東京は2020年や2021年と並び観測開始以来最も早い開花となったが、開花後に雨が続き、残念ながらゆっくり観賞する機会をまだ得てない。タイミングよく天候が回復することを願っている。

 

本日、2023年度予算が参議院で可決・成立した。岸田首相は1月の施政方針演説で、「日本は歴史的な転換点におり、新たな方向に足を踏み出す覚悟」と決意を語ったが、予算の成立でいよいよ具体的な取組が始まる。

 

予算額は、前年度当初予算比で6.8兆円増の114.4兆円となる。突出するのは防衛関係費だ。1.4兆円増の6.8兆円を計上し、公共事業関係費を上回る。防衛強化資金として別途3.4兆円を繰り入れており、総額は10.2兆円に膨らむ。

 

防衛費は、昨年末の防衛3文書改定で、5年後にGDP比2%が現実となる。ロシアのウクライナ侵略や北朝鮮による挑発、中露接近等で国際情勢が緊迫しており、台湾有事の可能性も高まっている。

 

万が一に備えた防衛力強化は我が国の最優先課題だが、国会で思ったほど議論が深まらなかったのは残念だ。

 

防衛費以外では、物価高対策や構造的な賃上げ対策、投資と改革による成長の好循環、少子化対策などに多くの予算を計上した。今後の予算執行や取組の進捗などを注視していきたい。