背骨コンディショニング スペシャリスト/作業療法士の鈴木諒です。
今回は、背骨コンディショニングの三つの理論、独自の理論があるんですけどそちらをお伝えしていきます。
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前回、初回の放送で背骨コンディショニングってどういうものですよっていうのを大まかにお話しましたので、まだ聴いてなかった方は初回の放送を聴いていただければと思います。
背骨コンディショニングの三つの理論でまず一つ目なんですが「仙腸関節可動理論」
仙腸関節というのが動きますよっていうことですね。
仙腸関節ってまずどこなの?っていうと、背骨の土台の仙骨という骨があります。
皆さんももし今立てる状況であれば確認してみてほしいんですが、尾てい骨に自分の中指の指先を当てて、そのまま手のひらをポンとお尻の中心に置くとそこが仙骨の位置ですね。
その仙骨の両隣に骨盤の腸骨という骨があります。
その仙骨と腸骨の間の関節なので「仙腸関節」といいます。
そこの仙腸関節は今の現代医学ではほとんど動かないよっていうのが常識ですね。
↑赤丸で囲った部分が「仙腸関節」です
私もリハビリの大学のテストで「動かない関節はどこですか?」っていう質問に対して「仙腸関節」と書いたらちゃんとマルもらいました。もちろんお医者さんが作ったテストですね。
それくらい常識なんですけれども、ここの仙腸関節が実はよく動く骨、関節だと背骨コンディショニングの創始者の日野秀彦さん。
前回の放送でもお話しましたけども、この仙腸関節は実はよく動くと。
仙骨がもう数cm単位でズレるということを発見されて、この理論を考えています。
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二つ目の理論としては「神経牽引理論」ですね。
牽引なので引っ張られる、神経が引っ張られることで異常が起きるという理論です。
よく神経が圧迫されて痛みが出ると。
例えばヘルニアですとか脊柱管狭窄症ですとかといった腰の痛みがある時に「圧迫されてますね」という形で言われることもあると思うんですけれども、圧迫して痛いんだったら神経引っ張られても痛いですよねっていうのが背骨コンディショニングの考えです。
引っ張られるっていうのはどういうことかというと、ギターの弦を巻いていくとだんだん引っ張られていきますがあんなイメージで、骨がズレて神経が引っ張られる。
それから左右に神経出ますけども、例えば骨が右にずれたら左側の神経が引っ張られる。
反対に骨が左にずれたら右側の神経が引っ張られる。
後は骨が後ろにずれると両方の神経が引っ張られるという形で考えています。
その神経が引っ張られると、神経の伝導異常、神経の流れが良い状態を保てずに異常を起こして痛みとか痺れとか内臓の不調とか、そういった様々な体の不調につながるという考えです。
これが続くとですね、適切に対処しないとどんどん引っ張られ続けてだんだん縮こまって固まってしまいます。
足腰痛いとかそういう不調を抱える方が多いっていうのは、年齢のせいというわけではなくては骨が歪んでしまって神経が引っ張られている時間が長い、という形と考えています。
神経の硬さっていうのは生まれつき個人差もありますけれども、運動を継続することでそういった体の痛みや不調を起こさないようにすることは可能と考えます。
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三つ目の理論として「代償姿勢」というものがあります。
代償姿勢というのは、例えばちょっと立っていただいて背中丸めてみてください。
背中丸めると自然と腰曲がりませんか?
膝も少し曲がりませんか?
いわゆる猫背・巻き肩というような姿勢を耳にすることもあるかと思いますけれども、そういう方って結構肩が痛かったり首が凝ったりするようですね。
ただ痛みを感じてる場所だけ何か対処したとしても、一箇所が関節歪んでしまうと他の部分もバランスをとるように歪むことが多いですね。
上半身の方が丸まって歪んでしまうと、下半身も歪む。
逆も言えることで、腰が歪むと上半身の歪みを引き起こしてしまう。
症状を感じている場所だけ対処するのではなくて、全身を整えていくことが大事です。
腰の痛みを抱えてる方でも実は歪み自体はそれほど大きなものではなく、腰の神経の張りもそこまで強いわけではないんですけども、上半身の丸みがきついために腰の痛みにつながる。
これは結構多く見受けられます。
全身をしっかり見て、運動で整えていく。
前回の放送でもお伝えしましたけれども、やっぱりその姿勢を悪くしてしまうのは筋力が弱いということが一番の原因ですので、姿勢を支えるための背中の筋肉または土台の仙骨や股関節を支えるためのお尻の筋肉を優先的にしっかりと鍛えていくことが大事です。
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ということで背骨コンディショニングの三つの理論ですね。
一つ目が「仙腸関節可動理論」
仙腸関節が動くよっていうものです。
二つ目が「神経牽引理論神経」
神経は引っ張られることで異常を起こす。
三つ目の「代償姿勢」
上半身、下半身それぞれ影響し合いますので、全身を整えていきましょうという考え方です。
以上が背骨コンディショニングの代表的な三つの理論のお話でした。
今初めて聞いた方には少し難しい話もあるかもしれませんので、また次回以降の放送でもその理論のお話も踏まえながらどういうことをしたらいいのか、どのように捉えたらいいのかっていうお話をしていこうかなと思いますので、引き続き聴いていただけると嬉しいです。
それでは今回はここまでとしたいと思います。
また次回以降の放送も楽しみにしていてください、鈴木諒でした。
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