのような古くて硬直した思想にいつまでもこだわるようでは、いずれ世の中から淘汰される可能性は高い。

 

国内の問題がある程度落ち着いてきたとしても、外交問題では中国との課題が残る。総理就任後、華々しく外交デビューを果たし、米国をはじめ各国首脳との良好な関係を築いた高市総理だが、中国との関係では、台湾有事をめぐる問題で、中国が様々な形で圧力をかけている。これは言いがかりに等しい威圧だが、現時点で日本側は冷静に対応していると思う。

 

日中首脳会談を通じて、中国は、高市総理が自らの意見をはっきり述べるタイプであり、保守色が強い政治家ということもあり、組みにくい相手と思ったようだ。さらに相手が女性ということも、どこかで侮っている感じがあるのではないかと思う。しかし、このようなタイプの方が、本来は中国とは話しが合うはずだ。今後の関係改善に期待したい。

 

しかし、現状では高市おろしとでもいうような世論戦も仕掛けている。これは明らかに日本への内政干渉だ。それに、日本の一部野党やメディアが乗っかっているのが残念である。中国を怒らせたのが悪い、日本の経済が悪くなる、発言を撤回しろと迫る人たちがいるが、それは中国側の利益代弁者に等しい行為でもある。

 

中国とは冷静に対話の窓を開きながら、間違った情報には毅然と反論を繰り返し、国際社会の理解を高めていくしかない。総理が発言を撤回する必要はなく、いずれ日本に有利な形になった時点で、こちらから手を差し伸べるタイミングが来るのを待てば良い。この問題は、高市総理が越えるべき最大の山となっている。

 

最後の難所を超えた時、日本に新たな未来が開けてくるものと思われる。反高市を煽るメディアや野党も、この事実に気づくべきだ。越えるべき障壁は多いが、一つ一つ乗り越えることで、安定した政権への基盤は徐々に築かれていく。まずは、臨時国会の終盤に向け、今後の動きを注視したい。