言葉一つでイメージは全く変わるが、またしても役所の杜撰な文書管理が発覚した。今度は防衛省だ。昨年問題となった陸自のイラク派遣部隊の日報の存在が明らかになったが1年以上大臣への報告を怠っていたという。この問題はシビリアンコントロールにまで影響する。事態は財務省の書き換え問題より深刻だ。このままでは官庁は都合の悪いものは、隠す、書き換える、報告しない、というマイナスのイメージが定着し誰も信じなくなってしまう。国際社会から本当に日本は民主国家なのかと疑われてしまうようことにもなりかねない。かといってこの問題を政局と結びつけて大騒ぎをするのも問題だ。朝鮮半島情勢やアメリカの通商政策など国益を左右するような外交問題が山積する中で、政権の求心力が低下すればわが国の信頼は失墜し国益を損なう事は明白だ。政府に全く責任が無いとは言わないが、問題は官庁の中の話しである。与党はこの問題に毅然と、野党やメディアは逆に冷静に対処してもらいたい。倒閣と騒ぐより責任の所在を明確にすることだ。関係省庁の信頼回復の道のりは遠いが、この問題は一生懸命国家のために働く多くの役人たちも苦しんでいるということもわかって欲しい。しかし、これで安倍首相の三選は厳しくなったかもしれない。