- 今日も暑うございますな。
- ああ、一刻一刻と棚卸の日が近づき、それに伴い旅行の日も近づいてくるくる。
- やっぱり休みてえ……水の取り換えしてやりたい。
- でも夕方になると蚊が寄ってくるからいやだぁ~。
- 夏は蚊もいるから嫌いだぁー。
さて、そんな棚卸間近だというのに、コミックをホイホイ読んでるわけにもいきません。
棚にあるもの取って、そのまま放置したら数えたんだか数えてないんだか、意味不明になるためこれから30日まで避けようと思っております。
とは言っても、コミックを数えるのは自分の役目なんでどうだっていいのかもしれません。
うみねこのなく頃に、の新刊も2つ読んでしもうたため、また違うマンガを読もうかしらと読んだマンガ。
- わが闘争 (まんがで読破)/ヒトラー
- ¥580
- Amazon.co.jp
一言断っておくけど、別にナチ信者じゃないですよ。
内容が気になっただけです。
まあ、半分は自分が読みたいからっていう理由で注文したのもありますが(オイ
このまんがで読破シリーズは読みやすいと思うので、超むっかしい本もこれなら読めるぜ!!というわけですねー。
だってー、この『わが闘争』、もっすご抽象的すぎて意味不明と有名な本らしいので……。
バイト中わしゃあ新潮社発行の「波」という雑誌を読んでるんです、タダでくれるんで。
ヒマだから読んでるんですよ、あとどういう本売れてるとか(一応逃げておく
その中に「ヒトラーのウィーン」っていう連載があるんで欠かさず読んでるんです。
難しいけど、がんばって読んでます。
それぐらいしか読むもんないと言われれば、ハイそうですね……(小説は読まない
そんな連載も読んでるんで読む気になったというのもあります。
理由はそれだけではありません。
わしは一応大学出ておりまして、卒論は経済学です。
しかし、それは余ったゼミがそこしかなかったからとかいうちゃっちい理由であります。
面接で経済学何やったのー?と聞かれてもさっぱり答えられません。
専攻だけでも詐称しようかと思っています(ダメだろ
そんなわけで大学2年ではおもに社会学をやってました。
思想を語るならどことなく左派な考え方なことをしてたと思います。
大学の雰囲気は右派ではないと断言はできますね、ハイ。
学科だけでも在日と呼ばれる教授が2人いるほどです。
前半は第2次世界大戦後の日本のことについて、後半はそれに加えてドイツのこともやりました。
その中の後半、ドイツのことは、よく日本と比較されることですね。
ドイツはちゃーんと2次大戦を反省しているとか、日本はしてねえとか。
あーあー、よくいわれてることですねー。
でも本当にドイツはちゃんと反省してんのかよ、とツッコミを入れたわけです。
わしの見解では「ナチスが全部悪いとスケープゴートした」だけじゃねえかと思います。
ナチスというでっかい組織が悪だくみして、民衆を扇動した、とすれば、悪いのは全部ナチスだよねー?
日本はそういうでっかい組織もなければ軍部と民衆もはっきり区別されてないし。
誰が悪いと言われて真っ先に対象になるやつらがいなかったから、日本は反省してないとか言われるんだよねー、と。
わしに言わせれば、ナチスを支持した国民も同罪じゃねえかと思うけど。
もちろん、多額の賠償金払えと不平等条約やらせて、ドイツ経済混乱させたヨーロッパの国も、ね。
そりゃ国民全部さばくわけにもいかないけどねえ。
そういう考えがあるのでこれを読んでみました。
別にこれを読んで、入る人らあ!と叫ぶわけじゃありません、御心配なく。
……。
ようするに人生の回顧録ですな……。
伝記読んでるみたいです。
ヒトラーのドイツを思う気持ちは誰よりも強かったということなら納得。
ユダヤ人迫害は大反対というわけで。
そういうもんですか、で終了。
感想がこれかよ!と思いますけど。
ヒトラーは民衆扇動の天才とも言われてますが、そのとおりですねー。
パフォーマンスがうまいんでしょう。
ちなみにわが闘争はドイツでは発禁処分で法律で禁じられています。
あのハーケンクロイツも描くのも禁じられてるとかいないとか。
そして手をななめに挙げる行為さえも禁じられているとかいう、こっちから見ればやりすぎじゃねえかと思うけど……。
マンガのHELLSINGはナチス残党が出てくるけど、ハーケンクロイツは別な紋章で描かれてるらしいからなあ。
もう平野先生のナチ大好き発言も書かれてないとか(当たり前か
感想は以上であります。
しかしまあ、こういうの見ると色々本当に思いだしますわ……。
最近自分の中で再燃しているディズニー映画。
- ノートルダムの鐘 [DVD]/アラン・メンケン
- ¥2,242
- Amazon.co.jp
まさに今言ったことがこれほどがぶるとは。
再燃してると言いますが、家にDVDはおろかビデオもありません。
巷ではマイナーディズニー映画と言われるこの映画。
キングダムハーツにも出てないし、グッズもほとんどないし。
映画のもとになった原作のほうがもうすばらしい出来栄えです、ええもう、読むの大変ですけど。
ディズニーらしい楽しい雰囲気がほとんどなく。
主人公はテメェ誰だ!と言われるぐらいのブサイク。
そのブサイクさから人から差別される悲劇の主人公。
ヒロインはジプシーという理由だけでパリ市民に差別される灰色の物語背景。
しかも主人公とヒロインは結ばれるというディズニー映画の掟を破り、ヒロインは性格よし、容姿よしという完璧な男と結ばれ、主人公は一時期失恋から立ち直れないというオマケつき。
しかもしかも、たいていのディズニー映画では悪役ことヴィランズが憎めない悪役として異彩を放ってるのに、ここの悪役は登場時から100%死亡フラグが立っていますとわかりきるほどの超悪人。
マイナーだけど、愛のすばらしさ、自由のすばらしさを語り、熱狂ファンがいることでも有名ですが、わしにとっては主人公がヒロインと結ばれない、ヒロインと結ばれるのはかっこいい男、というだけでもはや二流映画。
それに加えて再燃で思い出す、ジプシー差別をすべて悪役にスケープゴートして、自分は悪くないよと言ってるような愚かな民衆。
まさにヒトラーと同じかと。
主人公とヒロインをあれほどまでに差別していたのに、掌ひっくり返すエンディング。
ふ ざ け る な 。
本気で悪役死ぬだけで差別なくなると思うのかパリ市民どもが!!!
すいません、これはたぶん自分がこの悪役がスゲェ好きだからです。
「ヘルファイア」最高ですよ、たまんねえよ、葛藤する悪役が。
たまりませんわ、こんな悲しすぎる奴いねえよ、ディズニーヴィランズに……。
こういうのあってか、最近のディズニー映画に対する姿勢が変わりましたね、偽善だって(この映画だけかもしれないが
すいませんねえ、熱くなりました、ただでさえ暑いのにさ。
ま、ようするに、人間簡単に信じちゃいかんということですね(違うな、たぶん
じゃあ、民衆なんざ簡単にひっくりかえるから敵にまわすとマスコミ並にヤバいよ、ということなのか。
自分で言っておいてわからなくなってきた。
まあいいや。
あのマンガの最後にも、これを見て批判的に客観的にとらえることができればいいと書いてあったし。
わしも色々考えているんだなあ。
いや、何も考えないよりはマシかな。
ベストセラー「悩む人」にも書いてあったしな。