衆議院の予算委員会で、第2次補正予算案の審議が始まった。

 

週明けに総務大臣が交代し、委員会の開催が予定より1日遅れたことから、順調に審議が進んだとしても、補正予算の成立は12月2日以降にずれ込む。

 

総合経済対策を踏まえた物価対策や賃上げ、円安対応、新しい資本主義の加速などに、28.9兆円を投入する大型の補正予算案である。政局の場にせず、議論でしっかり効果や論点を明確にして欲しいと思う。

 

補正予算成立後は、旧統一教会の被害者救済を図る新たな法案の審議が予定されている。被害者救済法案は与野党で協議の上、政府法案として国会に提出されるが、与野党の調整はまだ十分に詰まったとは言えない。

 

臨時国会の会期末は12/10だが、このままでは日程が窮屈で法案成立は難しい。今国会で成立を目指すなら、会期延長は避けられないだろう。

 

12月に入ると、来年度の税制改正や予算編成に向けた作業が佳境となる。防衛関連3文書の改訂も控えている。

 

そのための関連会議が既に数多く開かれており、それぞれがとりまとめ等に向けた作業を進めている。見落とすことがないよう注意が必要だ。