1996年のワールドチャンピオン、デイモン・ヒルは、F1のコスト上限と自動車研究の制限が2024年のレッドブルRB20のシーズン中盤の低迷に寄与していると考えている。
2023年には、マックス・フェルスタッペンが3年連続でワールドチャンピオンとなり、レッドブルは圧倒的なシーズンを送ったが、2024年にはその地位を確立することが期待されていた。
しかし、最初の5戦では好スタートを切ったものの、最近の9戦ではわずか3勝にとどまっており、レッドブルは競争の中でつまずいている。
フェルスタッペンはドライバーズランキングでランド・ノリスに78ポイントのリードを保ちつつ、レッドブルはマクラーレンに対して42ポイントのアドバンテージを維持している。
 F1では2021年以降、競争条件を平等にするために予算の上限と空力研究の制限が導入され、これがレッドブルの最近の苦戦に影響を与えているとのことだ。
各チームの風洞実験とCFDテストの量は前シーズンの成績に基づき、優勝したチームには研究作業が制限される。
ヒルは、レッドブルのマシンのパフォーマンスの低下が「かなり劇的」であると述べ、コスト上限や制限がその要因である可能性を示唆している。
さらに、ノリスとオスカー・ピアストリがそれぞれマイアミとハンガリーで初勝利を収めたことにより、マクラーレンはコンストラクターズタイトルの獲得に向けた大きなチャンスを手にしている。
そして、サマーブレイク前の最後の4レースのうち3レースでメルセデスが優勝したことで、ヒルはルールが期待通りの効果をもたらしていると信じている。