近年私立優勢の高校野球。各都道府県で最後に出場した公立高校をまとめよう。
またその高校の甲子園での成績も併せて記載する。
北北海道 2021年 帯広農 1回戦 ●2-4 明桜
南北海道 2000年 札幌南 1回戦 ●0-7 PL学園
南北海道は、古豪北海、強豪北照・札幌勢、そのまえは駒苫等、強豪私立多し。
青森 2015年 三沢商 2回戦 ●3-15 花咲徳栄
近年は光星、そのまえは青森山田が強かった。三沢商の出場はサプライズ。
(2015年の青森大会決勝、最後はサヨナラワイルドピッチという劇的な幕切れ)
岩手 1994年 盛岡四 1回戦 ○6-3山陽
2回戦 ●0-1水戸商
花巻東・盛岡大付の2強体制。最近では一関学院も甲子園に出場しました。
公立高校の出場は相当遠ざかっています。
宮城 2014年 利府 1回戦 ○4-2佐賀北
2回戦 ●0-10健大高崎
宮城は仙台育英が強いですね。利府は2009年に21世紀枠でベスト4という躍進がありました。
21世紀枠出場校が夏に戻ってくるのはそう多くはありません。
秋田 2022年 能代松陽 1回戦 ●2-8聖望学園
公立が強い県です。近年は私立の明桜も力をつけている。
山形 2014年 山形中央 1回戦 ○9-8小松
2回戦 ○2-0東海大四
3回戦 ●3-8健大高崎
このときの山形中央のエースは、現日ハムの石川直也投手でした。
福島 2006年 光南 1回戦 ●3-22清峰
聖光学院の1強体制であり、他の高校の出場は厳しい状況になってますよね~
茨城 2014年 藤代 1回戦 ●10-12大垣日大
この試合8点差逆転負けという、きつい試合でしたね。
栃木 2005年 宇都宮南 1回戦 ●3-14鳴門工
近年は作新が出場するケースがほとんどですね。その他強豪私学も多いです。
群馬 2023年 前橋商 1回戦 ●1-7クラーク
前商は、群馬では2012年の高商以来の公立出場校でした。
近年は育英・健大が強いですね。
埼玉 1998年 滑川 1回戦 ○7-6境
2回戦 ○5-3富山商
3回戦 ●1-12関大一
このとき、記念大会で埼玉は東と西に分かれていました。
東南部に強豪私学が多いですから、記念大会の恩恵でどうにか出場できたというところでしょうか。
しかし、このときの滑川には元阪神の久保田投手がいました。強かったとは思います。
(ちなみに全県大会での公立出場校ですと、1995年越谷西まで遡りますね)
千葉 2022年 市船橋 1回戦 ○6-5興南
2回戦 ●6-8敦賀気比
千葉は公立の習志野をはじめ、強い公立も多いですが、、、
市船とか習志野は強豪私学なみの設備を誇ります。
東東京 2003年 雪谷 1回戦 ●1-13PL学園
西東京 1980年 国立 1回戦 ●0-5箕島
都立高校が出場するのは、さすがにかなり厳しいですね。とくに西側は私学強豪が多く大変です。
東側はかつての高校野球界盟主、帝京の弱体化もあり今後わずかにチャンスがあるかもしれません。
神奈川 1990年 横浜商 1回戦 ○5-1津和野
2回戦 ○4-1日大東北
3回戦 ○3-2秋田経法大付
準々決勝 ●5-8沖縄水産
さすがに、神奈川は強豪私学がひしめきあい、公立高校が出場する隙を与えてくれません。
Y校の愛称で知られる横浜商は、昭和の時代には何度も甲子園に出てましたが、近年は影が薄くなりました。
新潟 2008年 新潟県央工 1回戦 ●2-4報徳学園
近年は日本文理・中越の2強体制ですね。ちなみにこの試合、劇的なサヨナラ2ランホームランです。
富山 2023年 富山商 1回戦 ●2-3鳥栖工
私立が出場するのが稀な県です。ここ20年くらいで見ても、富山一が2回出場した以外は公立ですね。
石川 2000年 小松工 2回戦 ●6-11育英
近年では星稜が復活して強いです。その他にもいくつか強豪私立が存在し、公立高校は苦しいですね。
福井 2017年 坂井 2回戦 ●6-7明豊
最近は敦賀気比が強いです。その前は福井商が毎年のように甲子園に出ていたのですが、近年敦賀気比等の私学に押されていますね。
山梨 2013年 日川 1回戦 ○4-2箕島
2回戦 ●3-4大阪桐蔭
最近は山梨学院、その前は東海大甲府が強かった。ちなみにこの年の日川高校は結構強かった。
大阪桐蔭との試合では、技巧派控え投手が強力打線を翻弄し、番狂わせを予感させる試合でした。
長野 2019年 飯山 1回戦 ●1-20仙台育英
仙台育英の打棒が炸裂した試合でした。
このとしの長野大会は番狂わせが連発した印象があります。結果出場した飯山高校はまさにサプライズ出場。
岐阜 2022年 県岐阜商 1回戦 ●1-10社
すっかり古豪の県岐商。元パナソニック監督の某氏が就任されて、ユニフォームが派手になりましたよね。
しかし、弱体化したかつての名門をなんとか甲子園まで連れて行ったわけですから、元パナソニックリストラ担当の某氏の手腕には驚かされます。
静岡 2021年 静岡 1回戦 ●2-4新田
静岡高校が一定の強さを近年でも維持しておりますね。その実態は文武別道ではありますが。
愛知 2008年 大府 1回戦 ●1-5高岡商
2008年大会は記念大会であり、愛知を東西二分割に分けての大会でした。西側の名古屋周辺に中京・名電・東邦をはじめ数多くの強豪が存在し、その強豪校の偏りでどうにか出場にこぎ着けたという感じ。
全県レベルで遡ると、1980年やはり大府。大府高校は2008年28年ぶりの甲子園でした。
三重 2023年 いなべ総合 2回戦 ●0-3沖縄尚学
現在においても公立・私立が拮抗している印象です。数年前には下克上球児と話題になった、公立の白山高校が甲子園にミラクル出場を果たしました。
滋賀 2017年 彦根東 1回戦 ○6-5波佐見
2回戦 ●2-6青森山田
近年は近江の1強となっています。
京都 2015年 鳥羽 1回戦 ○7-1岡山学芸館
2回戦 ○4-2津商
3回戦 ●3-4興南
私学強豪が多く、公立には厳しいです。そのなか2015年「高校野球100年」の大会で古豪鳥羽が復活出場を果たしました。
鳥羽は第一回大会の優勝校です。当時は京都二中を名乗っていました。100年の大会で、甲子園の神様が鳥羽を聖地に連れて行ってくれてのかもしれません。
大阪 1990年 渋谷 2回戦 ●4-8宇部商
最近では大阪桐蔭・履正社、その前はPL、その他私学強豪が立ちはだかり、公立にとっては一番厳しい県の一つ。このときに渋谷(しぶたに)高校には元近鉄の中村紀洋がいました。
兵庫 2023年 社 1回戦 ●0-3日大三
公立高校と私学が競り合っている県の一つ。私学にも名門は多いのですが戦力が分散している印象が合いますね。
奈良 2013年 桜井 1回戦 ●5-17作新学院
天理・智弁が立ちはだかる中、県大会の組み合わせの妙にも助けられ、当時公立としては久し振りの出場でした。
かつては公立の郡山も強く、天理・智弁・郡山の奈良御三家で甲子園出場を独占していた。
和歌山 2023年 市和歌山 1回戦 ○5-4東京学館新潟
2回戦 ●1-11神村学園
智弁和歌山が連続で出場している時期もあったが、近年は市和歌山も散発的ではあるが出場している。
鳥取 2023年 鳥取商 1回戦 ●0-6履正社
依然として公立勢が甲子園に出ることが多い。鳥取城北は力を入れているようだが、今ひとつ結果が出ない。
島根 2022年 浜田 2回戦 ○5-3有田工
3回戦 ●3-9下関国際
近年は開星、石見智翠館、松南等私学が優位ではあるが、公立高校も一定の力を維持している。
浜田高校、和田毅の母校。当時帝京に勝利したときは大きな話題となった。
岡山 2021年 倉敷商 1回戦 ●3-10智弁学園
岡山は、公立私立の拮抗している印象。
広島 2019年 広島商 2回戦 ●5-6岡山学芸館
かつては夏の広商ともよばれていたが、近年は影が薄くなりました。。。
基本的には広陵が強い。かつては春の広陵と言われたが、夏も強い。
山口 2015年 下関商 1回戦 ○4-3白樺学園
2回戦 ●1-9東海大甲府
かつては宇部商をはじめ公立が強かったが、、最近は甲子園で準優勝した下関国際をはじめ私学が強い。
徳島 2023年 徳島商 1回戦 ○2-1愛工大名電
2回戦 ●6-12智弁学園
全国で唯一、私立高校の出場が無い。というか、私立で野球部があるのは生光学園のみ。
生光学園には、過去幾度も甲子園出場のチャンスはありましたが未だ実現せず。
香川 2022年 高松商 2回戦 ○14-4佐久長聖
3回戦 ○2-1九州国際大付
準々決勝 ●6-7近江
かつては高松商が四国四商の一角として強さを誇っていたが、その後弱体化し私学勢が制圧する状況となった。
その後、2014年選抜大会で高松商が復活の準優勝を果たし、近年では夏も力を発揮している。
愛媛 2023年 川之江 1回戦 ●4-9高知中央
私学が押し気味ではあるが、公立勢も一定の強さを誇る。しかし、かつての強豪松山商は20年以上甲子園から遠ざかり、その復活が待たれる。
高知 2018年 高知商 1回戦 ○14-12山梨学院
2回戦 ○12-6慶応
3回戦 ●1-3済美
明徳義塾の1強体制の中、2018年の第100大会で久し振りに出場。猛打を発揮し存在感を見せた。
福岡 2017年 東筑 1回戦 ●4-10済美
強豪私学がひしめく福岡。長らく公立高校の出場は無かったが、2017年東筑が久し振りの出場を果たした。
佐賀 2023年 鳥栖工 1回戦 ○3-2富山商
2回戦 ●1-3日大三
公立高校が強い県の一つ。なんといっても2007年佐賀北高校が夏の甲子園で優勝。
夏の甲子園の公立高校勢としては最後の優勝校。
長崎 2021年 長崎商 1回戦 ○8-4熊本工
2回戦 ○6-2専大松戸
3回戦 ●5-6神戸国際大付
近年でも、公立高校が一定の存在感を見せている。基本的な傾向としては海星、日大、創成館あたりが強い。
熊本 2021年 熊本工 1回戦 ●4-8長崎商
かつては熊本工が強かったですが、近年は陰りが見えます。
近年は複数の私学と熊工で争っている感じでしょうか。2012年に済々黌が出たときは驚きでしたが、
後にプロ入りする大竹投手がいましたし、今思えば不思議では無い話ですね。
ちなみに上記試合、同じ九州同士、それも近場の公立対決でしたね。
大分 2013年 大分商 1回戦 ●2-8修徳
最近は明豊が強く1強体制の感もあります。かつては津久見あたりが強かったですが
宮崎 2022年 富島 2回戦 ●0-5下関国際
私立・公立勢が拮抗している。そして○○年連続出場がほとんど無い。
毎年のように出場校が入れ替わる。○○年ぶりや初出場ばかり。近年の高校野球としては珍しい。
鹿児島 2006年 鹿児島工 2回戦 ○3-2高知商
3回戦 ○9-3香川西
準々決勝 ○3-2福知山成美
準決勝 ●0-5早稲田実
元気印・代打男今吉選手が印象的でした。早実のハンカチ王子から三振を喫した際には、すごく悔しそうでした。
鹿児島は鹿児島実・樟南(旧鹿児島商工)の古豪私学勢、新鋭の神村学園と私学強豪多し。
かつては鹿児島実・商工に加え公立の鹿児島工も強く御三家といわれていましたが、いまでは見る影もありません。
沖縄 2016年 嘉手納 2回戦 ○10-3前橋育英
3回戦 ●5-13明徳義塾
興南・沖縄尚学の2強体制です。かつては公立の沖縄水産が強かったですが。。。