日産のカルロス・ゴーン元会長が特別背任容疑で再逮捕された。報酬の過少申告に対する捜査の勾留延長が裁判所による異例の却下で保釈間近とのニュースが報じられた後の急転直下の報である。東京地検特捜部は面子にかけてもこの事件を立件したいのだろうが、雲行きは怪しくなっている。

 

海外では日本の勾留制度に疑問を報じるメディアもあり、結果次第で日本の司法制度そのものの是非が問われかねない事態ともなっている。司法取引で事件を告発した日産もこの件で著しく会社の信用を毀損しており、新車の売り上げも激減しているとのことだ。第三者の目から見ると今回の逮捕劇は、社内の主導権をめぐる権力争いにしか見えず、例えは悪いがまるで本能寺の変を見てるような感じだ。

 

残された日産の経営陣は仏政府やルノーとの関係をどう調整し、EV化やIT化で激変する自動車業界のパラダイムシフトをどのように乗り切っていくつもりなのだろうか?大胆なリーダーシップを発揮できる人物が現在の日産経営陣にいるかといえばそれも心もとない。今回の事件が日産凋落の第一歩とならぬことを願うのみである。