地球全体からすれば自分一人の影響は高々世界人口の80億分の1に過ぎないが、「だから何もしない」と「それでも何かやってみよう」の違いはある。「だから何もしない」を80億倍すれば、間違いなく温暖化抑止は失敗するだろう。逆に80億人が「それでも何かやってみよう」と考えて行動すれば、温暖化抑止が成功する可能性は高まる。
昨年8月にブログを始めたすぐ後に、長年住んでいた東京から土地の安い千葉の田舎に引越した。田舎暮らしを始めるに当たり、折角の機会なのでなるべく化石燃料を使わないカーボンニュートラルの生活が出来ないものかと思い、太陽光発電パネル(5.3Kw)とオール電化の設備を導入し、車はプラグインハイブリッドの中古車を購入し200Vのコンセントから充電するという生活を始めた。田舎暮らしが10カ月程度経過したので、これまでの状況を簡単にレヴューしてみる。
1.太陽光発電:
太陽光発電は自家消費仕切れずに余ったものを東京電力に販売し、夜や雨天など太陽光発電が出来ないか少ない時間帯に東電から電気を買う。2022年10月~2023年7月、計10カ月の東電明細をチェックした処、販売は4,276Kwhで購入量2,265Kwhの1.9倍だった。オール電化でガスは使っていないので、家のエネルギーは化石燃料に頼らずに過ごせている。(尚我が家は一戸建てで夫婦二人暮しだが、自家消費した太陽光発電量のチェック方法が生憎見つかっていないので、今の処全体の電気使用量は不明だ)

2.プラグインハイブリッド車:
プラグインハイブリッドの満充電走行距離は50㎞程度あり、日常生活での利用は太陽光から作った電気で殆ど事足りる。孫の世話で月一回程度首都圏に行く時だけ、ガソリン走行せざるを得ないが、普段の車移動で化石燃料を使う事は殆どなくなった。
3. 家庭菜園・竹炭:
家庭菜園で出来たものを食べ、スーパーで買う野菜もなるべく地産地消を心掛けて地元産を買う事で、輸送のCO2排出減に少しは貢献。無肥料若しくは有機肥料栽培による土壌改良やボランティア活動の竹炭作りもCO2固定化に僅かでも役立っている筈。
4.旅行:
畑仕事が思いの外忙しい事もあって旅行は減り、たまに遠出する際も移動は原則列車を使う。活動家グレタトゥンベリの飛び恥に倣い、リタイア後の2年5ヵ月間は海外旅行もしてないので、航空機利用はゼロだ。
と、此処までは何となくカーボンニュートラル的な生活が出来ている印象だが、残念ながら良く考えると此れで持続可能な生活と言うのは早計で、他にも大きく影響する要素がある。
続きは次回。