みたいな感じの、どんでん返しがあるミステリーが大好きです。
何気なく相手が言った言葉、それを聞き流していた自分……。
だけど、後で知る。あの時の、あの言葉は、そんな意味があったんだ。
自分が勝手な思い込みで、重要な意味なんてない、そんな風に聞き流していた言葉に、そんな大きな、事件の解決の鍵を握る、
メッセージが隠されていたなんて……!
みたいな話が大好きなんです。例を出すと、横溝正史の「獄門島」。
これは小学生ぐらいの時に小説ではなくテレビで見たんですけど、今では放送禁止用語になってしまった、あの言葉をまだ堂々と放送していた時代です。
あの死体を発見した時、老婆が言った有名なセリフ、「○○○○じゃが、しょうがない」。
子供だった私は「そうかもね~」と軽く聞き流していたんですけど、後になって事件の真相を金田一が
語る時、衝撃を受けましたね。え、あの言葉って、そんな意味だったのっ……!!
って……。そんな二重の意味が隠されていたなんて……。早く言ってよ! みたいな。
その言葉に隠されたメッセージが分かった途端、ぞぞぞぞっと背筋を旋律が走る感じ。
すっごい面白かったですね~。
あと一つ、例を出すなら、アガサクリスティの「鏡は横にひび割れて」。
おなじみマープルが事件を解決する話です。
これも小学生ぐらいの時にテレビで見たんですけど、エリザベステイラー主演で、タイトルは
「クリスタル殺人事件」に変更されてました。
この映画は、主役のエリザベステイラーが映画の冒頭で、地方の小さなパーティー会場で、一人の
女性と話しているんですよ。エリザベスは女優の役で、相手の女性はエリザベスの長年のファン。
そのファンが言うんですよ。「ずっとファンだったんです!」って……。そしていかに自分が長年のファンか
どれだけエリザベスを好きか熱弁するんです。まぁ、こういう気持ちって分かるじゃないですか。
ずっと好きだった芸能人に会えたら興奮しちゃって、自分の気持ちを熱く語っちゃう気持ちって。
よく分かる、ありふれた風景。だから聞き流してしまう。
その女性が言った、何気ない言葉、その中に隠された恐るべきメッセージを……!
マープルが最後に事件の真相を語る時、映画の冒頭のそのシーンが回想の形でまた出るんですよ。
そのシーンを見た時、背中がぞぞぞぞっとしたしたからね。最初に見た時は全く気付かなかった、
その女性の言葉に隠された意味を分かった上で見ると、すっごい怖いんですよ~。
そ、そんな意味だったの……!!って、驚愕。
子供ながら、生意気に思いましたからね。「この話、よく出来てる」って(笑)
私の夢はいつか、この獄門島や鏡は横にひび割れてみたいに後から「え、あれって、そんな意味だったの……!」と、読者を驚愕させるミステリー小説を書く事です。