来たる6月の土曜会では、山本ひろ子先生の大学時代からの友人をお招きしてお話を伺います。

 

◇日時:6月10日(日)15時~18時
◇場所:世田谷区成城

「八重山二十年――その体験と精神の軌跡を語る」
報告:川上博久氏
山本ひろ子先生の大学時代からの友人、川上博久氏は、東京から石垣島に移り住み20年。
しかし専業マンゴー農家の生活に終止符を打ち、今年2018年に居を千葉県芝山町に移した。
ヤマトゥンチュー(大和人)がウチナー(琉球)で暮らす葛藤を抱えつつ、景観問題・教科書問題・自衛隊配備反対などの、裁判闘争も担った一人のヤマトゥが、八重山石垣島で、生活に根ざした思想性をいかに獲得していったのか…。
貴重な語りの場になること、請け合いです。皆さんの参集をお待ちします。
(司会:寺小屋講座・芥川隆信)

〈参考文献〉
詩集『日毒』八重洋一郎
『田舎暮らしに殺されない法』丸山健二
『気違い部落周遊紀行』きだみのる
『吉原入植五十周年記念誌』
『平和通りと名付けられた街を歩いて』目取真俊
『城間船中国漂流顛末八重山・下級士族の生涯よりみた琉球処分』

 

成城寺小屋講座・土曜会の新年度は、
神話の国・出雲から〝神楽〟研究の新しい幕開けを予感させる、
刺戟的な報告でスタートです!

 


日時 2018年4月8日(日)15時~18時
場所 世田谷区成城
報告 岡宏三氏(島根県立古代出雲歴史博物館)
題目 「佐陀神能と中世出雲神話」
内容
松江市佐太神社伝来の神楽「佐陀神能」は、神事舞の七座神事、神事成就の式三番・神能の三構成から成る。
この構成は近世初頭に確立し、出雲国内外に波及したとされる。
今回は、16世紀後半、佐陀神能成立直前における神楽に対する宗教的論理と幣主祝の宮川家の特質を明らかにし、
次いで中世出雲における大蛇神話と、出雲、備後の神楽にみる「八戸(八戸が坂、八頭)」、佐陀神能の「八重垣」を比較検討して、佐陀神能成立期における大蛇退治能の内容と芸能上の特色を検証する。(岡宏三)

◇報告:岡宏三氏(島根県立古代出雲歴史博物館)
◇コメンテーター:福田晃先生/松尾恒一先生

神楽研究の最前線を牽引する福田晃先生をはじめ、松尾恒一先生、比婆荒神神楽の里=広島県庄原市から千田喜博氏、
高知県立歴史資料館〝れきみん〟の梅野氏も来会し、
いざなぎ流、荒神神楽、出雲神楽が交響する

報告会と懇親会です。


新年度に相応しい饗宴をどうぞお楽しみに!

 

この春に、お待ちかねの刊行物2点完成しました!

 

『諏訪学』山本ひろ子編著(国書刊行会)

 

 

◎4月上旬、山本ひろ子先生編『諏訪学』(国書刊行会)ついに刊行。堂々548頁の大著、価格:3,888円です。
4月8日の土曜会では希望者に頒布、また注文も受け付けます。

近く、蓼科にて刊行祝賀会兼合評合宿を予定しています。

 

『くんま神澤おくない詞章集』宮嶋隆輔校注

 

 

宮嶋隆輔校注、おくない詞章本第4弾は、26頁の立派な冊子となりました。「神澤おくないの手引き」も付いています。
一部千円(神澤おくない継承同好会より委託販売)

3月25日には浜松市で冊子完成のお祝いを兼ねた講演会も行われました。

年度末の土曜会は震災から7年を経た

奇しくも3月11日の開催。

会場近くの川沿いの桜はやっと蕾が膨らみ始め……。

 

今回の土曜会は、いつもとは趣向が異なり、

〝山本ひろ子論序説〟とも呼べるような内容でした。

 

佛教大学の精鋭が山本ひろ子先生の論考をいかに読み、

格闘してきたかを、成果も含め場に開示してくれました。

 

 

星優也氏の報告「神楽と花祭のために―いま、山本ひろ子を読むということ―」は、山本ひろ子先生の「神楽と儀礼宇宙」(『春秋』連載)を中心に、神楽・花祭論研究における山本論考の現在性を問うものでした。

 

村田真一氏の報告「中世神道における「神秘の現象学」の意義/八幡信仰・『八幡宇佐宮御託宣集』への問い―山本ひろ子「霊的曼荼羅の現象学」を位置づける―」では、村田氏の著書『宇佐八幡神話言説の研究―『八幡宇佐宮御託宣集』を読む』で展開された議論を、山本ひろ子先生の「霊的曼荼羅の現象学」で提示された問題と関連づけながら説明され、山本論考を「神との交感の霊示という視座による宗教思想史の捉え返しを提起」し、「広く宗教的事象を捉えるための基盤を提示するもの」として位置づけられました。

 

一方寺小屋からは宮嶋隆輔が「山本ひろ子の神楽論の変遷―神子入り儀礼を中心に」と題して報告し、最近の山本ひろ子先生のご研究の動向、さらに論考「諏訪信仰を拓く―諏訪神楽の視界から」を取り上げ、

 

山本ひろ子の学問の近年の変化について不足ながら一言すると、中世の神仏習合的世界からはやや離れ、宗教芸能や伝承、歌謡といった要素がせりあがってきた感がある。しかしそれは考察対象の内容に応じた変化であるかも知れない。摩多羅神の修正会における「コク部屋入り」と大神楽「部屋入り」を繋げる「大いなる部屋」(仮)の報告が、この5年間ほどのうちに幾度かなされており、天台の常行堂と三河の大神楽を横断的に思考する「宗教芸能」の視座が打ち出されつつあることは確かだろう

 

と結びました。

 

懇親会でも引き続き議論が繰り広げられましたが、

「報告会は、話術も含め佛教大学の面々の勝ち!」

(山本先生談)とのこと。

 

また、藤井貞和先生、新井高子先生を交えて、

3.11以降の詩の問題、日本語の問題などへと話題が広がりました。ご参加の皆さまありがとうございました。◆H

 

3.11 土曜会を開催します

テーマ:

〝日本一山本先生の論文を読んでいる〟と豪語する
 佛教大学の精鋭が寺小屋に乗り込んでまいります。

3.11から7年を迎え、どのような「知」を構築して行くのかが問われる今、佛教大学×寺小屋の熱い〝議論〟をご期待ください!
 
 
□土曜会□
 日時2018年3月11日(日)15:00~
 場所 世田谷区成城
 内容
 佛教大学発〝山本ひろ子論〟
 村田真一氏(佛教大学非常勤講師)「霊的曼荼羅の現象学」論
 星優也氏(佛教大学大学院)「神楽の儀礼宇宙」を中心に山本先生の神楽・祭文の論文について
 
 
司会 芥川隆信/コメント
 宮嶋隆輔・山本ひろ子先生
 
 
〈参考文献〉
 山本ひろ子先生の以下の論文
 「霊的曼荼羅の現象学」(「宗教への問い3「私」の考古学」所収)
 「神楽の儀礼宇宙」(「思想」5回掲載)
 *なお、18:30より懇親会を予定しております。

 

◎次回の土曜会は◎
 土曜会4月8日(日)「出雲神楽の再検討(仮)」
 報告:岡宏三氏(島根県立古代出雲歴史資料館)
 コメンター:福田晃先生
 庄原のフィールドワークでお世話になりました千田氏、高知〝れきみん〟の梅野氏も来会の予定です。


◎「寺小屋通信」リニュウアル号も完成しました!

土曜会当日に頒布いたしますので、どうぞお楽しみに。

 

次回の土曜会は?!

テーマ:

次回「土曜会」は3月11日に開催します!

 

◇佛教大学斎藤ゼミvs寺小屋ひろこ組

 

「日本で一番、山本ひろ子の著作を読んでいる」と豪語する斎藤ゼミ(斎藤英喜先生+院生星優也)

が乗り込んできます。いざなぎ流、神道・神楽、花祭、芸能などをめぐる立会い、お楽しみに!

 

寺小屋では2月17日の勉強会から、

3月の土曜会に向けて準備を始めます。

 

詳細が決まりましたら改めてお知らせします。