ソニーはAIなどの先端領域で高い能力を有する新入社員に対して入社後の年間給与で優遇する取組を開始すると発表した。年収は最大で2割増の約730万円程度になるとのことだ。ファーストリテイリングも2020年から同様の取組を開始するらしい。 新卒以外でも高額の年棒で専門性のある人材を呼び込む動きが加速している。

 

IoTやAI等の技術革新が進みIT分野の専門人材不足が深刻化しており、企業は人材確保に四苦八苦している。確かに2割増や高額年棒は好待遇かもしれないが、シリコンバレーや中国企業等の待遇に比べれば見劣りし、これで優秀な人材を確保できるかといえば些か心もとない。

 

日本企業は極端な格差を避けできるだけ横並びとする傾向が強く、AIやIT等の専門人材にとって日本の職場環境は魅力的ではなく、高額報酬を好まない日本的な平等意識は成長を阻む要因ともなっている。欧米や中国企業と比べても遜色ない待遇や環境を打ち出さない限り、わが国で優秀な人材が育つ環境は根付かないだろう。

 

AI時代の後進国とならぬよう思い切った対策を打ち出す英断が今や政府や企業に待ったなしで求められている。