行っちゃいました奈良、たぶん中学の修学旅行ぶり。
 奈良のホールは駅の近くなので、とても交通は便利。しかしそのホールの外観は黒い鯨か潜水艦…黒くてドーム型で、外壁が黒い煉瓦のようなので、まるでボタ山みたいで圧迫感のある印象。古風に木の香りのするような感じとか、奈良らしい寺社っぽい感じとか、もっと洒落た外観にはできなかったんだろうか、などと建物を見上げてしまった。
 しかしまだ新しいだけあって設備はよかった、中に入って下階に降りていくと、大きな奈良のフレスコ画があったりして、トイレも広くて混んでなかった。
 ホールは舞台が広く、天井が高くて、そして2階あたりの座席配置が変?な感じに横配置(2階が可動式なようです)。
 Wikiによると「音があまり良くない」そうですが、確かに天井が高すぎて音が拡散してる感じなのか?初日が横須賀の一番良い感じの音だったので、何となく音はぼやけて聞こえました。

 今日は1階後方少し上手寄り、3回目でやっと1階に下りられました。ホールツアーはセットやスクリーン映像の演出ごと見たいので、やっぱり舞台が効果的に見られる位置でライブを堪能したいです。席は選べないので仕方ないし、上からの方が良くわかることもあるんだけど、やはり上階は少しもどかしい。
 そんな奈良、前の2公演で見ていた白い遮幕が掛かっていなかった。舞台が広すぎて覆えなかったのか、そのホールにそういう幕がなかったのか。最初からセットがどんっと置かれていて、マジマジ見てしまった。

 今日のあっちゃんは黒のショートトレンチにミニスカ、ロングブーツの方の衣装。やっぱり化粧がバッチリ。最前からのご報告によると、眉がなく、眉の下の際から赤いシャドウ、そして赤い口紅、同色のチークがちょっと下品な感じに入っていたそう。髪は全部上げてなくて、左側半分下りてる感じだった。
 地方ライブとかって全部自分でメイクするんだよねぇ、あのオールシャネルなメイク道具で??と考えたらとてつもなく萌えた。
 そんな感じなので、他のメンバーの衣装は既に覚えてない。うわーミニスカだーって感じで、あとは全部飛んだ(すまん)。

エリーゼのために
 出てくるスモークの向こうのシルエットが、チラチラとわかって、きゃーーって感じだった。
「愛のように~」って歌詞がエロ心をそそるのか、マイクスタンドにこすりつけるように腰をくねらすのは目の毒ですっ…。

LADY SKELETON
 なんか映像変わってたかも?大きいスクリーンが四角く区切られる感じで水色になってて、縦長の鍾乳石みたいなスクリーンで骸骨が骨盤くねらせて踊ってて…後ろ向いて一緒になって同じ腰の振りをするあっちゃん…やめい、エロいから~。

ONLY YOU
 サビの「イェイイェイ」のあたりとか「Just a only you」の参加のタイミングがイマイチわからなくて会場でも揃わない感じ…曲調に反して、意外とのりにくいのかなぁと思う。

人魚 -mermaid-
 曲の始まりと共に手拍子、客席もノリノリ。わたしはよく見てなかったんだけど、「ビキニを探すよー」とあっちゃんは胸元と股間と両方、手で隠していたそうで…あっちゃん、ビキニを探すっていうのは、ビキニの女性を漁りに行くんじゃなくて、まさかあなたがビキニを着てて脱げちゃってるの?と爆笑の突っ込み所になってる模様。
 ヒデさんソロによる間奏の前に「ギター、星野英彦ー」って前振りするあっちゃん。今井側の張り出しにいた今井さんは、その時ギターを弾かずに客席と一緒になって、ノリノリに踊りながら手拍子してた。そして真ん中あたりでドヤ顔でソロを弾くヒデさん。このへんの中間の盛り上がりって半端なく格好いいなぁ。

夢路
 スクリーンのろうそくの炎1つから、だんだんと増えていって、曲の終わりではあっちゃんが手振りでパッと風を起こして、ろうそくを消したみたいに良いタイミングで画面のろうそくが消える映像になり、よくできてるなーと…。
 小さい縦長の鍾乳石みたいなスクリーンを小さな玉状のものが次々にスーッと上がっていく映像は、何だか魂が空に帰っていくみたいで、なんか余計に泣ける。声がまた空まで届けとばかりに勢いのある声で…泣ける。最後は「アーッ」と何度か絶叫してた。

Long Distance Call
 床に正座を崩して開いたようにしてぺったりと座り込んで、歌い出しの前にささやき声で「もしもし…もしもし」って。それだけでもう、うきゃーーってなる。
 また青白いスポットがあまり動かずにあっちゃんのトコだけ照らす感じなのがもう何とも言えず、この歌、もう迫力で…声が裏返ったり感情入りすぎて歌えなくなるぐらいの声がたまらない。声もなく手を組んで聞き入ってしまう感じ。

極東より愛を込めて
 スクリーン両側から炎…「汝の敵を愛することが俺にできるか」と指でピストルの形を作って、右のこめかみを打って、少しよろけるような仕草。
間奏では「武器を捨てろ」とかハンドスピーカーで叫んで、サイレンみたいな音出してた。最後はこの曲も「アァー」だか「ウォー」だかって感じに叫んでた気がする。

Jonathan Jet-Coaster
 このへんまで3曲でシリアスに胸がきゅんとなるくらい泣かされて、ジョナサンとかあまり記憶ない。後ろになんか画像があったんだけど、何とも説明しがたい感じの幾何学模様だったと思う。

見えないものを見ようとする誤解 全て誤解だ
 この曲から後ろの円形のセットが上がっていくんだね。イントロと共に上がりだし、仕込んだライトがぐるっと回って、最終的に星形になってあっちゃんの立ち位置へ振り注ぐのが綺麗でもあり、彼を責め立てるようでもあり…って感じで。
 ステッキを持ち出して歌っていて、「俺は仲間と歌い狂って~」と後ろを向いてメンバーをステッキで左から右へと差し、「誰かが死ぬなら~」と客席に向けてステッキを横にスーッと振る。そういう仕草が格好いいな。

夜想
 そういえば前回って手袋が手首までのショートだった気がするんだけど、この日は肘までのロング手袋、帽子を被って何とも言えないコスプレ風。これもなんか映像の感じが違ってた気がして、歌に合わせて花びらが舞い散るようにサッと画面が変わるタイミングが、すごく良かった気がする。
 帽子、ノースリ、肘までの手袋…格好も仕草も見てるだけでエロいですよ、もう。「フゥー」ってさいごのキメポーズで格好良かったんだけど、どんなポーズだったかど忘れ。

SANE -typeⅡ-
 イントロはユータにスポットで、ドラムが入ってアニイにライト。これ、なんか格好いいけどのりにくいというか、どうもリズムが取りにくいのは私だけ?

禁じられた遊び -ADULT CHILDREN-
 「ただいま」ってイントロ前に囁くような声で。「眠りに落ちる~」は音もなくコトンと倒れる感じで、あまりに自然だった。貧血起こして倒れたみたいなんだけど、音もなくって、どうやったら?みたいな。そのまま動かずに、間奏のあとゆっくり起き上がって、座ったまま歌い出す。
 最後は「おかえりなさい」ってこれもボーッとしていると聞き逃すくらい小さく囁くように言ってた。

INTER RAPTOR
 イントロとラストの半分アカペラみたいに歌だけになったりとか、凄い格好いいと思う。
 歌いながら右手だけ手袋を外して、腕を羽根のように羽ばたかせるあっちゃん、片手だけ手袋を脱いだのはその白い腕の視覚効果を狙ったんでしょうか。
 もうどこまででも高く遠く飛んで行けと思わずにいられない強さとしなやかさ…。
 まだテープと交互に歌ってる感じが違和感あるけど…歌ってないところもガッツポーズとか、凄く気合いの入った仕草をしてた。
 コートを肩に引っかけてたのはこの曲だったか…確かラストの方で、頭の上で上着をぶんぶん振り回して投げたら、後ろの階段あたりのマイクスタンドに引っかかってたの。

MISS TAKE~僕はミス・テイク~
 今井さんがギターでちょっと音を入れてから、曲のイントロへ入る感じになってるのね。
 野音からかなり聴いているはずなのに、この曲は何度聞いてもドキドキする。
 最近は間奏あとの歌が掠れずに上手く綺麗にきまってて、おおーって聴いてて感動しちゃう。「飛んでゆく~」と手をヒラヒラ…。昔は飛ぼうとしても飛べなかったのに、こんなに軽やかに…と、なんか昔を思い出してはフッと感傷に浸ってしまった。

Climax Together
 手拍子から始まって、この曲の盛り上がりって凄いよなーと思った、参加するぞーって意識が働くからなんだろうか。
 間奏前に「ギター、バースディイブの今井寿ー」って今井さんを紹介、「人魚」と対な感じで、今井さんフィーチャー。間奏ではユータも下りてきてて、ステージ中央にユータと今井さんとヒデさんが並んで弾いてた。
 それと「宇宙の果てまでイッちゃう~」といちいちマイクスタンドを擦ってるんですが、「イッちゃう」はそういう意味なんですか…って感じでww。ラストのスローパートも腰をくねらせるようにお色気たっぷりな感じで…声も「あっはん」」ていうくらい色っぽい感じだったと思う。

 アニイが下がるときに床でスティックを弾ませて、客席に投げてた。

アンコール

 今井さんとユータがツアーT着てた。ユータが掲げるようにして持ってきたのは奈良の「まんとくん」のタオルだったと思う、似ているとか言われてたから?
 あっちゃんはミニスカ衣装の上に上着を着てた。たぶんフェスの時の横線の入った透ける生地のロング丈のもの。
 最前にいた友人の情報ではブーツがロングでなくショートブーツになっていたそうで、近くで見てたら脚のラインに悩殺されただろうな。そしてよく見ると胸あたりがなんかキラキラしていて、オペラグラスで覗いたら、えっ、なんかほっかむ…っ(以下略)。
 黒い薄手の長いスカーフ、縁に金色のフリンジか飾りかなんかついてるのを頭から被ってた。遠目には長髪みたいに見えたけど、結局なんか被りたいんだなーと笑いが止まらなくなりそうな…。ただし見た目は普通に格好良くて、アラブのチャドル(ベール)みたいな感じの美人さん。

Coyote
 これはアンコール1曲目に定着した感じですね。こんなアコースティックなB-Tも昔は想像できなかったけど、こんな格好良くできるようになったんだよなーとしみじみ。バックの映像が砂漠とか火星を想像させる感じで、異世界の風が吹くような。
 またあの黒ストールを被った格好だから、さらに異国感が増すよね。

idol


HEAVEN
 記憶ないけど「うわーっ」て聴いてたんだと思う。HEAVENはいつ聴いてもあっちゃんの歌がすごく良いと思う。声がね、伸びのいい綺麗な声で、大好きだー。


Ash-ra
 うわー、キターーッて感じで、すごく久しぶりに聴いた気がする。2006年のオンリーぶり?かもしれない。これ、このツアー初めてだよねー。
一体いくつ隠し球を持ってるんだーって感じだけど、普段聴けない曲がくると、すごく得した気分になるね。

独壇場Beauty
「盛り上がりましょう」って感じでこれがきて、全力で手を叩いたよ。前の曲からの興奮状態で、ノリがハンパなく良い感じだった。

夢みる宇宙
 これがラストでライブが終わりっていうのがわかっちゃうのは、なんか寂しいけどね。スクリーンの胎児が何回か出てきていて、これも少し映像が変わったような…。そしてイントロと最後のキラキラ星がすごいノイジーに歪んでて、聞き苦しいくらいだった。
 今井さんが最後あたりでギターをいじってノイズみたいなのを出してたら、帰りがけたあっちゃんが背後にぴったりくっついていて、その後ろにアニィが立ち止まり、縦並びでなんか不思議な「ZOO」か千手観音かって感じの光景になってた。仲良いねー。
 最後はやっぱりモニターに音を出したままのギターを立てかけて帰る今井さん。

 全部終わった最後に会場から拍手が起こったりするの凄く良いね。そして客出しの音楽にデヴィット・ボウイの「Space oddity」がかかってた。宇宙繋がりだからかな? でも今回初めて気がついた。

 

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 初めて1階で見て、あ、こういう演出になってたのかとか、あとになってかなり納得したりしてました。「夢路」のろうそくが、あっちゃんの手振りでフッと消えて照明も落ちるとか。イントロのソロの時にユータとかアニィにだけスポットが当たるとか、面白いな。
 全体的に光量抑え目というか、煌びやかなライトギラギラじゃなくて、スポットで調節する以外は全体的に影の多い印象で、結構暗くて顔もよく見えない感じで弾いてるのかもと思った。
 そしてスクリーンの映像とか、どこがと具体的に言えるほどは覚えてないけど、明らかに違いを感じました。毎回ツアーの度に思うけど、やりながらこうした方がいいというようにどんどん変えていってるんだろうなーと思う。たぶんあとラスト1本になっても、変えたいと思ったら変えるんだろうな。
 あっちゃんがやたらと声が良くて絶叫してた気がする。歌いたい、伝えたいって感じが伝わってきた。

 そして奈良だから興福寺の阿修羅像に引っかけて「Ash-ra」をやったのかと思い当たったときには、なんてオヤジギャグな…と思った。知ってるよ、ミニスカポリスの中身がすごくお茶目なオヤジだって事はさ…。なんだかんだと言いつつも、かなり楽しめた奈良でした。