日米貿易協定が正式署名された。日本の国会の承認を経て協定は2020年1月1日に発効予定である。

 

TPPを離脱したアメリカにTPP並みの対応をしたことには異論もあるだろうが、アメリカファーストのトランプ大統領に対し、短期間でこの条件で交渉をまとめたことは評価して良いのではないだろうか。

 

コメは完全除外、農林水産品はTPPでの関税撤廃率が82%だったものを40%以下に抑え、日EUより除外のラインが増えたとのことだ。牛肉は30万トン以内と絶妙なラインでまとめ、豚肉・小麦・乳製品も納得のいく数字とのこと。アメリカへの輸出用牛肉は他国の6.5万トン枠が使えるようになり現行の200トンから大幅増となる。

 

工業品は日本の輸出関心が高く貿易量の多い品目を中心に関税撤廃・削減が明記された。自動車・自動車部品に課題が残ったが、さらなる関税撤廃を明記し、トランプ大統領やライトハイザー通商代表の確約も重ねて得たことから、自動車団体も交渉結果に納得しているようだ。

 

日本側では大きな反対もなく、アメリカが日本に譲歩し過ぎたのではないかとの印象もあるが、アメリカはTPP不参加が足かせで、当面の課題解決と大統領の支持団体への対策を優先したようだ。

 

交渉を乗り切り政府はほっと一息だが、4ヶ月以内に第2段の交渉が始まる。政府は、双方の事前協議で合意したもののみが交渉の対象になると楽観視するが、相手はトランプ大統領である。油断は大敵だ!