第71回国民体育大会・バレーボール競技　第２日　宮城県戦（東北福祉大学）

2016.10.3 第71回国民体育大会第２日宮城県戦・試合開始前、掛け声

第７１回国民体育大会（いわて国体）・バレーボール競技もベスト８が出そろい、今日は準々決勝でした。

岡山県代表の岡山シーガルズは、今日は、宮城県代表の東北福祉大学と対戦しました。

結果は後記のとおりでした。

なお、今国体の全試合の結果は、下記記事にメモしていっています。

「第７１回国民体育大会・バレーボール競技（成年女子）　全試合結果」
http://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12205532637.html

【公式サイト】

（いわて国体公式サイト）
http://www.iwate2016.jp/kokutai
http://www.iwate2016.jp/kokutai/seishiki
（一関市実行委員会サイト）
http://www.city.ichinoseki.iwate.jp/kokutai/
http://www.city.ichinoseki.iwate.jp/kokutai/compe/index.html#valleyball
（観戦ガイドブック）
http://www.iwate2016.jp/kokutai/guidebook
（ＪＶＡサイト）
http://www.jva.or.jp/index.php/domestic/2016/kokutai/outline

第７１回国民体育大会・バレーボール競技（成年女子）　第２日
２０１６年１０月３日（月）
千厩体育館

岡山県（岡山シーガルズ）　３－２　宮城県（東北福祉大学）
第１セット　２６－２８
第２セット　２９－２７
第３セット　２３－２５
第４セット　２５－１７
第５セット　１５－１０

シーガルズ、勝ちました。

しかし、大変な苦戦でした。

これほど苦しい試合も、ここしばらくの間、見たことがなかった気がしますね。

数年前に、国体で鹿屋体育大学とフルセットまで縺れた試合があった記憶ですが、そのときの記憶が薄れているせいかもしれないですけど、そのときよりもずっとずっと苦しい試合だった気がします。

宮城県代表の東北福祉大学チーム、全く侮れませんね。

非常に強かったです。

まさに曲者、生半可な気持ちで戦うと、足元をすくわれますね。

今日は、非常に危なかったです。

しかし、その危なかった試合も、結果的に見事に勝利しました。

第４セット中盤以降、第５セットと、最後はやはりシーガルズがプレミアの力を見せつけて、一気に相手を追い込むとこに成功しました！！

その点は、さすが、プレミアの意地と力、お見事でした！！

私は、今日の試合で応援しているだけでヘトヘトになってしまい、早々に会場から引き揚げてひと眠りしましたので、すでに記憶が曖昧になってしまっていますが、今日の苦戦の原因は、まずはやはり気構えの違いが大きかったと思います。

もちろん、東北福祉大学チームが、大学チームとしては突出した力のあるチームであることが前提にあるわけですが、今日の試合、東北福祉大学チームは、必ずやプレミアリーグのシーガルズに勝利して、次に進むのだというもの凄い気迫で立ち向かってきたと思います。

それは、素晴らしい気構えでしたね。

対して、シーガルズは、相手は大学チーム、いかに強いといっても容易に勝てないはずがないという気持ちで、横綱相撲的に試合に入られたと思います。

まさに相手は大学チームでしたので、その心構えがいけなかったと非難するつもりは毛頭なく、その点は、東北福祉大学チームを褒めるべきではなかったかと思いますね。

素晴らしい気迫と集中だったと思います。

もう東北福祉大学チームは、シーガルズの強力攻撃陣のアタックを拾うわ拾うわ、そして切り返しては豪快なクロスや猛烈に速いクイック、またときにみせる意表を突いたアンダーパスからのツーアタックなど、強烈な粘りと多彩な攻撃で、シーガルズを苦しめました。

宮城県が岩手県のお隣県であることもあって、会場がシーガルズにとって完全アウェーの状態、東北福祉大学のホームのようになったことも影響したと思いますね。

東北福祉大学チームが決めるごとに、会場にオーっという歓喜の声と拍手が上がるのには、選手の皆さんもウンザリされたのではなかったかという気がします。

また、同大学チームの監督さんの、終始何やら大きな声で話をされている独特のキャラにも、かなり当てられた感がなきにしもあらずでした。

もう記憶が不確かになっており、かつ、写真を細かく振り返っている時間がありませんので、かなり不正確になると思いますが、少し今日の試合展開を振り返ってみますと、今日のシーガルズは、第１セットは、昨日と同じく、前衛左から、

林、川島、萌、
大升、居村、宇賀神、リベロ森田

の各選手で入りました。

しかし、このセット、初っ端から、相手の多彩で速い攻撃に苦戦し、３点くらいのリードを許して進む展開となりました。

シーガルズは、試合の入りは、少しギクシャクした感じになりましたね。負けられないということで、少し固くなられたかもしれなかったと思います。

ここぞというところでのドリブルやサーブミスなど、自らリズムを失うミスも、かなりの頻度で出てしまいました。

第１セット、シーガルズは相手のリードに追いつこうと萌選手や大升選手の剛腕アタックで対抗しましたが、１点差まで追い詰めてはまた引き離されるということの繰り返しとなり、最後まで相手のリードで進みました。

そして、このセット最後の最後の場面でようやく追いつき、デュースにまで縺れることとなりましたが、異常な根性で粘る東北福祉大学チームに根負けする形で、最後は、２６－２８でこのセットを奪われる結果となりました。

もうこの時点で予想外の展開です。

この第１セットは、中盤で、宇賀神選手に代わって宮下選手が入られていました。

そして、第２セットも、冒頭は宇賀神選手で入りましたが、すぐに宮下選手に交代されて（１－４の場面）、その後は最後まで宮下選手がトスを上げることを強いられる流れとなりました。

第２セットも、非常に拮抗した展開で、中盤までシーガルズがリードされつつ、１５－１５あたりからは１点を取り合い、抜きつ抜かれつの展開となりましたが、このセットは、最後にシーガルズがプレミアの意地を見せて、第１セットと同じくデュースに縺れながらも、２９－２７でシーガルズが取り切り、セットカウント１－１とすることに成功しました。

なお、この間、大升選手と萌選手に代わって、金田選手と川畑選手が入られ、また川島選手に代わって高野選手が入られる（最後に再び交代）など、もう総動員のてんやわんやで東北福祉大学チームの気迫溢れるプレーに対抗する力技に出ざるをえませんでした。

しかし、セットカウント１－１として、ここからようやくシーガルズの本来のリズムになるかと期待しましたが、第３セットも非常に拮抗した展開となり、冒頭は少しシーガルズが走り出しかかったものの、すぐに東北福祉大学が粘りで追いつき、５－７の２点ビハインドとなった場面からは、山口選手までもを投入せざるをえなくなりました（居村選手と交代。山口選手は、その後、最後まで出場されました）。

そして、その後、山口選手の驚異的に速い動きで相手を攪乱し、ここから一気に９－７と逆転することに成功しましたが、この場面での東北福祉大学のＴＯ明けから、再び東北福祉大学が息を吹き返し、あっという間に９－９の同点に追いつかれ、ここからは再び点を取り合う拮抗した流れとなりました。

そして、このセットは、２２－２３の最後の場面で逆転されて、そのまま２３－２５で東北福祉大学に取られるに至ってしまいました。

これでセットカウント１－２。

本当に、よもやの展開です。

もうこのあたりでは、私なんぞは、胃が痛いですよね。

こ、これはひょっとして、負けたりすることがあるんだろうか、３連覇をも狙おうというシーガルズが、こんなところで負けてしまうのか、それも大学チームに負けての敗退は、とても、とっても痛い、等々、元来悲観的な私は、そんなことを考えながら、何とかここから挽回を図って頂きたいと、ちょっと（かなり）寂しくなりつつある頭を掻きむしりながら願っていました。

しかし、ここから、この土壇場の最後の場面から、ようやくシーガルズがやってくださいました！！

後がなくなった第４セット、このセットは、前衛左から、

林、川島、金田、
川畑、山口、宮下、リベロ森田

の各選手で臨みました。

こんなところで絶対に負けるわけにはいかないシーガルズは、このセット、ここまでとは一段違った気迫の塊となったと思います。

ここまでも、選手の皆さんは相当焦りながらも、こんなはずではなく勝てるはずだという感じで戦ってこられたのではなかったかと思います。

しかし、セットカウント１－２とされて、後がなくなった絶体絶命の場面となって、ついに、ひとつスイッチが入り、無心になられた気がしました。

そして、この第４セットは、序盤から中盤にかけてはやはり競り合いながらの展開となりましたが、相手の攻撃パターンに慣れてきたこともあり、７－７の同点の場面から徐々にシーガルズがリードを奪い、１７－１４の３点差としてからは、一気に２３－１５の８点差までリードを広げ、このセットは、プレミアの貫禄で２５－１７と、大差で取ることに成功しました。

やりました！！

元来、これでなければなりません！！

そして、運命の第５セットも、セット冒頭に０－３と相手に走られかかってヒヤヒヤしましたが、ここからシーガルズが驚異の踏ん張りを見せて、何と８連続得点で、８－３の大差でチェンジコートを迎えることに成功しました。

その後、決してあきらめない東北福祉大学が追い上げ、１１－８の３点差まで迫りましたが、ここから山口選手の超速ブロード、金田選手の豪快クロス、川島選手の驚速ブロードなどで１４－１０と一気にマッチポイントまで持ち込み、最後は、川島選手の鉄壁貫禄一枚ブロックで、この粘りに粘る東北福祉大学を、強烈に打っ棄ることができたのでした！！！

いやぁ、この試合、本当に疲れました。

選手の皆さんも、大変だっただろうと思います。

非常に苦しい、苦しくて苦しくて仕方のない試合になりましたが、ただ、ここで一つ考えたいのは、状況はシーガルズにとってかなり不利なものだったこと、それにもかかわらず、とにかく最後は貫禄を見せつけて、驚異の粘りを見せる東北福祉大学を倒すことができたことは、非常に大きかったと思います。

会場にいらした方から聞いたところによりますと、今年の東北福祉大学は、大学チームの中でも日本一ではないかと言われている強力なチームだそうで、生半可な気持ちで対戦したのではプレミアチームといえどもやられる可能性は十二分にあるチームなのだそうです。

そうした実力のあるチームとの対戦で、会場は完全アウェー、プレッシャーのかかるのはもちろんシーガルズで、試合の入りもそこまで強固な気構えで臨んだわけではなかったと思います。

それでもとにかく、気迫の塊となって驚異の粘りと変幻自在の攻撃を繰り出す東北福祉大学チームに対し、最後は地力の違いを見せつけて、完全に勝ちきることができたのは、やはりさすがに見事だったと思います。

選手の皆さんは、大変お疲れだと思いますが、明日はもう準決勝です！！

頭を切り替えて、身体を回復させて、明日の大一番に向かって頂きたいですね。

明日の予定をメモしますと、以下のようになりました。

１０月４日（火）　第３日（５位・７位決定戦、準決勝）

千厩体育館

５位７位決定戦

（ⅰ）　第１試合　Ｇ１　　９：３０～
岩手県（岩手選抜）　ｖｓ　宮城県（東北福祉大学）（ⅱ）　第２試合　Ｇ２　１１：３０～

鹿児島県（鹿屋体育大学）　ｖｓ　熊本県（フォレストリーヴズ熊本）

準決勝

（ⅲ）　第３試合　Ｇ３　１３：３０～
佐賀県（久光製薬スプリングス）　ｖｓ　岡山県（岡山シーガルズ）

（ⅳ）　第４試合　Ｇ４　１５：３０～
滋賀県（東レアローズ）　ｖｓ　埼玉県（上尾メディックス）

明日は、運命の佐賀県代表、久光戦です。

「全試合結果」の記事（http://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12205532637.html）にも書きましたが、久光は、今日の第１試合を見ましたところ、やはり事前の登録選手とは異なり、長岡選手と石井選手も入られた、大ガチのメンバーで今国体に臨んでいます。

今日の岩手県戦での先発メンバーは、長岡選手（キャプテン）、石井選手、新鍋選手、岩坂選手、水田選手、中大路選手、リベロ筒井選手、という構成でしたから、これはもう完全にガチです。

一般の選抜チームである岩手県チームに対して、今日の久光が上記のような大ガチのメンバーで臨んだのは、来るべきリーグ戦の準備の意味もあったとは思いますが、明日のシーガルズ戦にも備えたものだったのではなかったかという気がしますね。

一昨年、久光は、国体決勝戦で、シーガルズに敗れています。

そのことは、忘れてはいないでしょう。

絶対リベンジを誓っていると思います。

シーガルズは、今日の大混戦の試合の後に、この全日本チームかと思うような久光製薬と闘うのは、本当に大変だろうと思います。

しかし、ここを抜けなければ、夢の３連覇はありません！！！

今日の久光を見ましても、ものすごく強いチームであることは確かだと思いますが、センター線はなんとかコースに入って拾うことに徹し、両サイドを中心に一定程度に止めることができれば、シーガルズにも、必ず勝機があると思います！！

執拗に拾う粘りを見せるとともに、攪乱攻撃にはさほど鉄壁ではない久光だと思いますから、シーガルズとしては、正面衝突するのではなく、ぜひ多彩な攻撃パターンで相手を翻弄して頂きたいですね。

皆が最高の集中を見せれば、必ずいけると思います！！！

シーガルズにとって、明日こそが今大会の大一番！！！！

明日は、全精力を掛けて、勝ちにいきましょう！！！！！

非常に、非常に楽しみです！！！！！！！

頑張れ、岡山シーガルズ！！！！！！！！！！！！

＊今日は時間がありませんので、試合開始前のちょっとだけと、第５セットだけ、写真を拾ってみました。