池井戸潤『七つの会議』 | キムチの備忘録♪

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最近久しぶりに読書欲がむくむくと湧いております(`・ω・´)

今回読んだ本はこちら本

 

きっかけはパワハラだった!

トップセールスマンのエリート課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。そして役員会が下した不可解な人事。いったい二人の間に何があったのか。今、会社で何が起きているのか。

事態の収拾を命じられた原島は、親会社と取引先を巻き込んだ大掛かりな会社の秘密に迫る。

ありふれた中堅メーカーを舞台に繰り広げられる迫真の物語。傑作クライム・ノベル。

(文庫裏表紙より)

 

 

 

池井戸潤作品といえば過去にいくつかのドラマや映画を観ていますが、小説を読むのは今回が初めて。

一度は読んでみたかった作家さんです。

 

舞台は大手企業ソニックの子会社である中堅メーカー、東京建電。

そこで行われたある不正が、それに関係するいくつかの視点を通して徐々に明らかになってゆく物語です。

全8話構成になっていて、各話で主人公が変わります。

営業部、経理部、カスタマー室、事務、取引先、親会社…たくさんの関係者を通して、そして『七つの会議』のタイトル通り、いろんな会議を通して東京建電が抱える大きな問題が明るみになってゆきます。

 

読み終わった後、

会社とは…

仕事とは…

倫理とは…

プライドとは…

いろんなことを考えずにはいられませんでした。

それぞれの方法が良いか悪いかは別として、皆それぞれが守りたい「何か」の為に葛藤して必死に戦っているんだよなぁと思うと共感できる部分も多かったです。

 

また、いろんな人物にスポットを当てることにより不可解だったいくつもの疑問点が、やがてすべて繋がってゆくという物語構成が面白かったです。

 

池井戸潤さんは社会派の作品が多いイメージなので読む前はちょっと難しいかなと思っていましたが、文章も読みやすくて分かりやすかったので他の作品も読んでみたいと思います。

 

 

 

 

そして、来年の2/1に映画が公開となりますビックリマーク

超豪華キャストですキラキラ

実は映画の予習の為に原作を読んでみようと思ったんですよね笑

原作の構成を上手く生かした作品に仕上がっているといいなぁ。

今からとても楽しみですきらきらラブラブ