世界で最も古い系譜の天皇家だが、皇位継承者が3名しかいないため後継問題が大きな課題となっている。政府は有識者会議で今後の議論を予定しているが、少子高齢化は皇室も例外ではなく、女性天皇の議論もタブー視はできなくなっている。

 

天皇家では女性天皇は否定されておらず、過去にも8名10代の女性天皇が存在した。現行の皇室典範は女性天皇を想定していないため皇位継承者とはなれないが、法を改正することで認めることは可能だ。皇位継承順位を今上天皇の直系長子とすることも理論上は可能である。

 

しかし、女系天皇となると話は別次元となる。126代の天皇家の歴史において、女性天皇を親とする女系天皇は今まで1人も存在しない。つまり天皇家の万世一系とは男系の血筋をルーツとする一系なのである。ここが誤解を招きやすい。女性天皇と女系天皇では天皇家の血統を考えたときに意味が変わってくる。

 

揺らぎない継承が2000年以上に及ぶ皇室の歴史である。将来においても安定した皇室が存在するためには、歴史の重みと事実をしっかりと検証したうえで後継問題を議論して欲しいものだ。メディアなどで深掘りもせずに、女性天皇と女系天皇を混同したまま女性天皇を認めないのは蔑視などと叫んでいる識者を見ると著しく違和感を感じるのは自分一人だろうか?