いつも大変お世話になっております。

清野きわ司法書士事務所の司法書士清野紀和です。

 

昨年になりますが、タイトル記載の登記申請の依頼を受け、登記を行いました。

通常、抵当権抹消登記は、すぐに行えばとても簡易な登記なのですが、登記をしないでそのまま放置しておくと、時によっては大変困難な案件に変わります。

 

まずは、この法人が現状どうなっているのかを、法務局で登記簿を取得して調査します。

調査の結果、この法人は昭和19年に解散し、新たに設立された網走市農業会となっていることがわかりました。また、あわせて清算結了がされていないこともわかりました。

 

清算人がいれば、そのまま清算人に登記の協力を依頼することになりますが、昭和23年に解散している会社の清算人が生きている可能性は極めて低いと思われました。

 

登記簿に記載されている清算人は10名。登記簿に記載されたその当時の住所以外の手掛かりはありません。一応、農業会の後継の団体である地元の農業協同組合に問い合わせてみましたが、かんばしい返事はいただけませんでした。

そこで、当時の住所は戸籍と一致している可能性もあるため、まずは、清算人10名の戸籍を請求してみました。7名は死亡を確認できましたが、3名は該当なしの結果になりました。

 

この後、登記をするための方向性を決める必要があります。

方法として考えられるのは、新たに裁判所に清算人を選任してもらい、その清算人と登記をする方法と、抵当権抹消登記を請求する訴訟をおこす方法があります。

どちらの方法を選択するかは、かなり悩みました。

 

続きは、次回へ。