鮫川のご褒美 | 旅する書道家 Simple life☆style

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書道家 千葉清藍(ちばせいらん)のシンプルライフをつづります

今年もコウゾ茶用の収穫作業が鮫川村で始まりました。



コウゾ(楮)は和紙の原料となる植物で、2020年より私の所属する文化団体 旅の書会で、葉を活用した茶葉や弁当、菓子づくりやイベントなどを地域の店舗やアーティスト、社会福祉団体の皆様と始めました。


郡山市の粋・丸新 によるコウゾを使用したお弁当


福島県内では、一度は途絶えた和紙の生産が、有志やアーティスト、地域おこし協力隊などの力によって各地で復活しています。紙を漉く楽しさと一緒にコウゾを食す体験を通して、地域の魅力を感じていただきたい思いで取り組んでいます。



今季の収穫が鮫川村ではじまり、洗浄、乾燥を経て11月に新茶が完成します。作業は冬場しか使われない和紙の作業場をお借りして、地下水で冷やしながら一枚一枚手作業で葉っぱを洗っています。


焼く前のヤマメ


昨日は昼食に、ヤマメの炭火焼きをいただきました。手づくりの木枠の箱には、木材のクズ製着火剤と、コウゾの芯(和紙には使用しない皮を剥いた木)などが入っていて、あっという間に炎が上がりました。



鮫川村の里山に身を置くだけで、日常とは異なる自然の贅沢さを感じ、メンバーとともにご褒美をいただいた思いで作業を終えました。



和紙と一緒に、食や里山の大自然を存分に味わう贅沢さを、この地に足を運んだ多くの方に感じていただけたら嬉しいです。