「猫を保護していただけませんか?」

「お願いです。不憫で…」

涙ながらの訴えでした。

話を聞くと…

5年以上前のこと。

借りていた駐車場にある日可愛い猫が現れた。

人懐っこい大人の猫。

毎日会うのが楽しみだったそうです。

いつも同じ場所にいて、彼女が行くと、
「ニア」と一声あげて寄ってくる。

ニアちゃんと名前をつけたそうです。

それから彼女は、引っ越すことになり、その駐車場に行くこともなくなったそうです。

5年後たまたま近くを通ったので、
駐車場を覗いてみたそうです。

「居るわけない」と思って。

ところが、ニアちゃんは同じ場所にいました。

ニアっと鳴いて近づいてきた。

ニアちゃんは、違う猫かと思うくらい変貌していました。

丸顔で可愛かったのが、やせ細り、毛もパサパサ。

顔つきも変わり、ヨタヨタと寄ってきたその姿に涙が止まらなかった…

助けたくても、自宅では飼えない。

そんなお話でした。

シェルターに入れてあげました。

今、ニアちゃんは、とっても穏やかに過ごしています。