色々と補足 | シール本舗は、シール・ラベル印刷のお見積もりサイトです。

色々と補足

店長です。


こんにちは、こんばんは、おはようございます。


ここ二、三日増えている問い合わせ内容が、


「ラミネートの上から印刷や印字はできないのか?」

おおよそのお答えはこちらに。

http://ameblo.jp/sealhonpo/entry-10717816942.html


上記リンク先を読んでいただいた上での補足説明ですが、

インクジェットプリンターでも、家庭用ではなく業務用のものになると、印字できる場合があります。

家庭用のものでも印字できる方法はないのか、というご質問がありますが、印字はできても、

定着が悪い場合がほとんどです。

その場合、市販のインク定着スプレーやインク定着剤を使用するという方法があります。

但し、定着スプレーや定着剤はインクの種類と合ったものを選ばないと、効果を発揮しないどころか

下手をすれば印刷内容をにじませたりする恐れがありますから、要注意ですよ。


市販の透明フィルムタックなどの場合、ある程度の定着性はもっているようですが、

プリンターの種類やインクによっては全く定着しないものもあるそうですし。

また、定着剤は種類によっては表面がマット調になったり、逆に光沢が出すぎたり、

とか、100%これで間違いなし!というやり方があるわけではないようです。

プリンター、用紙、定着剤など色々と組み合わせて最適なものを探すのも、簡単なお話ではありませんし。


色々と難しいところではありますが、現状で家庭用プリンターを使って、ラミネートの上からの印刷・印字は

ちょっとハードルが高いかも知れないですね。


では次のお題。


絶対に剥がれないシールはないのか、剥がれない糊はないのか?

おおよそのお答えはこちらに。

http://ameblo.jp/sealhonpo/entry-10642686103.html


まあ、これも上記リンク先をお読みいただければ分かりますが、基本的に世の中に存在する、

すべて物質に対しての専用糊を作る事は事実上不可能です。

その為ある程度汎用性のある糊を使用しています。

従って、ある被着体と糊の相性がよくて剥がれない、とか、その逆で相性が悪くて剥がれやすいとか、

そういうことが起こるわけですが、それがすべてではありません。

相性がよくても100%剥がれないという保証があるわけでもありませんし、相性が悪いから100%剥がれるという

わけでもない為、事前にテストが必要となってくるわけです。

当然原紙メーカー様の方である程度主立った物に対しての貼り付け試験などは行われていますが、

すべての物に対して行われているわけではない、という点はご理解下さい。

また、剥がれないシールや糊にこだわるのではなく、剥がれないような工夫を凝らす事も重要だと思います。

例えば、表面に凹凸のある壁紙の上にステッカーを貼るとしたら、そのまま貼っても凹凸で接着面積が

減りますから当然その分剥がれやすくなります。そういった場合、シールを貼る部分の壁紙を部分的に剥がす、

凹凸の表面を平らに均すように何か別の物を貼る、塗る、などの対応をすると剥がれにくくなると思います。


絶対に外れてはいけない、という事であれば逆にシールではなく、他の物にした方がよいかもしれません。

特に機械類に取り付ける銘板などは、シールよりもステンレス銘板などにして、ネジ止めする方が

よいかと思われます。


また、逆にシールを剥がしたいけど、剥がれない!

おおよそのお答えはこちらに。

http://ameblo.jp/sealhonpo/entry-10513338952.html

http://ameblo.jp/sealhonpo/entry-10628553588.html


市販されているシール剥がし剤は基本的に糊を溶かすものです。

先日知人から知るが剥がれなくて困っているという相談を受け、ご自宅にお邪魔したときのお話し。

シール剥がし剤を使っても剥がれない、という事だったので見に行ってみると、シールはフィルム製のもの。

紙のシールの場合は表面から液体が染みこんでいくのでいいのですが、フィルムの場合は表面からは

染みこみにくいので、なかなか効果が現れないというオチでした。

結局ちょっと剥がしてはシール剥がし剤を塗り、少し時間をおいて少し剥がす・・・の繰り返しで剥がせましたが。


ちなみに、水やお湯などで糊を柔らかくしてから剥がす方法は、基本的に紙ベースのものでしか使えない

方法です。これは紙ベースのシールに使われている糊が、水溶性のエマルション系糊を使用している場合が

多いからです。水溶性と言っても、水につけたらすぐに溶けるという訳ではありません。

粘着剤の中に含まれている水と親和性の高い物質が水と結合する事で粘着剤としての性質を弱めていき、

結果として剥がれていく、という形になるようです。

逆に油との親和性が高い物質が多く含まれている粘着剤になると、油に漬けると取れやすいということも

あるようです。

・・・という説明をメーカーの方から聞きましたが、はっきり言って化学専門ではないので、多少説明が

わかりにくいかもしれませんが・・・

(こんな感じでいいんでしょうか?教えて!化学の人!)


特に最近は目的ごとに最適化された接着剤や粘着剤が増えてきていますので、余計に判別が難しい、

ということもありますが・・・


豆知識というか・・・

冷凍食品とかに貼ってあるシールは、主に冷凍糊を使用している場合が多いのですが、冷凍糊そのものは

冷凍時にしっかり貼り付くように設計されています。従って、冷凍状態から解けると当然目的が変わってきて

しまう為、本来の接着能力が働かなくなります。

では、どのようになってしまうのかというと、厳密にはちょっと違うのですが、簡単に言えば、冷凍糊が

溶けた際に出てくる水滴を吸い込み、飽和状態になったときにシールが剥がれてしまう、という感じです。

では、そのようになって剥がれてしまったシールはもう貼り付けられないのか、というと糊が吸収した水分が

減ってくればまた粘着性が戻ってくるんだそうです。

まあ、実用的ではありませんが。



と・・・記事内容と多少ずれているものもあるかもしれませんが・・・


意外と皆さんお困りのようですね。

このようにたまにお答えしていきますので、参考になれば幸いです。


では、本日はこの辺で。


(=゚ω゚)ノシ ではではー。