IEAは25日、世界のエネルギー投資に関する報告書2023を公表した。
報告書では、クリーンエネルギーへの世界的な投資が2023年に1.7兆米ドルまで上昇し、クリーン技術等に費やされるとした。
この数字は化石燃料への支出を大幅に上回る。世界のエネルギー投資額は全体で2.8兆ドルとなるとした。
ロシアのウクライナ侵攻で、化石燃料価格が大きく変動したことから、クリーンエネルギーへの投資が大幅に加速している。
しかし、石油とガスへの支出は23年は7%上昇し19年のレベルに戻り、石炭は需要が史上最高に達したことからゼロシナリオで想定した6倍になるとした。
新興国や発展途上国では、高い金利や不明確な政策フレームワークや市場設計、脆弱なグリッドインフラ、財政的課題、高コスト等が要因で、クリーンエネルギーへの投資が弱い。
クリーンエネルギーへの大胆な投資を行なっているのは、インドやブラジル、中東等の一部地域に限られる。
IEAとIFCは6/22に、新興国及び発展途上国におけるクリーンエネルギーのためのプライベートファイナンスの拡大に関する新しい特別レポートをリリースするとした。