資料が家に比較的豊富に有り、模型等でチェック出来そうな物にしてみた。
そのターゲットは…
阿賀野級+大淀級+改鈴谷級
に絞ってみた。
いつも思いますが、条約型重巡洋艦ってのは技術的に戦術的に全く意味の無い政治的妥協の産物でしかなく、みんな保有してるからって理由で意味の無い基準排水量1万ton+203mm砲の規制で無理矢理建造したんで、使用実績がイマイチ…(笑)。
でも戦場では戦う相手はいっぱい居るってのが、条約型重巡洋艦の面白い所ですが…
イギリスみたいに、重巡洋艦なんか要らないって造るの止めた所も有り…(笑)
アメリカも大戦中は、重巡洋艦が巨大化するなど迷いの多いところです。
そこを踏まえて…(笑)
妄想開始。
時は昭和12年。第3次補充計画(③計画)により大和に翔鶴以下70隻の建艦計画が立てられました。
その後、アメリカのビンソン計画が日本の4倍の規模で立てられます。
当然日本に対抗出来ませんが、見過ごす事も出来ません…(笑)。
ついでに、日本の軽巡洋艦が旧式化してますんで軍令部が代艦を希望してました。
支那事変が勃発し予算が厳しいですが、なんとか6隻の代艦の許可が大蔵省より出ました。
第4次補充計画(④計画)に巡洋艦乙型4隻(水雷戦隊旗艦用)と巡洋艦丙型2隻(潜水艦隊旗艦用)が企画されましたが、ここから各兵科に軍令部に艦政本部に大蔵省まで巻き込んだ抗争が勃発しました。
更には建造中の大和型戦艦の防御力不足発覚と(内部告発+リーク)まで出て来て、混乱が更に悪化。後に山本五十六が仕組んだとか平賀譲が又介入してきた等の怪情報も出てきましたが確認不可能だったそうです。
その他、軍令部の要求する項目から、丙型巡洋艦(大淀級)が『どん亀達には過剰だ❗❗』とか乙型巡洋艦(阿賀野級)は『小さ過ぎで砲もイマイチだ❗❗』とか現場からもクレームが来ます。
更には普段温厚な醍醐大佐(後の中将)迄も、『潜水艦をバカにすんな💢💢』と介入しそうな勢いも有り艦政本部も頭抱えて解決に乗り出します。
しかし他の建造中の艦の影響など、仕事量が多いんで、面倒臭いし大和は起工しちゃっしちゃったし、で検討の結果。
とりあえず防御力不足は副砲を廃止して、高角砲を増やすって方法で最低限の設計変更で妥協。(大和だけ副砲2個下ろさないって選択もある。)
この対策も議論が紛糾したが、米英の新戦艦のトレンドに工期の問題で可決。
(注 欧州では副砲は必要ってのがトレンド。)
高角砲は急遽増産も間に合わない可能性も有りその場合は後日装備で調整。
問題の軽巡洋艦は、今更新規の設計なんて不可能何で…色々検討した結果…。
丙型巡洋艦をベースに装備の違いで、水雷戦隊用魚雷巡洋艦と潜水艦隊旗艦用偵察巡洋艦を造るってのに決定。
合計6隻を一括発注する事で量産効果を上げつつコスト削減に努める。
そいつが👇だ。
丁型巡洋艦。通称 阿賀野級軽巡洋艦。
基本的スペックは
基本排水量8500t
155mm3連装砲×3
高角砲×4(後期型は高角砲×6)
主機 艦本式オールギヤードタービン4機4軸
主缶 ロ号艦本式缶(重油専焼)
出力 104000馬力

色々な検討の結果。基本的な船体は丙型をベースに大和に積まなくなった155mm砲を更にリサイクルして3っ砲塔を載せる基本型に魚雷型巡洋艦は乙型巡洋艦デザインを流用。
偵察巡洋艦は、いつ出来るか分からない高性能水偵を当てにせず、射出機を2機+現行型水偵4機+補用2機で妥協し魚雷廃止。
追記…。
当方妄想の大淀級代艦は、搭載する水偵は94式ないし95式って現実的な物を選択して将来的には零式を搭載しましょうって事です。
カタパルトを含めて、今ある物を選択してもらいましょう。
その為に後々戦訓よる改修が余裕だった為に、
結局は魚雷+水偵廃止+高角砲と機銃増備と機動部隊護衛用巡洋艦として活躍。
更に改阿賀野級は上記の改良+機関シフト配置になり防御力が上がる等、戦後も活躍。
図形だけじゃ分からないんで、模型も作ってみた。
丁型魚雷巡洋艦 矢引1944年下半期頃
上記妄想を踏まえて、数字上で出来るかどうか見てみる。
阿賀野級 基本排水量6650t
建造費t辺り約4千円
1隻辺り 2640万円
大淀級 基本排水量8168t(結局は約1万t)
建造費t辺り約3800円
1隻辺り 3116万円
大淀が阿賀野より1t辺りの建造費が安いのは主砲が、既に製造済みだからと予想。
伊吹級 基本排水量12000t
建造費t辺り約4918円
1隻辺り 6000万円
こちらは多分インフレ+機関+砲の製造費がコスト増加になってると予想。後は電子系部品の増加もコストアップになってるのかな❔。
上記は予算取得に大蔵省との折衝で使った資料を元にしてます。
更には予算取得し執行してその分の資材も実際に取得してますから、(伊吹級は1隻は途中迄建造し空母に改装、もう1隻分の資材は多分、他艦の損傷修理や改雲龍型に流用したと妄想)
当方妄想丁型巡洋艦の建造費。
改阿賀野級 基本排水量 8500t(実際は9千t以上)
建造費t辺り4000円
1隻辺り 3400万円
上記のデータを元に…
実際は
阿賀野級×4隻 1億560万円 約26000t
大淀級 ×2隻 6232万円 約17000t
伊吹級 ×2隻 1億2000万円 約24000t
合計 8隻 2億8792万円 約67000t
の予算が④計画と◯急計画で複数年度で予算が着いたのですから、この予算内で妄想丁型巡洋艦を何隻建造出来るかやってみた。
改阿賀野級 ×6隻 2億400万円 51000t
×7隻 2億3800万円 59500t
×8隻 2億7200万円 68000t
て概略が出ましたから7隻分の予算+資材は数値上では確保可能です。
ただし、④計画では6隻では予算オーバーになりますから、伊吹級を諦めて④◯急複数年度でとりあえず5隻+追加2隻か3隻って方法なら5500t級代艦って名目で予算が付きそうな方法をを取るんぢゃないでしょうか…💧。
追記。砲の門数から多分6隻で予備砲塔2基の方が良さげな感じするわ…(笑)。
この計画は155mm砲のリサイクル(最上型から下ろし砲塔数が20機って事は6隻分+余り2機)+機関には甲型駆逐艦の物をそのまま流用することによって、一番時間の掛かる砲と機関を最低限の手間で手に入れられるってメリットがあります。
更に改修された155mm砲は事実上両用砲として使用可能ですから、アトランタ級やダイドー級より有力な防空艦になる可能性があります。
追記。大和に搭載する際に高角射撃出来るように75°まで仰角が増やされてて、実戦でも対空戦闘にて多用されてる。
あくまでも素人の適当な妄想何で実現可能か分かりませんが、やっぱり紙面上のインパクトが一切無いってのが一番問題なのかも知れない…(笑)。
追記。実際の阿賀野級の152mm砲って人力で装填して、更にランマーで人力で砲弾押すんでしょ…💧。
お腰が…(泣)。
記録上は、あんまり問題無いって書いてあるけど、んな訳無いって…💢💢💨。
実際に計画された改阿賀野級を上げて見た。
こいつは、砲はリサイクルってのは良いにしても、防御がイマイチなのに機関出力15万馬力って空母並みかよ…(笑)。
煙突の太さから、缶を8個載せるんかいな…(笑)。
こりゃ建造費は1ton辺り4500円~5000円行きそうだなぁ~(笑)。
実際計画された機関出力15万馬力+152mm砲塔×4の改阿賀野級よりは、当方のの妄想の方がお腰に優しくて火力も上だと思いますが…(笑)。
追記。152mm砲なら弾も予備の砲身や部品も豊富に在庫してるって事情も無視出来ない。
ちょっち…うんちくだけど、当方妄想阿賀野級軽巡洋艦だけど、L/B比からかなり細い船体なんで(運動性能や加速は抜群らしい❔。)砲のプラットホームとしてはどうなのよ❔。
同じようなイギリスのコロニー級みたいなL/B比から太くて短い船体の方が安定してるんぢゃない❔。
追記。阿賀野級と当方妄想改阿賀野級(改大淀級かもしれないを模型で比較してみた。)
でも追い詰められると雲龍型の後期型みたいになりふり構わず量産性高めても遅いんですわ🐌💨💨(笑)。
更に追記…。
そういえば…阿賀野級と大淀の主要造船所には、西島亮二技術大佐って工数管理と製造の専門家が居たんで、雲龍型の急速製造に携わってたはずなんで大淀の生産にも当然関わってると思います。
更に追記。
どっからか引っ張って来たのを勝手に突っ込んでみる(笑)。
その1 側面図と上面図が違う❔❔。
側面は大淀から、格納庫無くして155mm砲塔2個増やして後楼と後艦橋を大型なのは解るけど、上面図が単純に大淀に155mm砲塔2個増してカタパルト無くしたのが謎❔❔。
その2 トップヘビーでは無いけど…
図とデータで排水量1万トンから仮定すると、幅広くしてるから、トップヘビー対策は大丈夫かな❔❔。
因みに大淀が改装されてGF旗艦だった時はトップベビーで旋回は怖かったって記録がある(笑)。
その2 機関出力12万馬力。
缶の数は煙突形状から、増えて無いと予想されますので圧力と温度を上げるのかよ…(笑)。
当方妄想艦の方は、10万馬力とむしろ下げて駆逐艦のそのまま積んで信頼性+コスト削減+量産性+取得性を高めてます。
これは改雲龍型で採用された方法を、そのまま持って来てますので手堅く確実な方法です。
全速力で32ノット出れば無問題でしょう。
追記…。
実際の大淀級は翔鶴型空母と同系列だから、取得性はかなり微妙。
その3 船体から不安がある…❔❔。
防御が大淀のままと仮定すると防御区画が長いから、装甲の排水量の割合が当方妄想より減る+砲が1つ増えてるから被弾したら凄いヤバい予感が…(笑)。
後はL/B比から砲プラットホームとしてはクリーブランド級並みと予想できるから、問題無いと思いますが、やっぱり防御が不安💧特に砲塔が大和でも問題なってますから、スプリンクラーや緊急注排水装置完備しないと、やっぱり下手したら一発轟沈の可能性あり❔❔。
でもデータ上は幅広くして対策してるから船穀重量+装甲に問題無いかもしれないが、やっぱり推進抵抗は大きいかも❔❔。
その4 戦術❔❔。
魚雷が無いとゆずる君みたいにポイされちゃうよ(笑)。
後は18年頃なら水偵も無用だろう。
つぅかトレンド的に後ろ向きマウントはしないと思うわ。
当方的には吸気口の上にカタパルトマウントはミッドウェーの例から水偵に被弾したら危なく無い❔❔。
前列的には5500t級と同じようなマウントが無難ぢゃない❔❔。
その5 その他
155mm砲塔4門載せたら、在庫の関係で最高5隻しか作れないよね…(笑)。
8隻作るって説明文に書いてあるけど、全く取得性考えてないよね…(笑)。
仮に155mm再生産するってのは良いけど大和はどうすんだろう…❔❔。
上記の理由により建造コストもトン辺り4000円以上は間違いないよな…(笑)。
てことは1隻辺り4000万円位かな❔❔。
当然全ては建造期間も長くなるから、人件費も含めて更にコストアップになるよね🎵。
仮に8隻全部出来たとして
ご予算概略で、3億2000万円 8万トン位最低資材が必要だよね🎵。
上記の大蔵省との折衝資料により却下されちゃう可能性が高いから、頑張って交渉しましょう(笑)。
更に追記。阿賀野級も大淀級も基本的には、高性能を全く求めて無い、5500t軽巡洋艦の更新用の水雷戦隊旗艦用の火力支援の嚮導駆逐艦扱いや偵察用の巡洋艦って扱いだから、高コストや資材を沢山使わない用に苦心して設計してるのを忘れちゃいけないよ(笑)。
更に追記…。
実際の阿賀野級の建造速度を上げてみる。
阿賀野 酒匂
起工 昭和15.6.18 昭和 17.11.21
進水 16.10.22 19.4.9
竣工 17.10.31 19.11,30
阿賀野級の主要造船所の佐世保海軍工厰で比較してみたが、1番艦の建造は時間掛かるのはわかりますが、多分船体を作るドックと艤装岸壁のローテーションで製造2年って工期になってるんじゃないでしょうか…❔❔。
当然排水量1万トンだ何だって工数増えればもっと工数工期が増えると思いますよ…(笑)。
更に追記…。
実際のデータを元に当方妄想軽巡洋艦が出来るか調べてみた。
実際には阿賀野級6500t×4隻+大淀級8500t1隻+伊吹級12000t1隻は間違いなく作ってたんだから排水量換算で、実際の合計排水量は46500t分は工事可能だから、このように実際の統計から当方妄想丁型軽巡洋艦は、5.47隻は製造可能ってのが出た…。
つまりは5隻+製造工程47%の丁型軽巡洋艦が1945年の初めまでは統計上建造可能ってのが数値的にわかる…(笑)。
更に追記…。
この試算は、史実の他の建艦+損傷修理に全く影響与えてないって前提条件です。
唯一、伊吹だけは最初から諦めて当方妄想丁型軽巡洋艦で我慢してねって事です。
それでも6隻を1945年迄に竣工出来ないって試算に大ショック…(泣)。
つまりは戦局には直ちに影響は無い…(by枝野幸男)って事ですね…(笑)。
まとめ。
これなら素直に改阿賀野級の増産改良型の方が良さげなような気がする。
後は似たようなコロニー級やタウン級は、改装によるトップヘビーで砲塔一つ下ろしてますから、最後は同じ道を辿ると思います。
クリーブランド級位に余裕無いと駄目だと思います。







