チャッピー | 丸慕浪漫日記

丸慕浪漫日記

お暇なぁ~ら見てよね(≧▽≦)

今朝もいつものように居間のドアを開け、『チャッピーおはよう』と言ってみる。

今日からはそこにチャッピーはいないのは解ってはいるんだけどね…

 

最近は寝起きもあまりよろしくなかったのだけど、それでも起きて即オヤツをねだってた。

そこからが僕等の一日の始まり。

仔犬の頃から視界から離れるとすぐに「どこに行くの?」って顔をする。

だから『ごみ捨てに行って来るね』、『新聞取って来るね』、『トイレ行って来るね』etc…

新聞読み終わり朝食も済んだら『ちょっとお部屋に行って来るからね』

旅立った日もそうだったけど、心配なので少し長めに居間にいた。

部屋で動画やTV観て昼飯でも作るかなと居間のドアを静かに開けた。

静かに開けないとドアの前で寝てたりするからいつもそうしていた。

部屋に行く前と同じ場所にいたから寝てるのかなって思ったんだよ。

だけど、動かない。触っても動かない。

名前呼んで抱きあげても動かない。しばらく呆然とした。

まだ身体は温かい、だけど硬直が始まっていた。

チャッピーの寝床にバスタオル敷いてそこに寝かせた。

泣きながら濡らしたタオルで身体を拭いてあげた。

苦しんだ顔はしていないのだけど瞼が閉じない。

枕元に大好きなオヤツやら水やら並べてはみたけど動揺し過ぎてる。

もう死んじゃったってのは理解出来たんだけど、名前を連呼するしか出来ない。

母親はデイサービスに行ってるから、途中で連絡して驚かすのは止めようと思った。

極近所に住む妹に『チャッピー死んじゃったよ…』と伝えるのが精一杯。

 

落ち着くために酒を呑んだ。いつになく早いペースで呑んだ。

日本酒の四合瓶は短時間で空になっていた。けど、酔わない、酔えない。

5時過ぎて母親が帰宅。状況が飲み込めてなく、少し間をおいて泣き崩れる。

妹が愛犬連れて庭の花をお供えに持って来てくれた。

チャッピーの身体をずっとさすってくれていた。

母親に晩飯の準備したけど、そう言えば自分昼飯食べてなかった。

ぬいぐるみの様に動かなくなったチャッピーを膝の上に乗せる。

まだ温もりが残っていて、それが逆に悲しい。

夜は一緒に寝る事にした。暖房を消した部屋はまだ寒かった。

手を握って話しかけながら寝ようとしたのだけど、寒くて寝つけない。

 

いつもより早く起きたけど、日課の新聞も読む気はしない。

お別れの準備しなくてはいけない。色々調べる。

結局、地元の寺院に供養と火葬をお願いすることにした。

間違って霊園の方に行ってしまいUターン。

途中道を何回も間違えて、頭が混乱している事に気づく。

読経してして頂き一旦帰宅して火葬が終わった連絡を待つ。

祭壇を用意しなければと、元職場に買い物に行く。

チャッピーの存在を知っている何人かの元同僚に声をかける。

『チャッピー死んじゃった…』それだけ伝えて店を後にした。

話を続ければその場で号泣してしまうのが恐かった。

 

最近の思い出。

1​月2日…思い起こせば、これが海で撮った最後の写真となってしまいました。

若い頃は毛並みも良くパピヨンらしさがありましたが近年は短めでカット。

 

2月24日…散歩途中で休憩タイム。なんか言いたそうな表情。

 

3月4日…海への散歩の帰り道で『チャッピー、水仙が綺麗だよ』って。

 

3月14…体力的に海は無理だなと判断、海とは逆方向へと短い散歩。結構疲れています。

うんちして、しばらく動けず。ゆっくりと家へ向かう。

 

玄関前でまだ外にいたいたかったみたい。考えながらゆっくりと歩きだす。

部屋に戻ると息遣いは荒く、身体も震えている。

 

そして生前最後の写真は前回載せた写真。

なんか穏やかな表情だった。動くのも辛かっただろう。

 

火葬が終わっての引き渡しが明日になるかもしれないと言われた。

『いないと寂しいのでなるべく今日お願いします』と伝えていたので夕方連絡が入った。

途中チャッピーの友達と飼い主さんに会った。事を伝えると驚いていた。

車で向かえば少しは早かったのだけど歩いてお迎えに行く。

それには目的があるんだ。

国道沿いの駐車場のおじさんに挨拶。ひとりで歩く僕に驚いていた。

小さなお骨入れた壺を抱え国道から砂浜に降りた。

いつも一服して缶コーヒー飲む場所に腰を下ろした。

 

砂浜を歩き、波の音を聴き潮風を吸い込む。夕暮れの海を見つめて話しかける。

幾度となく見慣れた風景が広がるけどいつもとは違う。

 

海から家までいつもと同じ道のりを寸分たがわずにひとりごと呟きながら歩く。

途中、チャッピーが好きだった子のお宅に夕食時かなとも思いながらもお邪魔する。

抱えていた物に気づかれる。『チャッピー死んじゃいました、最後の挨拶に来ました』と。

つい先日も一緒に急な坂道登ってお散歩したんだよね。

僕のジーンズに残る匂い嗅いで何か気づいたのか悲しそうに鳴く。

出会って10年以上、いつも仲良くしてくれてありがとうね。

散歩道を思い出を語りかけながら泣きながら歩く変な男。

我が家に到着。用意していた祭壇に姿を変えたチャッピーを置く。

 

加齢するにつれ昔の元気はなかったけれど、こんなに早い別れが訪れるとは思わなかった。

ここ数日で急に足腰が弱り、何度か病院いくかと言ってはいたけど様子見ていた。

無理に飛び跳ねないように注意しても、少し良くなると調子に乗る性格。

病院行っても治るとは限らず、高額な請求が待っているだけって思ったんだよね。

下手に麻酔かけて手術とかしても、それが原因となって死に至るって話も聞くし。

数年前にも急激に弱った時があって心配した事もあったんだけどね。

今回も回復して、平均的な寿命のあと数年は一緒に過ごせると信じていた。

今日も何回も名前を呼んだ。写真のチャッピーは「どうかしたの?」と言いたげな表情。

今回のブログは長文で申し訳ないけど、こうでもしなければやっていけない。

君の存在は思ったよりもずっと大きくて喪失感が続くよ。

パソコンに残る何百枚かの写真。若い頃のが多いけど、見る度にあの日の事思い出すよ。

日々の小さな幸せの積み重ねが大きな大きな財産になったよ。もう増えはしないけれどね。

絶対に忘れない、お前の事は絶対に忘れはしない。

もしも生まれ変われるのであれば、また一緒に時を過ごそうよ、絶対だよ。

 

ありがとうチャッピー。本当にありがとうね。まだまだ涙溢れるけど笑わないでくれよ。