今回は感染症対策というお仕事でホンジュラスで活動をしている丸山加菜さんの活動の報告です。

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私は、ホンジュラス西部の古都グラシアス市にあるNGO(ワールド・ビジョン)にて、感染症対策隊員として活動しています。グラシアスはホンジュラス最高峰のセラケ山の麓にあり緑豊かな歴史のある町です。しかし、近辺の集落では約37%の人々が1日1ドル以下で生活し、71%の人々が貧困層というホンジュラスの中でも貧困度の高い地域となっています。配属先の保健分野では、5歳以下の乳幼児を対象としたAIN-C(Atención Integral Niñez en la Comunidad)と言う“集落における乳幼児ケア”と公衆衛生に力を入れて活動をしています。


グラシアスから7kmほどに位置する集落Consonlacaは、人口約630人、126世帯、5歳以下の乳幼児79人の比較的町に近い集落ですが、電気が通っておらず、低栄養状態の乳幼児が多い地域です。私は、この村を中心に活動してきました。


ここでは母親グループの料理教室の活動を中心にお話しします。これまでもNGOスタッフによって、毎月の体重測定で低体重の子どもが多かった月に1~2週間連日で集まり、母親グループの料理教室が開催されることがありました。


しかし、母親グループの料理教室は、定期的・継続的に集まることに意味があると思うので、私の活動計画の中に定期的に村を訪問し、料理教室を開催することを組み込みました。母親グループの料理教室では、村の保健ボランティアが中心になりNGOスタッフから指導を受けたレシピ(おやつ)と、母親たちが野菜を一人一品持ち寄り集まった野菜を使ったスープを調理します。


母親が集まって料理教室を行うのは、①新しい調理方法を学ぶ、②一人では入手できない豊富な野菜が使え、栄養価の高い料理を子どもと母親が食べることができる、③栄養・保健に関する知識を習得する、④母親同士の関係が良くなり、情報交換や困ったときの助け合いができるようになる、などが目的です。


母親たちとの集会を始めるようになり、料理教室の際に栄養指導なども行いました。母親たちは、頷きながら話を聞いていましたが、食べ物の絵のステッカーを母親が栄養バランス表に張り付けていくアクティビティーを始めると、何人かの母親が逃げるように家の裏へ隠れて行ってしまいました。答えを間違えてしまうのと、みんなの前で発表するのが嫌だったようです。


料理教室に参加する母親の約半数は、自分のサインができません。小学校を最後まで卒業した人も少ないです。幼い頃にきちんとした教育を受けていないため、新しい物事に対して興味を持つことや、学習する習慣がないのだと感じました。彼女たちの様子を見て、母親への栄養・保健指導を実施する際には、小学校の子どもたちに授業をするように、知識を与えるだけではなく“学ぶ楽しさ”を教える必要があると思いました。お母さんも、今まさに母親の料理教室という“学校”に通って学んでいるところだと思いました。


NGOスタッフは、管轄地域が広いため直接的に村の母親に栄養・保健指導をすることは少ないです。

多くの講習会は、グラシアス市内に各村の保健ボランティアを集め開催されます。Consonlacaの保健ボランティアLさんは、“昔は栄養の悪い物ばかり食べて元気がなかったけど、今色んなことを学んで元気になって、仕事もいっぱいできる!NGOが教えてくれることは全部身につけたい!”と言います。彼女は約13年間、保健ボランティアの活動をしており、いつも笑顔で活発で協力的な人です。彼女はConsonlacaの宝だと思います。


これからも、彼女が村のお母さんたちの“先生”となり、自分の体験をもとに、“学ぶ楽しさ”をはじめ様々な事を教え続けて欲しいです。


丸山 加菜 ( まるやま かな )



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