中国の家族向けのレストランでは一人の子供に数名の大人たちという家族連れが普通の風景である。長年続いた一人っ子政策の結果、一人の子供を双方の祖父母と合わせて6人で面倒をみているためだ。生活水準の向上した中国でこの6人が子供に対してかける費用は半端ないものとなる。

一人っ子政策は2015年廃止されたが、費用もかかることから二人目以降の子供を産もうという夫婦はそれほど多くないとのことだ。

35年以上続いた一人っ子政策で、間もなく第三世代の子供も誕生する。第二世代は両親が働き子供の世話は祖父母がみるケースが多い。万国共通爺婆は孫には甘いため、自然過保護となる。競争社会を勝ち抜く勉強はできても、甘やかされ人間形成に課題を残す人物となる可能性も高い。

最近、中国では軍隊への入隊を希望しない若者が増え、入隊試験でも不合格になる者が多いとのことだが、そこには若者たちの自分が一番という概念と体力の低下という現実が存在する。指導者の目指す国家像である「偉大な中国」は彼らには他人事となる。この様な考え方が、将来中国社会に変化をもたらす可能性は大きい。

 

この記事は、「政策リサーチ」の本日のポイント(コメント)からの抜粋です。