背骨コンディショニング スペシャリスト/作業療法士の鈴木諒です。
他人を変えるのは無理。
でも、その人が変わるキッカケを提供することはできる。
私は作業療法士として日々高齢者の方々と接しています。
高齢者の方は
・腰痛、膝痛など不調を抱えている割合が高い
・定期的に病院にかかっている
・運動習慣なし
このような傾向があります。
よくリハビリの時に
「腰痛は何をすれば良くなるの?」
と聞かれ、答えは決まって
「運動です」「お尻の筋トレです」
・・・??
「痛いときに運動していいの?」
「今さら運動なんて無理」
「筋肉なんてつくの?」
という疑問質問が返ってきます。
背骨コンディショニングでは、背骨の土台である仙骨やその上にある腰椎の歪みにより坐骨神経が引っ張られて伝導異常を起こし、腰痛や膝痛などを引き起こすと考えています。
そして背骨を支えているのは筋肉。
特にお尻や背中といった「身体の後ろ側の筋肉」を鍛える必要があります。
腰痛を抱えている人は、ケガなど特殊な場合を除いては例外なくこれらの筋力が弱いです。
そしてコツコツ体操や筋トレに取り組めている方は改善しています。
これは紛れもない事実です。
※腰痛については不調改善シリーズで動画もつけて説明しています
でも、そんな正論を真正面から伝えたところで相手には響きません。
私も何度も失敗してきました。
そこで正論を伝えることはせずに、相手の方の生活を具体的に聴いて考えて
「今、何が必要か」
「どんなことなら取り組んでもらえるか」
をしっかり考えるようにしました。
対応を変えてから明らかに皆さんの行動が変化。
「教えてもらった体操を家でもやってるよ」
「続けてたら身体がラク」
「運動が必要だってやっとわかった」
こんな言葉をいただくようになりました。
お伝えしている理論(背骨コンディショニング)は同じ。
でも、伝える時のこちらの姿勢を変えて、伝え続けたことで明らかに変化がみられるようになりました。
もちろん変化がみられるようになった人数は少ないです。
それでも運動習慣の無かった70代、80代とご高齢の方々に運動の大切さを実感していただけたのは本当に嬉しい。
これからも相手の気持ちを考えて、相手の立場になって運動や筋トレの必要性をお伝えしていきます。
最近、リハビリ現場で変化がみられている方が数名続いているので、私自身の備忘録としてブログに書きました。
この内容が何かの役に立てれば嬉しいです。
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