シール本舗は、シール・ラベル印刷のお見積もりサイトです。 -7ページ目

インモールドって何?

店長です。


さて、年明け最初のネタは何にしようかと思いましたが、


昨年末に、こんなお話しがありましたので紹介させていただきます。


お客様「ところで店長さん、インモールドって知ってる?」

私「インモールドですか?」

お客様「そうそう。」

私「インモールド自体は知ってますけど、それが?」

お客様「いや、うちの製品に使えないかと思ってさぁ」

私「えーっと・・・」

お客様「なんか凄そうじゃない!きっと売れ行きが倍増すると思うんだよね!」

私「いや、別に反対はしませんが、どうやって豆腐にインモールドするんですか?」

お客様「・・・あ・・・」

私「容器とかなら問題はないでしょうけど、コストを考えるとちょっと難しいと思いますよ?」

お客様「いや、さすがに豆腐にはしないけどさ、シールに利用したら面白くない?」

私「うーん、シールにするのはちょっとコスト的にどうかなと・・・」

私「あくまで印刷しにくい物に施す場合が多いですからね。

  包装容器などに用いるのはアリかもしれませんが、よっぽどでなければそこまでのコストは苦しいのでは」

お客様「面白いと思ったんだけどなー。やっぱりコストがネックかぁ・・・」


という内容です。
さて、今回出てきた新しいキーワード「インモールド」。

「なんのこっちゃ?」

という方が多いとは思いますが、最近では携帯電話などにも利用されているので、

かなり身近な存在となっているのも事実です。


インモールド

フィルムの柄や、印刷されたフィルムの内容を射出成形する際に転写する技術。


元々はテレビなどでも紹介されていましたが、とあるプラスチック成形の会社が間違って作ってしまったのが

スタートです。(詳しくは調べてみて下さい。すぐに見つかると思います。)


まあ、この技術をシールなどのその他の物に応用できないのか、というものですね。

プラスチックの成形時に転写を同時に行いますので、歩留まりは悪くなりますが、

トータルでロスを減らせるというメリットがあります。

また、

「容器とラベルの段差が気になる」

「容器とラベルの隙間に内容物が付着して、剥がれるのを防止したい」

「工程上でラベルを貼る手間を省きたい」

などの理由から容器ボトルなどで利用される事が多いようです。

とは言え、ロットが1万や2万の世界ではありませんから、このような対応ができるわけですが、

少ないロットだとやはり割高になってしまうのも事実です。


もっと低コスト、小ロットで作れるようになると、爆発的に普及する可能性はありますが・・・


色々と難しいかもしれませんね・・・


ということで、本日はこの辺で。


(=゚ω゚)ノシ ではでは~。

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。


本年もシール本舗ともどもよろしくお願い申し上げます。



店長です。


年末年始、皆さんのんびり過ごせた方、早々にお仕事に就かれた方、様々かと思います。


私は実家に帰ろうと思いましたが、電車が満員だった事と雪の影響などもあり、帰らずに自宅で過ごしました。


しかし、今年は荒れ模様でしたね。実家の方は積雪で交通機関もかなり麻痺していたようで、

隣県の鳥取はニュースでもご存じの通り、車600台が立ち往生という状況でした。

これも異常気象の一環なんでしょうか・・・


年明け早々色々とありましたが、今年も頑張って参りますので、よろしくお願い申し上げます。

年末のご挨拶

店長です。


こんにちは、こんばんは、おはようございます。


本年もシール本舗へのお問い合わせ、ご注文、及び、シール本舗ブログをご愛読いただきまして

誠にありがとうございます。


2010年は本当に厳しい年で、いいお話しというと限られた程度でしたが、

そんな中でも色々とお話しを頂きまして、本当にありがとうございます。


シール本舗は、12月29日~1月4日までお休みをいただきます。

ブログも1月5日以降の更新となる予定です。(一応)


お問い合わせなどのご連絡は1月5日以降となりますのでご了承願います。



それでは、皆さん、よいお年を!


(=゚ω゚)ノシ


できるかな

店長です。


こんにちは、こんばんは、おはようございます。


こんな相談がありました。


お客様「ブログを読んで、絶対に剥がれないようにする事は物理的に難しいのはわかりましたが、

     剥がれにくくする方法はないのですか?」


というもの。


ということで、お答えします。

但し、当然のことながら自己責任でお願いします。

後で「剥がせない」、「失敗した!」、など問題が起きましても、責任は負いません。


(A)シール、ステッカーに角丸をつける。

  これだけでも随分剥がれにくくなります。


(B)シール、ステッカーの面積を大きくする。

  接着する糊面が大きくなれば貼り付きやすくなります。


(C)普通のラミネートではなく、オーバーラミネートにする。

  通常はシールのサイズと同じサイズでラミネートは施されていますが、敢えて、ラミネートをシールよりも

  大きくする、という方法です。但し、スペースを広くとるため狭い場所や小さいシールなどで使用する場合は

  注意が必要となります。


(D)貼る物に曲面がある場合、薄手の素材を使用する。

  PET透明や、白ペット、ネーマーなどは通常、「#50」の厚みを使用しますが、

  その半分の厚みの、「#25」を使用する事で張力を逃がしてやる事で剥がれにくくする、

  という方法があります。


(E)他の接着剤、両面テープなどを併用する。

  あまりお勧めできる方法ではありませんが、どうしても貼り付きが悪い、剥がれやすいなどの問題が

  解決しないようであれば、他の接着剤、両面テープと併用するという方法もあります。

  但し、シールや両面テープ、接着剤が変質して本来の性能を発揮できなかったり、

  貼る物を傷めてしまったりする場合もありますので、ご注意を。


というような方法が主だったところでしょうか?


正直、その場しのぎの場合もありますので、シールやステッカーを作るときに、


・どのような場所に貼る

・どのような環境で使用される

・貼る物がどういう物なのか


など、しっかりと打ち合わせを行ってからの方が、一番問題は少ないと思いますよ。


ちなみに、とあるシール販売のWebサイトでシールを買われた方が、

「全然貼り付かないんだけど、何が違うの?」

という質問をされた事もあります。

販売されたシールを拝見させてもらった限りでは、我々シール印刷屋が使用している物とは異なり、

市販のタック紙のようなものを使用しているようでした。

その為、目的に合わせた糊ではなかったりするのではないか、という感想をもちましたが、

あの質問をされた方は、無事に解決したのだろうか・・・


とまあ、こんな感じでしょうか。


恐らく、本年最後のブログではないかと思いますので、

簡単に年末のご挨拶を。


本年もシール本舗ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございました。

来年はより一層内容を充実したいと考えております。

が、なかなか追いつかないのも事実でして・・・

とにかく、来年も頑張りますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。


(=゚ω゚)ノシ ではでは、よいお年を~。

セパなしシール

店長です。

こんにちは、こんばんは、おはようございます。

台紙のないシール(セパなし、ノンセパなどとも呼びます)というものがあります。

セパなしシールのメリットは、お客様がシールを貼るときに台紙を意識しなくてよい

という点ではないでしょうか。

※最低限一番下に来るシールには台紙があります。

 但し、作り方によっては完全に台紙なしにもできます。

台紙がない=台紙を捨てる手間が省ける=ゴミが減る=環境に優しい

という流れですね。

作り方によっては商標登録、製法特許を取得されているものもあります。

従って、すべてがすべて製造できるわけではありませんのでご注意下さい。

※上記の製法特許を取られているものについては、敢えて詳しく説明をいたしません。

ちなみに似たような手法で同じような製品を作ることは可能ですが、

方法によっては特許侵害になる場合もあり、大変リスクが高いです。

素直に特許をもっているところに依頼するか、別の方法を模索する方がよいと思われます。




では、このセパなしシール、そんなに作るのが難しいのでしょうか?

実は作り方そのものはそんなに難しいものではないのです。

但し、使用する糊によって、加工方法が変わってくるため、厄介だったりするのです。

ちなみに、厳密には種類が異なるのですが、セパなしシールで分かりやすいものと言えば、

セロテープやガムテープなどが分かりやすいと思います。

作り方は全く異なりますので、わかりやすい例として紹介させていただきました。

セロテープ、ガムテープはいずれも後で糊を塗工するタイプで、表面にシリコン層などを設けて

剥がれるように作られています。

さて、我々シール屋さんがこのようなセパなしシールを作ろうとした場合、一番、簡単な作例を

紹介させていただきますと、

「弱粘再剥離糊を使用する」

という作り方が一番簡単かもしれませんね。

工程はちょっと面倒ですが、作るのにリスクが一番低いかもしれません。

では、

「普通糊や強粘を使いたい場合はどうすればいいのか?」

というところになると思いますが、

この場合、

(A)表面にシリコンを印刷する

(B)表面にシリコンラミを加工する

のいずれかになると考えられます。

実績からいいますと、シリコン印刷はシリコンの塗布量に、斑があったりすると

本来の性能を発揮できない可能性があります。

コストはかかりますが、シリコンラミを使用するのが一番無難と言えます。

※シリコンを印刷する方法はやり方によっては製法特許に抵触するため、詳しくは記載いたしません。


まあ、以上のような方法で印刷加工されたものを、巻き取ってテープ状にしたり、積層したりして

セパなしシールを作るわけです。


工程が通常のシールよりも多くなりますから、その分コストも上がってきますが、

テープなどの素材とは違うもので作りたいときなどに一考する価値はあるのではないかと思います。


ではでは、今日はこの辺で。


(=゚ω゚)ノシ ではでは~。