ロスバンド | Get Up And Go !

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ロスバンド(原題:LOS BANDO)(2018 / ノルウエー・スウェーデン)
● 監督:クリスティアン・ロー
● 脚本 : アリルド・トリッゲスター
● 音楽 : アイリク・ミール
〇 出演:ターゲ・ホグネス / ヤコブ・ディールード / ティリル・マリエ・ホイスタ・バルゲル / ヨナス・ホフ・オフテブロー



映画 ストーリー
物語はノルウェーの田舎町から始まる。ドラム少年のグリムとギター兼ヴォーカルのアクセル。 幼いころからの親友である2人は、ロック大会の出場を目指して練習に励む毎日。アクセルのギターの腕前は村一番であったが、歌のほうは音程が悪くシンガーとしては絶望的。 それでも音程補正ソフトで修正したデモテープによって本大会への出場権を得る。

アクセルは歓喜したがメンバーが足りない。 メンバー募集のオーディションを行うが、やって来たのはチェロを持った9歳の女の子 ティルダだけだった。本大会会場はノルウェーの遥か北の街、トロムソ。「 ロックバンドは車でツアーを行う!」 そんなわけで、ドライバーとして自動車工場の息子、マッティンを誘う。彼は年長であったがまだ17歳だった。

はじめ乗り気ではなかったマッティンだったが、父親への不満を抱えていた鬱積のエネルギーが、彼をロックの旅へと押し出す。兄のワゴン車を無断で持ちだしての旅だった。 もともとがミュージシャンとして生きることを夢に持っていたマッティンは、旅の途中でアクセルに代わってボーカルとしてメンバーに加わることに。すべてのパーツが揃ったバンドであったが、ロードの途中で様々な困難と出くわす。それでも何とか会場に到着。いよいよロス・バンド・イモターレの出番だ!





カチンコ
好評だということを聞き映画館に足を運んだのですが、これが予想以上に面白かった! バンドでの活動を中心に据えた青春音楽映画はもともとが大好きです。 この映画はさらにロード・ムービーでもあって、そちらも好きなジャンル。 ロード・ムービーと言ってもかなりの珍道中ですが 昨今の重苦しい気分を吹き飛ばしてくれて、観終えた後にさわやかな気持ちになりました。

ロード・ムービーと言うと、多くの方がアメリカの広い大地を車で疾走する場面を思い浮かべると思うのですが、この映画の舞台はノルウェーです。北欧ならではの豊かで美しい自然を背景にしていて、これがとにかく素晴らしい! BS放送の紀行番組でも滅多に見ることの出来ない風景ばかりです。映画館で観て正解でした。





ありがちなストーリーではあると思います。 メンバーそれぞれが家庭に問題を抱えていて、それを忘れるために音楽にのめりこみ、仲間を見つけて同じ目標に向かって走り出す。実際 世界中どこにでもありそうな話です。 経験から言わせてもらうと、結果よりもその過程での出来事を皆と共有したことのほうが、大切な思い出になっていたりするんですよね。個人的な話になりますが、みんなでひとつの物を作り上げるバンドってほんと楽しいんですよ。

ロスバンドを演じた4人の少年少女たちが光っています。 監督のクリスティアン・ローは、子供向け映画の名手と言われているそうで、なるほどと頷けるものです。4人の心の成長の物語と言う風にも見ることが出来るわけで、『スタンド・バイ・ミー』 を感じさせる部分もあります。 また、若い頃にロックバンドを組んで活動した経験もある監督ということで、音楽への愛と友情を上手く絡めて描いていたと思います。






この2年間、日本のバンド少年たちも、密の極みとも言えるライヴ空間での活動がままならず、鬱屈した日々を送っていたと思います。人前で演奏してこそのバンドですからね ♪

でもきっとまた
必ず明けますよ (^^)