ディア・ゴッド | Get Up And Go !

Get Up And Go !

音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など
より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ


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XTC
『ディア・ゴッド / Dear God』


音譜
親愛なる神様
この手紙を読んでいただけることを願っています
そしてあなたがこの世界をより良いものにしてくれるよう祈ります
ビールの値段を下げてほしいなんてことではなく
あなたが創り上げたすべての人々を見てください
十分に食べることが出来ず
飢えに苦しみようやく生きている人々を

神より
おまえの話など信じられない

親愛なる神様
迷惑であったならお許しを
でも大きな声ではっきりと聞きたいのです
私たちすべての大量の涙を ぐっと減らしてほしいのです
あなたが創り上げたすべての人々を見てください
街で戦っている彼等を
みんな神様についての意見が食い違っているからです
神様
私はあなたを信じていません

あなたは病気を作りましたよね
ダイヤモンドのような憂鬱もつくり
私たちがあなたを創った後に、あなたが人類を創ったとでも言うのですか?
そして悪魔までも!

Dear God,
Hope you got the letter,
And I pray you can make it better down here
I don't mean a big reduction in the price of beer
But all the people that you made in your image
See them starving on their feet
'Cause they don't get enough to eat

From God
I can't believe in you

Dear God,
Sorry to disturb you,
but I feel that I should be heard loud and clear
We all need a big reduction in amount of tears
And all the people that you made in your image,
See them fighting in the street
'Cause they can't make opinions meet
About God
I can't believe in you

Did you make disease, and the diamond blue?
Did you make mankind after we made you?
And the devil too !

音譜


Dear God (1986)
ビートルズの 「ストロベリー・フィールズ」 を思わせる部分も。 評価の高いクリップ映像です。


「Dear God」 は、もとはアルバム 『SKYLARKING』 からのシングル 「Grass」 のB面としてリリースされた曲です(1986年8月発売)。作者のアンディ・パートリッジは曲の出来に不満をもっていたため、当初はアルバム未収録となった曲でした。

しかしながら 「Dear God」 は、アメリカのカレッジ・チャートで人気となりポップチャートでも上昇。 翌87年1月に、A面シングルとして再リリースとなります。アメリカではアルバムにもセカンドプレス以降収録されることとなった、少しばかり物語性のある曲なのです。

歌詞は、神に対して疑問を持った少年の神に宛てて書いた手紙、そういった出版物が実際あるそうですが、それに触発されて書いた歌詞だそうです。 「神様がいるというのなら、なぜ飢えて死んでゆく人たちを助けてあげないの」 というよくある素朴な疑問ですね。

「神様、あなたを信用していない」 とまで言ってしまっているので、アンディ・パートリッジのもとには、憎しみのこもった手紙や脅迫文も多く届いたそうです。 アメリカからのニュースでよく耳にする、保守的なキリスト教右派といった人たちも当然含まれていたでしょう。 しかし、この話題性がヒットにつながった側面もあるわけで、これはあくまで結果としてですが、今でいう炎上商法ということにもなるのかと思います。




TODD RUNDGREN and ANDY PARTRIDGE


冒頭の子供が歌う部分(これは少女!です) は、プロデューサーのトッド・ラングレンのアイデアだそうです。 アンディ・パートリッジとトッド・ラングレンは、どちらもビートルズ・フリークとして知られたポップ職人です。アルバム制作中、ふたりが何度も衝突をしたというのは、これはもう近親憎悪に他ならないでしょう。

近いがゆえに、微妙な違いを許せなくなってしまう。 また、アンディはイギリス人でトッドはアメリカ人。このあたりで、同じ志向で方法論の違い、といったものもあった気がします。 ひとつ間違いないのは、曲をひねりすぎて大衆性から離れていってしまいがちな XTC の音を、アメリカの市場で売れる音に仕上げたのがトッド・ラングレンであるということです。 アルバムが売れずセールス的にピンチであった XTC の窮地を救うことにもなりました。





リリースから30年経ったこの曲は、現在もじわじわと評価が高まっているようです。 近年では映画 『ウォールフラワー』(2013 アメリカ)、『IT / それが見えたら終わり』 (2017 アメリカ) の劇中でも使用されていましたが、ある種の青春映画との相性がとても良いように思います。



誰にでも容赦なく襲いかかるのが自然災害とは言え、何の落ち度もない善良な人たちに降りかかるのを見ると、「神様はいったどこにいて何をしているのか!」 と思うことはあります。






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