こんにちは。
 
レコール・デュ・ヴァンの講師が
毎月リレー形式でワインとマリアージュの愉しみを
お伝えしている
『GINZA SIX セレクトワイン Salon』
 
こちらの新春の会を担当させていただきました。
テーマは「色彩で楽しむ料理とワインのマリアージュ」
普段、白ワインと赤ワインを飲む機会が
多くなりがちですが、ワインの色彩は実に多種多様。
ロゼはもちろん、オレンジ、黄、そしてグリーンまで……
さまざまなタイプのワインがあるのです。
 
今回は、グリーン、ロゼ、オレンジ、黄、といった
様々な色彩のワインをご用意し
色調を意識したお料理とのマリアージュを
ご提案させていただきました。

開催場所はGNZA SIX最上階の『THE GRAND GINZA』さん。
ソムリエ高橋さん、ワインの状態&温度チェックもバッチリです。
まずは、ウェルカムスパークリングの
ルミエール スパークリング デラウェアで乾杯!
1885年創業の歴史あるワイナリー、ルミエールさん。
実は、いま注目されているオレンジワインのアプローチを
ずいぶん昔から甲州で実践されていた造り手でもあります。
 
今回ご用意したのは、山梨産のデラウェアとセミヨンを
瓶内発酵させてつくられた、口当たりよいスパークリング。
余韻にのこるほろ苦さが食欲を湧かせてくれました。
 
さて、ここからが本題。
まずはワインの色調の個性はどこから生まれるのか……
について、品種、テロワール、醸造方法、熟成期間、
といった点からレクチャーさせていただきます。
そして登場したのが、グリーンワインことヴィーニョ・ヴェルデ。
ボルトガルを代表する清々しいワインです。
成熟する前にブドウを早期収穫するため、非常に酸が豊か。
大型ステンレスタンクで発酵させるためタルの影響を
受けておらず、長期熟成も行わないため、瑞々しく実にフレッシュ。
発酵時に生成される微発泡が心地よく喉を刺激します。
 
こちらはグリーンのお野菜がたっぷりのった
鮮魚のマリネ(左)を合わせて。ワインの持つ爽快な
柑橘のニュアンスが鮮魚をより爽やかに仕立ててくれます。
そしてお次はバレンタインにもぴったりの
美しいロゼ色のワインを。
 
ボルトガルからドイツに渡り……
ドイツの最南端はファルツのシュペートブルグンダーの名手、
フリードリッヒ・ベッカーのロゼをご提供。
こちら、シュペートブルグンダーやポルトギーザーといった
ドイツの主要品種を使用し、赤ワインの副産物ではなく、
ロゼの為だけにセニエ法で造っているのだとか。
 
赤系果実の華やかな風味にエレガント且つ芯のある
ミネラル感が重なり、余韻もキレイに伸びていきます。
赤ワインの名手ならではのクオリティーの高いロゼを
みなで堪能しました。
 
合わせたお料理は……色調を意識した
生ハムとパテ・ド・カンパーニュ。
 
パテ・ド・カンパーニュはフランスの郷土料理の
ひとつなのですが、実はベッカーの畑はドイツだけでなく
フランスにもまたがって存在しているのです。
 
フランスのテロワールをも感じさせてくれるベッカーの
ワインはフランスの郷土料理にも合うのでは?という
ちょっとした挑戦でした。
 
そして、お次はドイツからイタリアへ。
シチリアの代表選手COSによるオレンジワイン「ラミ」をご提供。
国際品種でも成功しているシチリアですが、土着品種の
宝庫でもあり、こちらもインツォリア&グレカニコという
シチリアならではの品種を使って造られています。
果皮や種も一緒にマセレーションすることで、
色調は美しいオレンジ色に。更には天然酵母を使い
有機的なアプローチでワインを醸造しているため、
複雑ながら穏やかな、優しく滋味深い味わいが完成されて
いるのです。
味わってみると柑橘や黄色い花や、ハーヴのような
アロマを持つエキゾチックなスタイル。オレンジピールの
ニュアンスも持ち合わせているため、料理は
オレンジソースを使った鴨の燻製をご提案。
 
オレンジワインはタンニンもしっかり感じられるため、
鴨肉のボリューム感もしっかり受け止めてくれ、
スモーキーな肉の風味もワインの複雑味に溶け込みます。
 
シチリアはオレンジでも有名な産地ですが、
オレンジとシチリアのオレンジワインとのマリアージュ、
予想以上に好印象でした。
 
 
さて、そして最後にご用意したのはフランスはジュラ地方を
代表する「黄ワイン」ことヴァン・ジョーヌ!
アルコール発酵後、澱引きをせずに産膜酵母(フロール)と
共に6年間も酸化熟成をさせることで、ヘーゼルナッツや
パンデピス、更にはシェリーのような香ばしく奥深い、
熟成感が生まれています。成熟したサバニャンを使うことで
アルコールも高くなっており、ふくよかでスケール感
あるスタイルに。
 
こちらに合わせてご提供したのは……、
ジュラ地方を代表するチーズのコンテとモンドール。
一緒に味わうと、コンテのナッティーな風味、
モンドールのリッチさが、ワインに同調し、
更なる魅惑的な味わいに進化しています。
最後に……先ほどのロゼワインと合わせて、
最近注目されている「ルビーチョコレート」をご紹介。
チョコレートの持つストロベリーやラズベリーの風味が
ロゼの洗練された赤系果実のニュアンスと同調し、
口福なマリアージュに。食事にもスイーツにも寄り添うロゼは
やはり万能選手です!
 
みなさまにレクチャーさせていただきながらも、
私自身が、マリアージュの愉しみを改めて
実感することができました。
他の醸造酒と比較しても、これだけ色彩のバリエーションを
楽しめるお酒というのは、ワインの他にはなかなか
無いのではないでしょうか??
この講座を通じて、皆様のワインの愉しみが、
少しでも広がっていたらとても嬉しいです。
 
お越しくださった皆様、本当にありがとうございました!
 
 
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新春 初めてワイン入門講座