京にても京なつかしやほととぎす

松尾 芭蕉



平安の歌人、源俊頼は、

「聞かずとも聞きつといはん時鳥(ほととぎす)ひと笑はれにならじと思へば」

と詠んでいるね。

聞いてなくても、
聞いたことにしておこう、
人に笑われないために、

という歌(^^;。

ずっと遠い昔は、

夏になって先ず聞くべきはホトトギス。

聞いていないことは、
雅の心を欠くことだったんだ。

芭蕉が懐かしがっているのは、
俊頼の頃の京都だったのかもね(^^;。