プリンストン大の真鍋淑郎上席研究員がノーベル物理学賞を受賞した。日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで28人目、物理学では6年ぶり12人目となる。

 

コンピューターを使った地球温暖化の予測手法確立への貢献として、独マックスプランク気象学研究所のクラウス・ハッセルマン名誉教授と伊ローマサピエンツァ大のジョルジョ・パリージ教授とともに受賞する。

 

ノーベル物理学賞の対象は、天文学・天体物理学、原子物理学、素粒子物理学の3分野と言われ、気象学や地球科学での受賞は異例となる。関係者は分野の壁を破ったと驚き、偉業を称える声に沸いている。本人にとってもビッグサプライズとなった。

 

 半世紀以上前に始めたコンピューターでのシミレーションを可能とした気候モデル手法が、現在の地球温暖化や長期的な気候の予測を可能にしており、国連の報告書やパリ協定にも大きな影響を与えた。

 

真鍋氏は、日本では好奇心に基づく研究がしにくく、政治家と科学者のコミュニケーション不足に問題があると述べているが、政府はこの状況を深刻に受け止め、直ちに解決に向けた対策を打ち出すべきである。