世田谷の各地には、注連縄・境の神・オビシャ・雨乞い・盆・綱引きなど数多くの藁蛇が登場する。


同区奥澤神社では、毎年九月第二土曜日に「大蛇のお練り」と称する祭りを行う。

 

奥澤神社大蛇のお練り(『ジャの道は蛇 藁蛇の祭りと信仰』より)

 

長さ一〇メートル、重さ約一五〇キロの巨大な藁蛇をかつぎ、町中を練り歩くのだ。祭りの起源は不明だが、次のような伝承がある。

*   *   *

江戸時代の中頃、疫病が流行して多くの村人が病に倒れた。

ある夜、村の名主の 夢枕に八幡大菩薩が現れ、藁で作った大蛇を村人が担ぎ村内を巡行させるとよいとのお告げがあった。

早速に藁で大きな蛇を作り村内を巡行させたところ忽ち流行疫病が治まった―――。

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藁蛇は疫病避けの力があるらしい。さてその一方でこの藁蛇、離れた広島県比婆荒神神楽と、ある共通点を持っている。

 

比婆荒神神楽龍押し(平凡社『別冊太陽 祭礼』より)

 

その内容は・・・?見学会当日のお楽しみ!

新たな発見があるかもしれない、大蛇のお練り見学会へ、

ぜひご参加ください。

 

◇日時
2017年9月9日(土)9:30~15:00頃

 

◇スケジュール
9:30東急大井町線「自由が丘駅」南口集合
徒歩にて、奥澤神社へ移動
10:00頃お練り開始~自由行動~12:30頃お練り終了
(早めに奥澤神社に集合して、近隣で昼食)
昼食後、世田谷区郷土資料館へ移動・見学。
※資料館から世田谷駅までは徒歩7分。
『ジャの道は蛇 藁蛇の祭りと信仰』をお買い求めいただけます。
15:00頃 解散

 

※当日に神社への奉納金を集金いたします。◆K

 

 

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第一号、第二号の順調に土曜会ごとに発刊しております、「屋根裏通信」この表紙を捲った裏側の1ページ目には山本ひろ子先生から発刊の言葉が寄せられております。

 

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「屋根裏通信」発刊によせて

 

           山本ひろ子

 

かつて「原点が存在する」と叫んだのは、谷川雁だった。

今、わたしは「原点に戻ってきた」とつぶやく。

原点は原典につながっている。

原典購読という方法のたしかさと豊饒さ。

そこで思考を鍛え、議論の奔出に身を委ねる。

 

「哲学の後戸」と標榜したのは、中沢新一だった。

大学という囲いも、庇護も、制約も、

抑圧もなくしたわたしたちは、

自分たちの場に、本当の意味で帰ってきた。

いや帰るべき場所を創出したというべきか。

今、私たちは自分たちの「哲学の屋根裏」で学び、

遊ぼうとしている。

 

二度、三度、読んだはずの原典の中から、

ここぞとばかり露床したいくつもの黒曜石たち。

その光源と質感をわたしたちは見逃すまい。

 

    *    *    *

 

拠点を屋根裏に移した、新・成城寺小屋講座の今後にご期待ください!

 

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先日の土曜会で、

「屋根裏通信」第二号がお目見え!

一号に続き、ボリュームもアップ。

 

寺小屋土曜会に参加の、

T氏にも寄稿していただきました。

 

 

第二号は夏らしく華やかな赤い表紙。

 

◆H

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続く懇親会では「草と盆」が隠しテーマ。

お盆の時期に「祖神(ウヤーン)」を取り上げるのも何かの機縁と、懇親会場を草で彩り、鉦の音と共に暗闇の中に提灯が浮かび上がるという趣向に。

 

 

また、今回偶然に発見されたというI氏撮影の43年前の「祖神祭」のスライド上映には一同息を呑みました。

 

…そして懇親会の目玉であった〝幻のマンゴー〟は、当日までに追熟が間に合わず、やむなく今回はお出しできず。マンゴーに対抗すべく、T氏が差し入れてくださったリンゴ―(林檎!)と、千葉の三山行人〝火の親〟さん提供の市原のおいしい梨が、食後のデザートとなりました。

 

お詫びに…せめて画像だけでも。

 

土曜会にご参加の皆さま、遠方より心を寄せてくださった皆様。

ありがとうございます。◆H

 

過日、お盆直前の8月12日に土曜会を開催しました。

奥濱幸子氏『祖神物語』上梓を受けての企画で、 寺小屋では久しぶりの‘南島’をテーマとした報告会でしたが、 島に縁の方、関心を寄せられている方などにお集まりいただき、 山本先生にとっても15年ぶりの宮古との再会。
 

今回は機材トラブルが続発。上映予定の映像が途中で見られなくなったり、音声が途切れたり、はては懇親会時でまでスライドが止まったり…。

「あー、沖縄の祭祀を扱うとよくあるのよねー。」「島の外には出したくない?」なんて声が会場から聞こえましたが、島外での報告会にも関わらず、神女のみなさんがここにいるよ!報告をきいているよ!と主張されているかのよう(?)。

 

 

報告部分では、狩俣の景色に魅了されたという芥川による、狩俣のコスモロジーについてのレポートを導入に、小山和行先生からは、奥浜氏の著作にも紹介されている「アオリアイのフサ」について、また「山のフセライ」のフセライとは何を指しているのか、狩俣で祖神祭祀が整えられてゆく過程についても推察されました。◆H

 

夏の蓼科合宿報告

寺小屋講座が諏訪へ通い続け、早十五年以上になる。今年はついに、これまでの研究成果を本にまとめるときが来た。今回の合宿は成果本刊行に向けての査読会だ。

 成果本の理想は「本を出すなら最新の研究成果を」。本の内容は大きく分けて「縄文」「ミシャグジ」「諏訪の芸能」「守屋山」「現代の諏訪」になる。

 

縄文といえば図像学の田中基先生が最先端だ。古事記と胎生学から縄文土器をよみとくと、どのような世界がひらけるのか。また「自然神」「精霊」などの言葉で一括りにされがちなミシャグジを今後どのように見てゆく必要があるのか。「守屋山」は洩矢氏との関係が深い山だ。洩矢氏については神長官守矢との関係など、まだまだ解明していないことが多い。「諏訪の芸能」も全く未開拓な分野だ。

 

奥の部屋で、基先生の報告を原稿化すべく奮闘中!

手前は達観(?)された原先生。

 

どのテーマも、早く世に、そして諏訪に投げかけたいものばかり。残り時間はわずかだが、内容にさらに磨きをかけてゆきたい。

 

また査読と平行して行った有賀地区フィールドワークでは予想外の収穫があった。以前山本ひろ子先生は、所在不明となっていた伊勢度会氏の妙見像の所在を調べ、つきとめている(その過程は「心の御柱と中世的世界」連載第10回に詳しい)。なんと現在東京のよみうりランドに祀られているのだ。さらに驚くことに、同じ度会氏の伊勢妙見堂が平成3年、諏訪湖の森ゴルフ倶楽部に移築されていた。平成10年、法華経で開眼・開堂。あの妙見像をブロンズにより模刻し本尊としている。急浮上した伊勢妙見堂に一同驚きだった。

 

妙見堂にて。

 

※この他、有賀フィールドワークの紹介は8月12日発行の「屋根裏通信」に詳しいので、ぜひお手にとってみてください。◆K

 

テーマ:宮古島の民俗祭祀と生活

 

日程:8月12日(土) 14:30〜

※いつもより30分早く開始いたします。

 

15:00~宮古の祭礼関連映像鑑賞

 

16:15~報告会

報告1/「狩俣  シマの世界」芥川隆信

島の集落(シマ)は独特な世界観によって、小さなシマ宇宙を形成していることがある。奥濱幸子『祖神(うやーん)物語』に触発されつつ、宮古島北部の狩俣集落の「世界」について考える。

 

報告2/「宮古の祭祀歌謡」小山和行

宮古島には多くの祭祀があり、それに伴う神歌が残されている。琉球王府の儀礼との関連も視野にいれ、いくつかの祭祀歌謡を考察する。

※貴重な音源もお聞きいただけます。

 

基本文献:奥濱幸子『祖神物語 ~琉球弧・宮古島・狩俣・魂の世界』(出版舎Mugen)、別冊太陽『祭礼』(平凡社)所収の奥濱論稿。

 

報告会終了後は、懇親会を予定しております。

ちなみにデザートは石垣島から直送の〝幻のキンオウマンゴー〟という逸品(予定)。

栽培者は山本先生の早稲田時代の後輩K氏です。

(ありがとうございます!)

 

皆様のご参加、お待ちしております。

9月2日、3日と開催されます、

伝承文学研究会の2017年度大会

〝神楽の中世〟講演会とシンポジウムに

山本ひろ子先生と、寺小屋講座の宮嶋隆輔が参加します。

 

日程:2017年9月2日(土)、3日(日)

会場:静岡文化芸術大学 南378中講義室

詳細はチラシをご覧下さい。

 

去る6月17日の土曜会開催時に初お目見えしました、

成城寺小屋講座のミニコミ誌。

「屋根裏通信」!

 

古巣の和光大学A816を後にして、

新たに〝屋根裏〟にアジトを構えた?

……かどうかはご想像におまかせしますが、

 

日々勉強会が繰り広げられている屋根裏から、

寺小屋講座の最新の動向をお伝えしております。

 

8月の土曜会では、昨年上梓されました先島諸島宮古島の研究者奥濱幸子氏の、『祖神(うやーん)物語~ 琉球弧・宮古島・狩俣・魂の世界』をきっかけとして、琉球弧のなかでも独自な特色を持った、宮古島の祭祀や神歌に迫ります。

 

奥濱論稿に触発されながら、宮古島の神歌、民俗祭祀と生活を考えることは、とりもなおさず「日本」を考えることになるでしょう。

 

テーマ:宮古島の民俗祭祀と生活(仮)

日時 8月12日(土) 14:30〜

場所 世田谷区成城

内容 「宮古島の民俗祭祀と生活(仮)」

報告1 芥川隆信

報告2 小山和行先生

 

*夏の蓼科合宿のお知らせ*

日程 7月23日〜25日

内容 23日には現地のフィールドワーク。6月の土曜会での山本ひろ子先生のご報告の舞台となった「有賀」地区を歩きます。現地を歩いたあとは、山荘で山本ひろ子先生のご報告。土曜会では触れられなかった内容も盛り込みながら「有賀」地区のお話しを伺います。24日、25日は諏訪プロジェクト成果本に向けての各人の論考査読会を予定しています。◆A