いつも大変お世話になっております。

清野きわ司法書士事務所の司法書士清野紀和です。

今日は、まだ3月上旬というのに、雨まで降るような温かさでしたね。

車道の雪もすっかりなくなり、このまま冬も終わりになってくれるといいのですが。

 

今回の相続法の改正により、遺産の分割前に遺産に属する財産が処分された場合には、処分した相続人以外の相続人全員が、処分された財産を遺産分割の対象に含めることに合意している場合には、処分された財産も含めて遺産分割をすることができるようになりまし

改正前においては、このような場合に遺産分割においてどのように処理すべきかについて明文の規定がなかったため、遺産分割の対象は、分割時に現存している財産に限られてしまい、相続人間に不公平が生じていました。

 

具体例をみてみますと、相続人が子供AB2人のケースにおいて、遺産が預貯金2000万円で、子供Aに1000万円の生前贈与がなされていたとします。その後、相続人Aが相続開始後に1000万円を引き出して消費したとします。

従来の法律では、

Aの取得した金額は、1000万円(特別受益分) + 1000万円(分割前の出金分) =

2000万円なのに対して、

Bの取得しうる金額は、現存する1000万円となり、1000万円が現存していた場合の法定相続分が、(預貯金2000万円 + 特別受益1000万円) × 1/2(Bの法定相続分) =

1500万円であることから、不公平が生じていました。

 

改正法により、BはAから500万円を支払ってもらうことが可能になりました。

 

※ 施行日 2019年7月1日