在宅介護をするうえで、絶対に騙されてはいけない言葉があります。
それは「手伝う」という言葉。
うちの場合は義母と夫の言葉でした。
介護を「手伝う」つもりの人は自主的に介護にかかわる気持ちが
極めて薄いです。
私の立場で言わせてもらうと
義母にとって「長年連れ添った夫」であり
夫にとっては「実の父親」であるにも関わらず
介護は「お手伝い程度」の認識なのです。
介護食を作るのも、食べさせるのも、服用する薬の管理も
おむつ替えも、やるのは「嫁」で自分たちは
ほんのちょっと「手伝いますよー」って感覚。
それっておかしいよね。
在宅介護を始めるとき、
「在宅介護って、簡単じゃないよ。
気力も体力も想像以上に使うものだし、
ストレスできつく当たってしまうこともあると思う。
施設に入って貰えば、面会の時に優しい言葉をかけることも出来るだろうけど
家にいたらそんな余裕もきっとなくなるよ。
それでも頑張って在宅介護出来ますか?
私一人に押し付けないでよ。
みんなで介護出来ないなら在宅介護なんてしないほうが、みんなのためだよ。」
何度も何度も義母と夫に訴えました。
それでも二人とも「大丈夫、ちゃんと手伝うから」「施設に入れるなんて可哀想」
の一点張り。
「手伝う」という言葉に一抹の不安を抱えながらも
あれほど何度も話し合ったのだから協力してもらえるだろうと
在宅介護に踏み切ったけど、蓋を開ければやっぱりね。
やらないのよ。
どんな間柄の人でも「手伝う」なんていう人の事を信用してはいけないと
心底思い知らされました。
これから在宅介護を検討している方、
どうか、どうか気を付けてください。