こんな女に誰がした? 夫婦対決100番勝負! -58ページ目

コンクリートの温かさ

幼い頃、写生大会でどんな絵を描いたことがございますか?

わたくしね、1度だけ校舎を描いたことがございます。
それも校舎のベランダを中心に描いたの(笑)

美術の教師からは手抜きの絵と思われたらしく、
生涯ただ一度の、職員室から呼び出しを頂戴したのでございます。

「Kさん、どうして校舎全体を描かずにベランダを描いたの?」

わたくしへ問い掛けるというよりも、
説教のための詰問ですわよね。

いまとかわらぬ愛くるしいリトル髭の貴婦人が(失笑)
腕を組み、目を吊り上げた美術教師の前で答えました。

わたくし達を成長させ、守ってくれる、
校舎の自愛に満ちた力強さを表現したいですわ。
鉄筋コンクリートの持つ、強さ、冷たいという固定観念を
絵画を通して、温かく力強い色彩で表現したいのですわ!

樹林を書くと比較対象として、
コンクリートの冷たさが描かれてしまう。
それならば、いっそのことベランダを中心に描くことにしましたの。

腕を組んで、目を吊り上げていた美術教師は
さらに眉間にもシワを寄せて溜息をついたのでございます。

「Kさん教室へ戻りなさい」

今日が締め切りだというのに、
タイムロスを生んでしまいましたわ。
ご学友のTさんへ愚痴をこぼしながら、
完成へと急いだのでございます。

最後の仕上げで難関でしたのが、
どうやって、コンクリートの持つ性質・質感に対しまして、
慈愛に満ちた力強さを描き切るかでございました。

はっきりいいまして無理ですわよね。
提出時間の残り3分を切ったところで、
観念したわたくしは「絵画のタイトル」へ
全てをかけることとなりました。

タイトル「コンクリートの温かさ」

観る者へ、画力の無さをタイトルの先入観で植え付け、
その上で深いテーマへ導かせていく。

まさにこのブログとの接点。
共通点ともいえる「ごまかし」でございますわね( ´艸`)

こんな女に誰がした?