前回はDNAには相反する攻撃と協調の遺伝子が含まれるが、そもそもサイコパスの人も同じ様に協調の遺伝子を持っているのかが気になる処迄を書いたので、今回はその続き。

 

サイコパスは恐らく協調的な遺伝子を持っていないのではないかと疑いつつ、CopilotとGeminiに「一人の中に攻撃性と協調性という相反する遺伝子が共存する点について、此れはサイコパスの人でも同じと言えますか?」と聞いてみた処回答は以下の通りだった。

 

マイクロソフトCopilot

「とても鋭いご質問ですね。結論から言うと、サイコパスとされる人でも、攻撃性と協調性に関与する遺伝子は基本的に共存していると考えられます。ただし、それらの発現のされ方や脳内での働き方が一般の人と異なる可能性が高いのです。

🧬 遺伝子レベルでの共存:サイコパスも例外ではない
•     MAOA遺伝子(モノアミン酸化酵素A):衝動性や攻撃性に関与。特定の低活性型(いわゆる「戦士遺伝子」)は、環境要因と相互作用して反社会的行動のリスクを高めるとされます。
•     OXTR遺伝子(オキシトシン受容体):共感や信頼、協調性に関与。変異によっては共感能力が低下する可能性があります。
•     SLC6A4(セロトニントランスポーター):感情制御や不安に関与。短型アレル(S型)はストレスに敏感で、感情調整が難しくなる傾向があります。
これらの遺伝子はサイコパスとされる人にも存在しており、完全に欠如しているわけではありません。ただし、脳の構造や機能、遺伝子の発現パターン、環境との相互作用によって、行動傾向が大きく異なるのです。

🧠 脳機能とサイコパスの特徴
•     **扁桃体(感情処理)や前頭前皮質(衝動制御・共感)**の活動が低下していることが、fMRI研究で示されています。
•     その結果、他者の痛みや恐怖に対する反応が鈍く、共感が生じにくい。
•     ただし、表面的な協調行動(魅力的な話し方、社交性)は保たれていることも多いため、協調性の「演技」は可能です。

🧩 遺伝子だけでは決まらない:環境と発達の影響
•     幼少期の虐待やネグレクトなどの環境要因が、遺伝的リスクと相互作用してサイコパス的傾向を強めることがあります。
•     逆に、保護的な環境では、同じ遺伝的素因を持っていても反社会的傾向が現れないこともあります。

🔍 まとめ:サイコパスにも「協調性の遺伝子」はある
•     サイコパスとされる人も、攻撃性と協調性に関与する遺伝子を両方持っている。
•     ただし、それらの遺伝子の働き方や脳の反応が異なるため、行動としては極端に攻撃的・冷淡に見える。
•     よって、「遺伝子の共存」と「行動としての表出」は必ずしも一致しないのです。」

 

このテーマは「遺伝子 vs 環境」「本能 vs 制御」にも深く関わる重要な論点ですね。もしご希望であれば、サイコパスに関する遺伝子研究の査読論文もご紹介できます。さらに掘り下げてみますか?

 

Google GEMINI

攻撃性と協調性という相反する性質の遺伝的基盤の共存という点は、サイコパスの人にも基本的に当てはまると考えられますが、その発現やバランスには特有の複雑さが伴います。

一般的に、人間の行動や性格は単一の遺伝子で決まるものではなく、多数の遺伝子と環境要因が複雑に絡み合って形成されます。このことは、攻撃性協調性といった特性にも当てはまります。誰もがこれら相反する傾向を持つ複数の遺伝子を保持しており、その発現は状況や発達段階によって変動します。

 

サイコパスにおける特有の側面

 

サイコパシー(精神病質)の場合、以下の点で一般的な人と異なる可能性が指摘されています。

  1. 特定の遺伝子の関与と環境要因:

    • サイコパスの形成には、遺伝的要因が大きく関与しているとされていますが、「サイコパス遺伝子」と特定できる単一の遺伝子があるわけではなく、複数の遺伝子の組み合わせがリスクを高めると考えられています。

    • 例えば、MAOA遺伝子の変異は、特定の状況下(挑発されるなど)で攻撃的になる傾向と関連が指摘されています。

    • これらの遺伝的要因に加えて、幼少期の不適切な養育環境や虐待といった環境要因が複合的に作用することで、サイコパス的な特徴が発現しやすくなると考えられています。

  2. 感情・共感性の欠如と行動:

    • サイコパスは、感情の欠落(特に共感性、罪悪感の欠如)や衝動性といった特徴を持ちます。

    • 彼らが示す**「協調性」「社交性」は、真の共感に基づくものではなく、しばしば虚偽的**であったり、自分の利益を達成するための手段として利用されることがあります(高いコミュ力や魅力的であると見なされる側面)。

    • つまり、遺伝的に持つ協調性の「土台」があったとしても、脳機能(扁桃体や前頭前野の機能低下など)や環境要因の影響で、その協調性が他者への配慮や情動的なつながりを伴わない形で発現する可能性があります。


まとめ

  • 遺伝子の共存: 攻撃性と協調性という傾向をもたらす遺伝子は、サイコパスの人にも存在すると考えられます。

  • 発現の特性: しかし、サイコパスの場合、遺伝的・脳生物学的要因(例:感情処理に関わる脳部位の異常)や環境要因(例:幼少期の経験)の影響により、攻撃性が特定の状況で強く発現したり、協調性他者操作や自己利益のために使われる(感情的な繋がりを伴わない)という特徴が見られる可能性があります。

この分野は研究途上にあり、「これこそがサイコパスの遺伝子だ」と断定できる特定要因はまだ見つかっていません。

他にサイコパスや遺伝子に関するご質問はありますか?

 

GEMINIの末尾にある様に、サイコパス遺伝子と言う特定な単一の遺伝子は見つかって居らず、現状ではサイコパスの人にも協調性の遺伝子は存在するがスイッチが入り難いと考えられている様だ。又サイコパスの人は遺伝子だけが問題というよりも、扁桃体(感情処理)や前頭前皮質(衝動制御・共感)の活動が低下しているという脳機能の問題も大きい様だ。

という事でサイコパスが出現するメカニズムは少し判ったが、何れにせよ協調性が低い事は変わらないので、サイコパスがトップにいる組織は危うい事に変わりない。結局プーチンとトランプがサイコパスではない事を祈るしかない。