最近のこと。 | 22歳のヴァイオリン弾き 岡本誠司のブログ

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ヴァイオリンの岡本誠司です!
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最近のこと。


9/22にエベーヌカルテット(Quatuor Ébène)のコンサートを聴きにハクジュホールに行ってきました。

photo:02



エベーヌカルテットの4人、大学(ブローニュ=ビヤンクール音楽院)ではそれぞれ、Vnの2人はジャズドラム専攻、Vaの人はジャズヴォーカル専攻、Vcの人はジャズピアノ専攻だったという異色のカルテット。

2004年になかなか1位が出ないミュンヘン国際音楽コンクールで優勝してから、世界中から引っ張りだこだそうです。


コンサートの前半はハイドン皇帝とメンデルスゾーン2番、後半はジャズプログラム。

以前たまたまテレビでエベーヌの演奏を見た時に、たしかシャンソンの編曲を演奏していたのですが、その時にヴィオラの方のあまりの上手さと巧さに驚きました。

それからいろいろとYouTubeで見たり聴いたりしていましたが、生で聴くのは今回が初めて。



そのエベーヌカルテット、あまりにも素晴らしすぎました。。

ハイドンもメンデルスゾーンも、そして後半のジャズもピアソラもそして4人のアカペラも(!!!)、なにもかもが!

音楽性、センス、技術、どれを取ってもまずひとりひとりが最高のレベルで、4人がぶつかりあって融合した、まさにカルテットの理想そのものでした。

photo:01



↑後半のプログラム



聴いていてわくわくする、どきっとする、感動する、何かが伝わる。

これってそもそも音楽の基本なはずなのだけれど、クラシック音楽、さらに"弦楽四重奏"となると、どうもそういうものからは遠ざかって行くのではないか‥‥というのは大きな誤解だったようです。


100年,200年,300年前の音楽を現代の演奏家が現代の聴衆の前で演奏して何かを伝えるということ。

という堅苦しい筋書き以前に、身体から直接音楽が湧き出してきているような感覚。

音楽を表現したいという強い気持ちと、それを伝えるのに充分なテクニック!

最後の、伝えるのに充分なテクニック、というのが演奏者にとって一番難しいところなのだけれども。


とにかく感動しっぱなしでした。

本当に素晴らしかった。


室内楽をやるなら、というか室内楽以外でも、ああいう熱い音楽をやらなければ、と改めて思いました。


それってとても当たり前のことですが、

そして口で言うのはとても簡単なことですが、

しかし普段いろいろな曲の練習に追われて時間にも追われていると、その当たり前のことを忘れそうになるような気が。


まだまだ道のりは長いです。


‥とにかく今とても室内楽がやりたい!



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さて、そんな中、明日はアンサンブル・ネージュ(Ensemble Neige)の初練習です。

アンサンブル・ネージュは東京藝術大学作曲科1年の浦部 雪くんが新しく立ち上げた団体で、藝大はもちろん、桐朋学園大学や東京音楽大学などからも広く演奏者を募って活動しています。


その1回目の演奏会が11/27(水)にタワーホール船堀の大ホールで開催されます!

曲目は、ワーグナー「マイスタージンガーへの前奏曲」、ベルク「バイオリン、ピアノ、13の管楽器のための室内協奏曲」、ドビュッシー「海」の3曲です。


僕はワーグナーとドビュッシーのコンサートマスター、そしてベルクのヴァイオリンソロをやります!

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あと2ヶ月でどういう風になっていくのか、とてもとても楽しみです(´-`).。oO


演奏会の詳細はまたブログでもお知らせいたします!

もうしばらくお待ちくださいませ。


それではまた!



練習せねば。


岡本誠司



曇り空を眺めながらの投稿